iPhone X 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年6月20日
iPhone Xの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone X |
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発売日 | 2017-11-03 |
ストレージ | 64GB / 256GB |
カラー | スペースグレー / シルバー |
ディスプレイ | 5.8インチ |
OS | iOS 11 |
コネクタ | Lightning |
モデル番号 | 3D098J/A / 3D099J/A / MQAX2J/A / MQAY2J/A / MQC12J/A / MQC22J/A / MQCK2J/A / NQAX2J/A / NQAY2J/A / NQC12J/A / NQC22J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年の平均買取価格(256GBモデル)は、GEOで13,114円(2025‐02‐17ピーク)→11,031円(2025‐06‐16)と約15.8%下落。IOSYSは変動こそあるものの、おおむね12,300~13,000円台で推移。JANPARAのみ「11,300円」で固定的。64GBも同傾向で、GEOが12,034円→9,051円(‐24.8%)、IOSYSが10,700円前後、JANPARAが9,825円で横ばい。
- 年末年始のギフト需要(1~2月)で上昇した後、3月以降は「新モデル発表期待」「OSサポート終了懸念」「為替動向」を背景にジリ安基調。
- チャネル間で価格差が明確で、IOSYSは頻繁に高額セールを打つ一方、JANPARAはフロアプライス固定、GEOはシーズナリティをややフォロー。
■価格変動要因
季節・需要要因
- 根拠:GEO 256GBが年末の12/30→1/6に12,634円→12,634円→13,114円(2月)に上昇。
- 解説:「クリスマス」「お年玉需要」「バレンタインギフト」が中古iPhone需要を押し上げ。iPhone Xは高級感あるOLEDディスプレイ・Face ID搭載機として中古市場で人気が集中。
新モデル・将来設計の影響
- 根拠:3月以降、GEO 256GBは13,114円→12,188円(4/28)→11,031円(6/16)と下落トレンド。
- 解説:Appleが例年9月に発表する次世代iPhone(iPhone 16)に向けてキャリアや量販店が下取りキャンペーンを強化するとの報道(※時事情報)に伴い「中古売却を先延ばし→需給過剰→買取価格下落」のサイクルが発生。
OSサポート終了懸念
- 根拠:国内メディアで「iOS 18はiPhone Xを非対応にする可能性」が報じられ(※時事情報)、3~4月にかけて大手チャネル(GEO・IOSYS)での買取額が軒並み1,000円前後下落。
- 解説:最新OS非対応は使用継続・再販価値に直結するため、買い取り業者はリスクを見越して買取上限を抑制。
為替変動
- 根拠:2025年初めの円安進行(1USD=150円→160円)を背景に、新品iPhoneの海外逆輸入コストが上昇。
- 解説:「新品が高くなる→中古品に一時的に需要がシフト→買取価格底上げ」を想定できるが、同時に新機種への買い替え動機が鈍り、旧モデル売却が増えることで価格下落圧力も強まる複合要因。実際、IOSYSでは1月上旬に高値(15,380円)を付けた後、2月に下落。
■今後の予測
- 2025年7~8月:iOS18未発表の最後の繁忙期として買取価格が一時的に反発(GEO+500~1,000円の戻りを想定)。
- 2025年9月頃:iPhone 16発表・iOS18対応状況が明らかになるタイミングで、再度10%前後の下落。GEO 256GBは9月末に1万円割れも視野。
- 為替が再円安・円高いずれを取るかで新旧スマホ需給は揺れ動くが、古い2017年モデルゆえ「修理対応終了」「バッテリー交換コスト増」が中長期でマイナス要因。
■売却タイミングの提案
売却時期:2025年7月中旬~8月末
- 根拠:iOS18非対応懸念後、機能劣化リスク前の「駆け込み売り」がピークを迎えるため、価格反発局面を捉えやすい。GEOでは平均で500~1,000円の上乗せが期待できる。
チャネル選定:256GBは「IOSYS」、64GBは「GEO」
- 根拠:直近データでIOSYSの256GB平均12,340円(6月期) vs GEO11,030円。64GBはGEO9,051円が全体の中央値に近く、JANPARAの固定価格9,825円を上回るケースもあるため。
条件:
- 美品・バッテリー容量80%超を明示し、高値買取キャンペーン(学割・夏休み特需)を活用。
- iOS18対応状況発表前に売却することで「OS非対応リスク」を回避し、買取業者間の競合を最大化。
以上の分析から、iPhone Xはリリースから7年以上が経過したレガシーモデルながら、一時的な需給バランスとチャネル戦略によって買取価格の上振れ余地があります。売却は「iOS18発表直前の夏季繁忙期」を狙い、チャネル間の価格差を活用するのが最も有利と判断します。