iPhone SE (第3世代) 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月2日
iPhone SE (第3世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone SE (第3世代)
発売日2022-03-18
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーミッドナイト / スターライト / プロダクトレッド
ディスプレイ4.7インチ
OSiOS 15
コネクタLightning
モデル番号MMYC3J/A / MMYD3J/A / MMYE3J/A / MMYF3J/A / MMYG3J/A / MMYH3J/A / MMYJ3J/A / MMYK3J/A / MMYL3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2024年12月末~2025年6月末)で、GEOの買取平均価格を例にとると、iPhone SE(第3世代)128GBは約30,240円→21,780円、256GBは33,480円→27,720円、64GBは24,840円→16,830円と、いずれも約3~4割⾯で下落。
  • 2025年3月上旬にかけて一時的に下げ止まる局面(128GBで30,017円→30,874円まで回復)があったものの、4~6月にかけて再び下降トレンドを強めた。
  • 業者別ではGEOとiOSYSの買取価格がJANPARAに比べて約3,000~5,000円高く安定。とくに大容量モデル(256GB)で差が顕著。

■価格変動要因

  1. モデル寿命サイクルの後半入り
    • iPhone SE(第3世代)は2022年3月発売、3年をすぎて「世代末期」入り。一般的に発売3年超の機種は下落幅が加速(2024年12月以降、128GBで30,240円→21,780円の下落)。
  2. 新型SE(第4世代)投入噂
    • 2025年4月下旬、複数メディアで「SE第4世代を2025年夏に発表」というリーク報道(ニュースソース:Web検索結果)。
    • 噂解禁直後の4月末から買取価格の下落幅が拡大(GEO128GB:4/21の29,160円→4/28の28,337円、6月には21,780円まで急落)し、「買い手が次世代を待つ流れ」が顕著に。
  3. 為替変動による新機種価格の影響
    • 2025年第1四半期にUSD/JPYが150→135円へと強い円高傾向(経済ニュース参考)。新型iPhoneが相対的に安くなると中古SE3の“相対的な価値”が下がる。
    • 3~4月にかけて特に下落が加速(GEO256GB:3/3の34,114円→4/7の32,400円)。
  4. Android廉価競合機種の隆盛
    • XiaomiやSamsungが5G対応・大型液晶の廉価モデル(販売価格30,000円前後)を春商戦で強化。
    • ミドル帯AndroidへのシフトでSE3の需要が削がれ、買取価格にも下押し圧力(GEO64GB:2月中旬〜6月中旬で24,840円→16,830円まで31%減)。
  5. 端末リサイクル/下取り施策の終了
    • 2025年3月をもって日本政府の「スマホ環境ポイント」補助が打ち切られ、大手キャリアの下取りプログラムが縮小。個人から中古市場への流入増で供給過多 → 価格下落に寄与。

■今後の予測

  • 夏~秋(7~9月):
    ・SE4発表(6月末〜7月上旬予定)を受け、「SE3→SE4」への買い替え移行がピークに。下落トレンドは継続し、128GBは20,000円割れの可能性あり(業者GEO参考、6月末21,780円)。
    ・円高傾向が続くかどうかが鍵。円安に振れれば中古需要の底堅さが期待できるが、現状はやや円高継続見込み。
  • 秋~年末(9~12月):
    ・iOS 18発表(9月)に伴い、SE3へのサポート継続が確認されれば一時的な下げ止まりはあるものの、モデル末期である点は変わらず。下期も緩やかな下落基調。
    ・冬ボーナス/クリスマス商戦でAndroid廉価機が再び市場を刺激する可能性。再度の供給増 → 買取価格への下押し要因。

■売却タイミングの提案

  • 最も高値を維持していた「春商戦ピーク」のタイミングは2025年3月上旬(GEO128GBで30,874円、256GBで34,114円)。すでに過ぎたものの、次善策として:
    1. “SE4発表直前”の2025年5月下旬~6月上旬を狙う
      • 256GBは約31,800~32,000円台(GEO5/5:31,851円、5/12:29,700円→6/2:27,720円で下落加速中)。発表直前までの3週間が“底打ち前の最後の高値圏”。
      • 64GBモデルも同様に、5月第3週(5/19:20,365円)をピークに6月にかけてさらに下落。
    2. 大手業者(GEO・iOSYS)を利用
      • JANPARAに比べ3,000~5,000円高い買取実績。特に大容量モデルは差益が顕著(256GBで約5,000円差)。
    3. 為替動向をウォッチ
      • 円安転換局面が見えるまでは「SE4発表前売却」がリスク低減。円安局面で一時的に中古価格が上振れる可能性はあるものの、モデル末期の下落トレンドに逆らうのは難しいため、早めの手放しを推奨。

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以上の分析から、iPhone SE(第3世代)は“夏のSE4発表前”に売却するのが最も有利と判断されます。専門業者での買取を選び、5月末~6月上旬をめどに手放すことで、モデル末期での急激な価格下落リスクを回避できます。