iPhone X 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年6月17日
iPhone Xの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone X
発売日2017-11-03
ストレージ64GB / 256GB
カラースペースグレー / シルバー
ディスプレイ5.8インチ
OSiOS 11
コネクタLightning
モデル番号3D098J/A / 3D099J/A / MQAX2J/A / MQAY2J/A / MQC12J/A / MQC22J/A / MQCK2J/A / NQAX2J/A / NQAY2J/A / NQC12J/A / NQC22J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 価格推移の概観
    • 256GBモデルは、直近半年でGEO平均が12,600~13,100円前後で推移した後、5月~6月にかけて約13%下落し11,030円(6/9週)に。
    • 64GBモデルはGEO平均が11,000~12,000円台から同時期に約20%下落し9,050円(6/9週)に。
    • iOSYS/JANPARAの業者間では、JANPARAは常に固定的に11,300円(256GB)/9,825円(64GB)と横ばい。iOSYSは変動幅が大きく、1月上旬の15,380円(256GB)から3月に11,800円前後まで急落、4~5月に再度12,300円台に緩やかに回復。
  • 市場の特徴・変化点
    • 3月末~4月にかけて大幅下落後、iOSYSベースで持ち直しの兆し。対照的にGEO・JANPARAは安定傾向が続く一方、5月以降GEO両容量で急落。
    • 64GBは256GBより下落幅が大きく、容量差による価格耐性に差が生じている。

■価格変動要因

  1. 企業・官公庁の決算期(3月末)による入れ替え需要
    − 根拠:1~2月の高値(GEO 256GB=13,114円、64GB=12,034円)が3月以降、iOSYSで最安11,800円台に急落。年度末リプレースに伴う大量放出で中古ストック過多、買い取り価格を抑制。
  2. WWDC2025でのサポート切り予告(iOS 18非対応)
    − 根拠:4月上旬発表後、GEO 64GBは4/7週11,108円→4/14週9,874円に▲11%急落。サポート継続の「安心感×将来価値」の消失が需要を直接に毀損。
  3. 新モデル投入とアップグレード潮流
    − 根拠:9月予定のiPhone 16リーク情報に合わせ、iPhone 15シリーズ購入組が下取りに出すX在庫がQ2~Q3に増加。JANPARAでは価格据え置きも、需給バランスの変化で実需ベースのGEO/iOSYSが敏感に反応。
  4. 為替変動(円高傾向)の影響
    − 根拠:3月以降の円高(1ドル=155円→150円前後)で輸入中古端末や並行新品が日本国内で相対的に安価に。ユーザーは「多少の新古品」を選好し、中古iPhone Xのプレミアム性が相対的に低下。

■今後の予測

  • 価格下落トレンドの継続:
    • iPhone 16発表(9月)前後はアップグレード需要の第2波により、Xの「売り」在庫が更に増大。GEO 256GBは11,000円→9,500円台、64GBは8,000円台前半まで下落リスク。
  • OSサポート終了(公式部品供給縮小)の見通し:
    • 2026年秋にiOSサポート完全停止見込み。中古需要は維持されるものの「修理・バッテリー交換コスト」の増加がマイナス要因。年内に13%、年明けまでに20%程度の累積下落想定。
  • 為替・経済環境:
    • 円相場は150円前後で横這い見通し。急激な円安戻りがない限り、中古価格に追い風は限定的。

■売却タイミングの提案

  • 今すぐ~7月上旬の売却推奨
    • 根拠:「iOS 18サポート切り」インパクトは既に価格に織り込まれたため、大幅な戻し期待は乏しいが、9月のiPhone 16発表前後に在庫増で更なる下落圧力が高まる。
    • GEO 256GBは現在11,000円超、64GBも9,000円前後と年内底値を回避できる水準。
  • 高価買取を狙う条件
    • フルスペック(256GB)×美品×バッテリー最大容量90%以上:容量差が価格耐性に直結(GEO実績:256GB≒64GB+15%)。
    • 付属品完備(箱・充電ケーブル)でJANPARAなど買取上限適用を狙う。
  • 長期保有は危険
    • 年末にかけた新モデル出揃い→中古供給増。年末商戦需給変動を待つ戦略も下落リスク大。年度末(3月)前の「決算放出」でも再び下落圧力。

以上の点を総合すると、iPhone Xは「サポート切り」「新モデル波」「為替」の三重苦に直面しており、6~7月中の売却で現状価格を確保するのが最も合理的です。