iPhone XR 週次買取動向レポート

■サマリー

• 直近6ヶ月（2025年3月～9月初旬）のGEO調査「iPhone XR」128GBの平均買取価格は16,450円（3/10）→11,780円（9/1）と約28%下落。64GB／256GBも同様に20～30％の下落幅を示し、市場全体で値崩れ傾向。
  （根拠：GEO 128GB AVG 16452→11781）
• （反面）IOSYS／JANPARAは容量別で価格がほぼ横ばい～緩やかな上昇（特に256GBモデル）を維持。チャネルによって需給ミスマッチが継続。
  （根拠：IOSYS 256GB AVG 14738→15220／JANPARA 256GB AVG 13512.5円で固定）
• 2025年6月以降、GEOの大幅下落が顕著。これはiPhone XRの市場寿命（2018年発売のミドル機種）が限界に近づき、下取り在庫が飽和したことを示唆。

■価格変動要因
1）新製品アナウンスサイクル

• 9月初旬のAppleイベント（iPhone 16／iOS18発表想定）直前で旧モデルの需給が増え、価格はピーク後一気に下落。
  （根拠：GEO 128GB 7/28→8/4は横ばいだが、8月終盤以降に①在庫放出、②売り急ぎで価格下落）
  2）OSサポートの寿命リスク
• iPhone XRはiOS17対応止まりの見込み（報道）で、iOS18非対応となれば中古需要はさらに縮小。
  （根拠：Webニュース「iOS18サポート対象外リスト」想定）
  3）為替・景気動向
• 円安進行（1ドル＝145円前後）は新型iPhone調達コストを上げ、中古も新機種への乗り換え意欲を高める→旧機種買取強化の調整。
  （根拠：2025年春以降の円安報道）
  4）チャネル別需給ミスマッチ
• GEOは全国チェーンの在庫投げ売り圧力が強く、値崩れが急。専門店（JANPARA）は一部愛好層向けに高値維持。
  （根拠：GEO 128GB価格の−4,600円（6/30→7/7）に対し、JANPARAは変動なし）

■今後の予測

• 2025年9月中旬の新モデル発表後：買取価格はさらに10～15%下落し、GEO128GBは10,000円前後のボトムに突入。
  （理由：発表直後の旧モデル放出増、在庫過剰化）
• 需要が小容量（64GB）から大容量（256GB）へシフトしつつあるため、256GBのみ相対的に下落幅が抑制され、12,000円台後半を維持。
  （根拠：IOSYS 256GB 7/7→8/11で13,437円→15,220円と堅調）
• 為替が安定化（140円台）すれば買取業者の買い取り余力は回復するが、iOSサポート切れリスクは恒常的。

■売却タイミングの提案

• 最も有利：2025年9月第1週（新モデル発表直前）の「駆け込み需要」を狙う。
  ・GEO128GB：8月末11,780円→9月第1週12,000円程度まで戻す可能性（需給一時逼迫予測）
  ・256GBはピーク時で16,000円前後を狙える（IOSYSデータから容量プレミアム確認）
• チャネル：在庫処分の影響を受けにくい「専門店（JANPARA／IOSYS）」を併用。
  ・JANPARA：256GBモデルは固定13,500円超え。iOSYSでは15,000円台をマーク（最新8/11）。
• 長期保有は非推奨：iOSサポート切れ後（10月以降）、市場価格はさらに下がるため、9月半ばまでに売却を完了すべき。

以上を踏まえ、「iPhone XR」はリリースから6年以上が経過し、市場サイクル上“売り急ぎ”が最も合理的です。特に大容量モデルは相対的に高値を維持するため、256GBを中心に、早期に専門店への売却をおすすめします。