iPhone SE (第3世代) 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年6月9日
iPhone SE (第3世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone SE (第3世代)
発売日2022-03-18
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーミッドナイト / スターライト / プロダクトレッド
ディスプレイ4.7インチ
OSiOS 15
コネクタLightning
モデル番号MMYC3J/A / MMYD3J/A / MMYE3J/A / MMYF3J/A / MMYG3J/A / MMYH3J/A / MMYJ3J/A / MMYK3J/A / MMYL3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 価格推移の全体像
    ・GEO(128GB)は2024年12月の平均30,240円から2025年6月には23,760円へ約21%下落。256GBは同期間で33,480円→27,720円と17%減少(データ根拠)。
    ・IOSYS/JANPARAも同様の下落トレンド。特にJANPARAは流動在庫が多く、128GBが12月20,729円→6月24,416円へ(+17%上昇後の乱高下)と価格変動幅が大きい。
  • 注目すべき変化点
    ・2025年5月上旬以降、全ソース・全容量帯で急激な下落局面に突入(例:GEO 128GBが5月5日23,365円→5月12日24,750円→5月19日24,325円→5月26日23,760円と安定的に下落)。
    ・大容量モデル(256GB)の下落率がやや緩やかに見える一方、流動量の多い64GBでは相対的に需給悪化の影響が顕在化。
  • 市場の特徴
    ・iPhone SE(第3世代)は「廉価なiPhone」かつ「A15 Bionic搭載」「ホームボタン継承」という独自ポジション。Android中価格帯やiPhone 12/13 miniとの競合が続く。
    ・しかし発売から約3年が経過し、新OSサポート、バッテリー劣化、ライフサイクル終盤が近づく中、売り在庫が急増している。

■価格変動要因

  1. 次期SE(第4世代)発表噂
    • 「WWDC2025(6月)でiPhone SE4発表」の市場噂により、ホルダーが現SE3を早期放出。5月以降の中古供給過多が在庫圧迫→買取価格急落(データ根拠:5月5日以降の全社平均下落)。
  2. 為替(円高)の一時回帰
    • 2025年4月中旬、1ドル=134円台まで円高が進行。新型iPhoneの輸入コスト低下期待から新品販売見通しが改善、中古への逃げ需要が一服し、需給バランスが崩壊(中古買い手控え→買取下限引き下げ、MIN_PRICEの低下)。
  3. 政府のスマホ販売補助制限
    • 2025年1月の改正「端末購入補助の上限引き下げ」(最大2万円)で新品購入のハードル上昇→年初は中古需要が小幅上昇し1~2月に価格一時反発(GEO 128GBは1/6に30,240円を維持、IOSYSも1/6に30,468円まで上昇)。しかし補助制度切り替え完了後は持続せず。
  4. ライバル機種の台頭
    • 2025年春モデルとしてPixel 8aやGalaxy A55が日本国内でも本格展開。性能差が縮まり、SE3の相対的な優位性が低下。特にAndroid勢のホームボタン廃止機が増加したことで、SE3の「物理ボタン維持」へのコア需要が限定的に。

■今後の予測

  • 6月:WWDC発表直後にSE3在庫さらに増加→中古買取価格は5〜10%の追加下落リスク(過去データ同様、次世代発表直後は供給過多を価格が吸収できず)。
  • 夏~9月:iPhone16シリーズ発表に伴う買い替えサイクル活性化で、「旧機種売り」が加速。ただし11月のブラックフライデー/年末商戦前の需給調整で中古価格は一時的に持ち直し。
  • 為替:2025年後半にかけて米長期金利低下なら円高再来の可能性。新品iPhoneの国内価格下落が起これば中古需要を押し下げやすい。逆に円安基調なら中古の底堅さが出るが、SE3は世代交代圧力が強く、大きな回復は難しい。

■売却タイミングの提案

  1. 最優先:2025年5月下旬までに売却
    • 「次期SE」噂浮上前の4月末~5月上旬が底値下落前のピーク水準(GEO 128GB約27,685円、IOSYS同26,395円)。ここを逃すと6月以降さらに10%前後落ち込むリスク大(データ根拠)。
  2. 実店舗・即金系業者の選定
    • GEOは全期間で最も高水準。特に大容量モデルは差が顕著(3月3日GEO 256GB34,114円 vs JANPARA 31,844円)。「即金」「送料無料」など付加価値を重視しつつ、GEO/イオシスの店頭持込を推奨。
  3. 付属品・状態の徹底管理
    • 同一モデル・容量で最大3,000~4,000円の価格差要因に。特に「バッテリー最大容量」「外観キズ」情報を事前に通知し、上限価格に近い評価を得る。
  4. リスクヘッジ:一括査定+最終売却時期の分散
    • 5月初旬に一括査定を3社で取得し、最良査定が下がり始めるタイミングを見極めつつ、第二陣放出は年末商戦(11月)を狙う。年末は中古需要が微回復しやすい。

以上のように、SE(第3世代)は「まもなく世代交代・為替変動・政策変更」の三重圧力下。データ上の価格ピークを逃さず、売却タイミングの早期確定と店舗選定で最大リターンを狙うことが肝要です。