iPhone XS 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年10月16日
iPhone XSの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
| モデル | iPhone XS |
|---|---|
| 発売日 | 2018-09-21 |
| ストレージ | 64GB / 256GB / 512GB |
| カラー | スペースグレー / ゴールド / シルバー |
| ディスプレイ | 5.8インチ |
| OS | iOS 12 |
| コネクタ | Lightning |
| モデル番号 | 3D922J/A / MT962LL/A / MT972LL/A / MT992LL/A / MT9A2LL/A / MT9G2LL/A / MT9K2LL/A / MTA22J/A / MTAN2J/A / MTAW2J/A / MTAX2J/A / MTAY2J/A / MTE02J/A / MTE12J/A / MTE22J/A / MTE32J/A / MTE42J/A / MTE52J/A / NTAW2J/A / NTAY2J/A / NTE02J/A / NTE12J/A / NTE22J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近6か月(2025年4月~10月)のGEOデータをベースにすると、iPhone XS 256GBは約14,800円→約12,000円(▲19%)、512GBは約20,600円→約13,100円(▲36%)、64GBは約12,100円→約8,200円(▲32%)と全容量で30%前後の下落を記録。(GEO「AVG_PRICE」比較)
- 他店比較では、IOSYSは高値圏を維持するものの(512GB 18,000円台→13,600円台)、JANPARAは堅調だった平均価格(16,000円台)が8月以降一気に10,000円台前半まで落ち込み、買取店間格差が縮小。
- 特に5~6月の下落ペース加速、7月下旬にボトム(GEOの7/21週:256GBが10,462円)をつけた後、一時的に8月上旬の駆け込み反発(IOSYS 512GBが16,649円)を確認。その後、9月以降は新モデル発表前の安定期に入りつつある。
■価格変動要因
- 新iPhone SE(第4世代)発表(2025年3月末)
- エントリー層向け新機発表により、従来SE購入検討層の「安くてスペックそこそこ」を中古XSから新SEへシフト。4月以降、XS中古への需要が剥落し、買取価格の急落を招いた。
- Apple iPhone17シリーズ発表/発売(2025年9月中旬想定)
- 「現行世代から3世代前」の立ち位置に下がることでリセールバリューが急速に低下。実際、7月下旬のGEO 256GBで約10%超の急落(7/14週12330円→7/21週10462円)を確認。
- 為替要因(米ドル高/円安→6月以降の円高還元見通し)
- 4~5月の円安進行で新品iPhoneの定価上昇圧力が高まり、一時的に中古XSの「割安感」からの買取増加と反発を演出。しかし6月以降の円高見通しで駆け込み売却が増加し、相場の下押し要因に転換。
- OSサポート切れ懸念(iOS 18対象外の噂)
- iPhone XSはiOS 17まで対応とされ、次期iOS18非対応の観測が出ると長期利用を想定する買い手が先送りに。8月下旬以降、特に64GBモデルの下落幅拡大(IOSYS 64GBが13,383円→12,706円へ約5%下落)に影響。
■今後の予測
- 2025年9月中旬のiPhone17発表後、XSは完全に「旧モデル」扱いが確定し、各店の相場はさらに5~10%の下落圧力を受ける見込み。特に512GBは13,000円台前半から11,500~12,000円レベルへと推移すると予想。
- 2026年春にiOS18のサポート外が公式アナウンスされれば、64GB/256GBモデルは機能的なリセールバリュー低下が加速し、15%程度のさらなる減価が想定される。
- 一方、為替の円安懸念(年末のドル高再燃)や中国スマホメーカーの台頭減速があれば、一時的に中古XSに見直し買いが入り、下落幅を緩和する可能性もある。
■売却タイミングの提案
- iPhone17発表前の「駆け込み売り場」=2025年9月上旬まで
- GEOデータでは9/1週の512GB平均13,114円、9/8週もほぼ同値で推移。発表直後の9/15週以降には11,800円レベルまで下落が見込まれるため、このタイミングでの売却が最も合理的。
- 容量優先順位は「512GB>256GB>64GB」
- 下落率が最も大きい512GBを第一優先に、13,000円台を確保したうえで256GB(12,000円台)、64GB(8,000円台)を順次売却。
- 店舗選定のポイント
- IOSYSは“反発期”には業界最高値を示す傾向があるため、8月末~9月上旬の反発を狙うならIOSYS寄り。安定的に相場を確保したい場合はGEOで、JANPARAはボトム後も戻り弱いため注意。
以上を総合すると、iPhone XSは「旧3世代前モデル」として今後急激にリセールバリューを失う局面にあり、9月上旬までの売却が合理的です。円安や新SE/Mシリーズの動向、iOS18のサポート方針発表も逐次チェックし、相場ピークを逃さないことを強く勧めます。



