iPhone XS Max 週次買取動向レポート

■サマリー

• 直近半年（2025年1月末～7月末）の平均買取価格は、「256GB」でGEO：約23,800円→16,600円、「512GB」で約25,700円→18,400円、「64GB」で約17,400円→13,100円の順に一貫した下落トレンド。特に5～6月にかけて20～30％の急落が発生（GEOデータ）。
• チャネル別では、IOSYSが最も高値を付ける一方で最大値・最小値レンジが広く（8,000～34,000円）、JANPARAは平均20,900円前後で安定（7,050～33,000円）。
• 容量別に見ると「512GB」が希少性から下落幅が最小（約28％ダウン）、「64GB」は利用価値の低下（容量不足意識）で最も大きく値崩れ（約25％ダウン）。

■価格変動要因

1. 新モデル投入による需給増（iPhone 15発売以降の“下取り→中古市場流入”増大）
   根拠：2018年登場のXS Maxは“現行15シリーズ”と機能差が大きく、買い替えユーザーの売却が1～2月にピーク（GEO平均256GBが2/17の22,834円と最高）。以降も供給過多感から緩やかに下落。
2. OSサポート終了リスク（iOS 18のサポート対象外機種候補にXSシリーズが浮上）
   根拠：複数テックメディア報道によれば、iOS 18ではA12世代（XSシリーズ）のサポートカットが示唆されており、買い手の属性が“長期利用非推奨モデル”として敬遠。中古需要減少の一因。
3. 為替・物価動向（年初以降の円高進行で新品価格が安く推移→中古にも逆風）
   根拠：2025年前半にUSD/JPYが150→140円台へ円高が進行。新品iPhone15が円ベースで安価に買える状況が続き、中古の魅力が相対的に低下。
4. 大画面・高性能Android機の台頭
   根拠：2025年春以降、Samsungなどが6万～8万円帯の大画面機（6.7インチFHD＋、Snapdragon 7世代）を投入。中古の“昔のハイエンド機”としてのXS Maxの訴求力が薄れる。

■今後の予測

• 9月のiPhone 17シリーズ発表前後（例年8～9月）：中古市場に“15／16世代の下取り”が一気に流入し、さらに10～20％下落の可能性大。
• 為替は年末にかけて再度ドル高が予想されるものの、新古品を中心に“最新iPhoneの下取り売却”が優先されるため、XS Maxの下支え要因にはなりにくい。
• OSサポート外となるiOS 18未対応が確定すれば買い替え余剰機が急増し、年内には平均15,000円前後（256GB、GEO想定値）まで釣り下がる恐れ。

■売却タイミングの提案

• 最も有利なタイミング：2025年7～8月上旬
  理由：9月前の“新モデル直前最後の底堅い買い取り需要期”。この時期に売却すれば、8月以降の急激な下落を回避しつつ、7月末の平均値（GEO・256GBで16,600円、IOSYSで約19,800円、JANPARAで約18,700円）を確保可能。
• チャネル選定：
  ・高値狙い・状態良好ならIOSYS（最大値：29,000～31,000円まで実績）
  ・査定ブレを嫌い安定重視ならJANPARA（平均のブレ幅小、約18,700円前後で推移）
• 容量戦略：512GBモデルは希少性で下落幅が最小（GEOで28％ダウンに対し、64GBは25％以上ダウン）。大容量を保有する場合は“今夏にまとめて売却”が特に有利。

以上のとおり、「iPhone XS Max」は新モデル・OSサポートの終焉が目前に迫り、需給バランスが一段と崩れる局面にあります。最高値期を過ぎた今、9月の新型前に一旦手放し、次世代機購入資金へとリソースを切り替えることを強くおすすめします。