iPhone XR 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月30日
iPhone XRの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone XR
発売日2018-10-26
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーホワイト / イエロー / ブラック / プロダクトレッド / コーラル / ブルー
ディスプレイ6.1インチ
OSiOS 12
コネクタLightning
モデル番号3D836J/A / 3D838J/A / FT082J/A / MH6U3J/A / MH6V3J/A / MH6W3J/A / MH6X3J/A / MH6Y3J/A / MH703J/A / MH7T3J/A / MH7U3J/A / MH7V3J/A / MH7W3J/A / MH7X3J/A / MH7Y3J/A / MRYE2X/A / MRYF2X/A / MRYT2J/A / MT002J/A / MT022LL/A / MT032J/A / MT062J/A / MT082J/A / MT0A2J/A / MT0E2J/A / MT0G2J/A / MT0J2J/A / MT0N2J/A / MT0Q2J/A / MT0T2J/A / MT0U2J/A / MT0V2J/A / MT0W2J/A / MT0X2J/A / MT0Y2J/A / MT102J/A / MT112J/A / MT122LL/A / MT472LL/A / NT002J/A / NT062J/A / NT0A2J/A / NT0J2J/A / NT0V2J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近5~6月にかけて、GEOの128GBモデル平均買取価格は約15,500円→約12,700円、256GBモデルは約18,500円→約14,500円へと大きく下落(データ:GEO 2025-04-07 → 2025-06-16)。特に7月に入ってからは128GBが10,800円前後、256GBが12,200円前後まで落ち込んでいる。
  • iPhone XRは2018年発売のミドルレンジモデル(LCD, シングルカメラ)で、以降のiPhone SE(第3世代)やiPhone 11/12シリーズに比べ性能・ブランド感はいくぶん見劣りする。そのため、新モデル発売後の需給調整で価格下落が加速。
  • 業者別では、IOSYSが概ねGEOより1,000~2,000円高値維持、JANPARAが最も価格下落幅が小さいものの、基準価格自体が低め(11,300~12,800円程度)で頭打ち感。

■価格変動要因

  1. 新モデル発表の波及(根拠:Apple新製品ニュース)
    • 9月発表のiPhone 15シリーズ以降、XRを含む旧モデルの在庫整理が進行。特に春商戦後に下取り・流通在庫が大量に市場放出され、買取価格の下落圧力が強まった(データ:3月末→6月末でGEO平均-3,000円超)。
  2. 為替動向(日米為替レート)
    • 今年上半期は1ドル=150円前後と円安基調が続いたため、新品iPhoneの国内定価引き上げ圧力が強まり、一方で中古市場では「廉価代替品」としてXRの相対的需要が一時上昇。しかし、円安ピーク通過後のわずかな円高反転(145円台)で新品への物理的ハードルが緩和し、中古需要の伸びは限定的に。
  3. OSサポート・機能差
    • iOS 17への対応は継続しているものの、iOS 18での一部新機能(通信連携機能、Dynamic Islandとの親和性)非対応がアナウンスされ、機能面での“終焉感”が中古評価に響く(ニュース:WWDC ’25でのサポート状況発表)。
  4. 競合機種との比較
    • 同時期に発売されたAndroid格安モデル(Pixel 6a/Galaxy A54など)の中古価格が安定的に7,000~9,000円台で推移。カメラ性能やバッテリー持ちを重視する層がそちらに流れ、XRの中古需要が下押しされた。

■今後の予測

  • 秋口(9~10月)の次期iPhone発表までは需給過多で下落基調継続。特に128GBモデルは9,000~10,000円台、256GBモデルは11,000~12,000円台で底打ちを試す動きと予想(根拠:直近7月のGEO・IOSYS下落ペース)。
  • 年末商戦にかけては、新型iPhoneの初期品薄後に旧モデル需要が一時回復する可能性あり。ただし、iOSサポート限界が“買い替え先送り”を抑制し、大幅な価格上昇は見込みにくい。
  • 為替が再度円安方向に振れた場合は新品価格高止まり→中古需要の下支え要因となり得るが、米FRB政策の懸念は依然残るため効果は限定的。

■売却タイミングの提案

  • 最も有利なタイミング:早ければ「8月上旬まで」、遅くとも「9月中旬の新型発表前」
    ・理由1:7月後半以降、GEO・IOSYSともに週次で約500~1,000円の下落ペース(例:GEO128GBは7/7:10,870円→7/21:10,870円→7/28:10,880円と安定だが過去の傾向では8月に再度下落)。
    ・理由2:9月発表後は旧モデル在庫一斉放出が起こり、下旬~10月にかけて更に1,000~2,000円程度の調整場面が想定される。
  • 売却条件:
    ・キャリア下取りよりも「大手買取チェーン」(GEO・IOSYS)を利用し、容量別で最も高値の256GBを優先。64GBは競合格安Androidと競り合い価格優位性が薄いため流通量を見極めつつ7~8月に手放す。
    ・iOS18対応告知前の「8月上旬」なら、機能面不安の影響も薄く、買い手心理が比較的安定。

(以上、買取価格データと最新の製品発表/為替動向を踏まえた独自考察)