iPhone SE (第3世代) 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年8月18日
iPhone SE (第3世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone SE (第3世代) |
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発売日 | 2022-03-18 |
ストレージ | 64GB / 128GB / 256GB |
カラー | ミッドナイト / スターライト / プロダクトレッド |
ディスプレイ | 4.7インチ |
OS | iOS 15 |
コネクタ | Lightning |
モデル番号 | MMYC3J/A / MMYD3J/A / MMYE3J/A / MMYF3J/A / MMYG3J/A / MMYH3J/A / MMYJ3J/A / MMYK3J/A / MMYL3J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2025年2月~8月)で128GBモデルは、GEOで平均約30,000円→約19,900円(‐約33%)と急落。256GBも同様に約34,000円→27,900円(‐18%)、64GBは約25,600円→16,800円(‐34%)と、3月ピーク後に一貫して下落。
・根拠:GEOデータの「2025-03-10」の128GB 31,160円→「2025-08-18」の19,800円。 - IOSYS/JANPARAも同様のトレンド。特にGEOの下落幅が大きく、流通チャネル間の需給ひっ迫度にも差。
- 2025年3月末は年度末の新規スマホ需要増(ボーナス・学割商戦)で一時的に買い取り価格が高騰。4月以降、“供給超過”と需要低迷で下落が加速。
■価格変動要因
- 年度末需要ピーク(3月)
- 3月は学割・決算・ボーナス期で中古スマホの買い取り依頼が減少(ユーザーは新規購入・機種変更を優先)し、業者在庫が薄くなる。
- 根拠:GEOの128GBが2/24→3/10で30,017円→31,160円に上昇。
- 新製品サイクル間の需給拡大
- 4月以降、iPhone SEが投入されて3年目に入り、メルカリ等での放出・業者への流入が増加。特に手頃感重視のSEシリーズはライトユーザーの乗り換えサイクルが早く、中古供給が急増。
- 根拠:4月7日以降GEOの128GBが29,160円→8月18日19,800円と大幅下落。
- 為替・新機種価格動向
- 春先のドル円110円台→135円台への急激な円安で、新品iPhone15系が値上げ。新品需要一部が中古にシフトも、供給過多が重しに。
- 今夏は円高一服で新品価格も相対的に落ち着き、中古への価格優位性が薄れて需要伸び悩み。
- ライバル機種の台頭
- 同時期に楽天モバイル向けのAndroid廉価機やRedmiシリーズ、OPPO Aシリーズなどが3万円前後で性能向上。SE(第3世代)はA15 Bionic搭載で装置筐体はiPhone8と同じ旧デザイン。新鮮味の低下が中古価格圧迫。
■今後の予測
- 短期(~9月):夏季商戦低迷を経て、8~9月にかけてiPhone発売前の駆け込み需要で中古価格が微上昇。特に256GBは高容量ニーズから安定維持(約27,800円~29,000円)すると予想。
・根拠:過去GEOデータでも夏季後半8月に若干戻す傾向(2024年夏商戦例)。 - 中長期(秋~年末):9月の新iPhone(仮にiPhone15s/16/SE4)の市場投入で、旧世代SE在庫一気に流入→価格再度下落。年末~年始の学割キャンペーンで一時的に底値圏で需要は多少回復するものの、2026年春にはさらに下落基調継続。
- 為替(円安)や経済政策(携帯価格抑制策)の動き次第では、新品iPhone価格の上昇幅次第で中古需要の下支えはあるが、SE特有の廉価モデルとしての寿命は既に折り返し点。
■売却タイミングの提案
- できるだけ早期(8月末~9月上旬)
- 8~9月の“新型発表前”駆け込み需要で底値圏から若干反発が見込まれるため、「9月第1週まで」に売却するのが最も有利。
- 根拠:年度末/夏商戦後に同スペック帯の流通在庫が一時的に枯渇し買取店の支払上限を引き上げやすい。
- 容量別戦略
- 256GBは需要が一番堅く、8~9月に27,000円超が狙える。64GBは需要減の影響を受けやすく、20,000円割れのリスク大のため早期売却推奨。
- チャネル選択
- GEO系リアル買取は即金性が高いものの下落が顕著。iOSYS/JANPARA系オンラインは最高額狙い可。ただし在庫枯渇タイミングを見定め、9月発表前の在庫圧迫時にオンライン査定を活用。
- メンテナンス/付属品準備
- 外観キズ無し、バッテリー最大容量90%以上、純正箱・付属品フルセットが査定プラス査定につながる。中古流通増加期には品質差別化が一層効くため、事前にクリーニングや動作チェックを。
以上のように、「売却は新iPhone発表前の8~9月に、できるだけ高容量モデルをメンテナンスしてオンライン含む複数チャネルで競合入札を誘発」するのが最善戦略です。