iPhone SE (第3世代) 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月17日
iPhone SE (第3世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone SE (第3世代)
発売日2022-03-18
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーミッドナイト / スターライト / プロダクトレッド
ディスプレイ4.7インチ
OSiOS 15
コネクタLightning
モデル番号MMYC3J/A / MMYD3J/A / MMYE3J/A / MMYF3J/A / MMYG3J/A / MMYH3J/A / MMYJ3J/A / MMYK3J/A / MMYL3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2025年1月〜7月)で、iPhone SE(第3世代)128GBの中古買取平均額は約27,700円(1〜2月)から最高31,160円(3月中旬)まで上昇後、7月中旬に約20,100円まで急落。256GBも同様に約30,600円→34,400円→28,140円と山と谷の推移を示す。
  • 価格の山(2月末〜3月中旬)は、確定申告後の買い替え需要増、円安ピーク(2月末USD/JPY≈150.5円)による新品高騰を背景に中古へ流入が加速したため。
  • 価格の谷(5月以降)は、円高方向への振れ(4月以降USD/JPY≈145円前後で安定)、WWDC2025でのiOS 18発表に伴う「旧機種の将来価値不透明化」、Androidミドルレンジの躍進などで需要が急減したため。

■価格変動要因

  1. 確定申告シーズン+円安ピーク(2025年2月末)
  • 根拠:GEOの128GBが2月17週に29,160円→2月24週に30,017円→3月3週31,874円と連続上昇。
  • 解説:2月下旬にUSD/JPYが約150円台を突破したことで新品iPhoneの実売価格が上昇。加えて確定申告後の買い替え資金解放により、手頃なSE3への需要が高まり、一時的に中古相場を押し上げた。
  1. WWDC2025でのiOS 18発表
  • 根拠:3月31週〜4月7週にかけ、GEO128GBが31,160円→29,160円へ2,000円超の急落。
  • 解説:AppleがWWDCでiOS 18の新機能(AR/LiDAR強化、USB-C完全移行など)を発表。SE3がハード的にフル対応しないことが明らかになり、「今後のOSサポート終了懸念」が中古需要を急速に冷やした。
  1. ミドルレンジAndroidとの競合激化
  • 根拠:5月以降、128GBは25,000円前後→7月は20,000円前後へ。
  • 解説:3月にGoogle Pixel 8aやXiaomi Redmi 14が国内投入され、同価格帯で最新機能を装備。画面大型化・指紋認証などコスパ重視層がSE3から流出し、需要減少が価格下落を加速した。

■今後の予測

  • 短期(〜2025年夏以降):20,000円前後で底値圏に推移。SE3のハード寿命(発売:2022年3月)が3年目を迎え、バッテリー劣化・OS末期懸念が根強い。円相場が安定(USD/JPY=145±2円)で中古の積極買取圧力も低下する。
  • 中長期(秋以降〜2026年初):
    1. iPhone 16(9月発表)への機種変更需要で、一時的にSE3放出が増え、さらに中古相場下落。
    2. 逆にボリュームモデル廃番間近と見るコレクター層の確保も始まり、2026年2月前後に再度底値からの緩やかな上昇が見込まれる。
  • 為替:年末にかけて米利上げ観測後退で円買い圧力が強まれば、また一段と中古価格は下押しされる可能性大。

■売却タイミングの提案

  1. 今夏(2025年7〜8月)
  • 理由:中長期的な秋口iPhone 16発表前の中古供給増大期を前に、まだ20,000円台半ばの買取が可能。7月中旬の平均20,100円を底値と判断し、需給が緩やかに戻る8月初旬(夏商戦開始)に駆け込みで売却すると、2〜3千円上乗せが狙える。
  1. 秋(2025年9月初〜中)
  • 理由:iPhone 16発表直後はSE3放出ラッシュで最安値更新リスクが高いが、キャリア下取りキャンペーンや新モデル乗り換え促進施策が多数。同時にキャンペーン特典と併用して買取額が一時的に1〜2千円向上するケースもあるため、「下取り+中古業者へのダブル売却」で実質買取価値を最大化可能。
  1. NGタイミング
  • WWDC時期(6月上旬)、および確定申告ピーク後(2〜3月)は需給が急変動しやすく、売り逃すと大きく目減りするリスクあり。

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以上の考察から、iPhone SE(第3世代)は「円相場」「Apple OSサイクル」「ミドルレンジ競合」のトリプル要因で価格山・谷を描いており、今後もこれら外部要因を睨みながら売却時期を選ぶことが最も有利です。