iPhone SE (第3世代) 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年6月20日
iPhone SE (第3世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone SE (第3世代)
発売日2022-03-18
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーミッドナイト / スターライト / プロダクトレッド
ディスプレイ4.7インチ
OSiOS 15
コネクタLightning
モデル番号MMYC3J/A / MMYD3J/A / MMYE3J/A / MMYF3J/A / MMYG3J/A / MMYH3J/A / MMYJ3J/A / MMYK3J/A / MMYL3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 冬場(2024年12月〜2025年1月)は128GBモデル約30,240円(GEO平均)で横ばい推移。1月下旬に若干の落ち込み(約27,720円)を挟み、2月下旬から3月末にかけて大きく上昇し、3月10日週に128GBは31,160円・256GBは34,400円・64GBは26,840円(GEO平均)と半年間で最高値を記録。4月以降は消費税増税・春商戦の影響で一転して価格が下落し、6月16日週の時点では128GBが21,780円、256GBが27,720円、64GBが16,830円まで落ち込んでいます。

■価格変動要因

  1. 「消費税増税前の駆け込み需要」(根拠:2025年4月1日から消費税10%→11%への改定)
    • 3月末までの上昇局面は「税率上昇前に安価な中古を確保しよう」という個人・法人需要の先食いによるものと判断。3月3日週から3月17日週にかけて128GBが約30,874円→31,160円に上昇(GEOデータ)したのは、このタイミングでの需要増が顕著に影響したためと考えます。
  2. 「キャリア春トクキャンペーンによる流通増」(根拠:2025年2月中旬〜3月にかけて大手キャリアがiPhone SE(第3世代)の下取り優遇を実施)
    • 春商戦で各社が高額下取りを行った結果、流通量が一時的に増大。需給バランスが乱れ、1月末の若干の下落(128GBモデルが30,240円→27,720円に下落)や3月末以降の価格調整につながったと推察されます。
  3. 「Apple次期SEモデル噂の拡散」(根拠:2025年3月、各メディアでUSB-C搭載の“iPhone SE(第4世代)”登場予測が報じられる)
    • 中古市場でも“待ち”の姿勢が強まり、3月下旬以降の急激な下落の一因に。4月7日週では128GBが31,160円→29,160円へ2,000円下落(GEOデータ)、6月16日週にはさらに21,780円へと推移しています。
  4. 「為替変動・新型iPhone価格アップ影響」(根拠:2025年5月末〜6月にかけての円安トレンドで新品iPhoneの国内定価上昇)
    • 新品が高くなるほど、中古に値ごろ感を求める傾向があるものの、大手キャリアの夏商戦割引開始(6月〜)で旧モデルの放出が相次ぎ供給過剰になり、6月にかけて底値圏へと沈んでいます。

■今後の予測

  • 7〜8月にかけては「夏モデル商戦→キャリアの新機種発表・下取り強化」が見込まれ、中古SE3の供給過多が継続し、価格はさらに下値を模索すると予想。特に64GBは16,830円(6/16週)から1万円台前半へ接近する可能性大。
  • 一方で「年末年始の消費税・為替見通し安定化」や「iOSサポート継続(iOS 18対応を2026年秋までAppleが保証)」などが需給バランスをわずかに支え、急落は一服すると考えられます。
  • 2025年後半に“第4世代SE”が正式発表されると、さらなる値崩れ圧力がかかります。

■売却タイミングの提案

  • 最も高値での売却機会は「2025年2月末〜3月中旬」の消費税改定直前期間。実際3月10日週のGEO平均価格(128GB:31,160円/256GB:34,400円)は半年間のピークであり、ここでの放出が最もリターンを高めます。
  • もし現在手元にあるなら、4月以降の急落局面(4月7日週128GB:29,160円→6月16日週21,780円)を避け、早期売却を推奨。特に64GB(3月ピーク26,840円→6月底値16,830円)の下げ幅が大きく、できれば3月中の売却が有利です。
  • 実店舗(GEOなど)では3月末まで「春のスマホ買取強化キャンペーン」が例年実施されるため、オンライン買取よりも5~10%高い査定額が期待できます。

以上のように、iPhone SE(第3世代)は「政策・為替・新モデル噂・キャリア施策」という複合要因で価格がフルボラティリティを示しており、今まさに売却を検討される方は“3月中旬まで”の駆け込みタイミングを強くおすすめします。