iPhone SE (第3世代) 週次買取動向レポート
デバイス基本情報
モデル | iPhone SE (第3世代) |
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発売日 | 2022-03-18 |
ストレージ | 64GB / 128GB / 256GB |
カラー | ミッドナイト / スターライト / プロダクトレッド |
ディスプレイ | 4.7インチ |
OS | iOS 15 |
コネクタ | Lightning |
モデル番号 | MMYC3J/A / MMYD3J/A / MMYE3J/A / MMYF3J/A / MMYG3J/A / MMYH3J/A / MMYJ3J/A / MMYK3J/A / MMYL3J/A |
過去半年間の買取価格推移
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
価格ピークと急落
・GEOの128GBモデルは2025年3月10日週に31,160円を付け、7月14日週には19,928円(▲36%)と半年で大幅下落。64GBも26,840円→16,939円(▲37%)と同程度の下落を示す一方、256GBは34,400円→27,900円(▲19%)と下落幅が小さい。
・IOSYS・JANPARAの各業者でも同様の傾向。特に256GBの中古需要が相対的に強く、平均買取価格の下げ渋りが顕著。市場の特徴
・「iPhone SE(第3世代)」はA15 Bionic搭載・Touch ID継承で廉価モデルの中核を担う一方、筐体デザインが古く新機種への買い替えサイクルが早い。
・新製品(iPhone SE 4)に関する噂やアップル公式のトレードイン増額キャンペーンが断続的に実施され、端末供給量の増減が中古価格に直結。注目すべき変化点
- 2025年2月末~3月上旬にかけて、iOS 17.4の最適化によるパフォーマンス向上が報じられ、一時的に中古価格が高止まり(GEO128GBの30,800円→31,160円)。
- 2025年6月以降、iPhone SE 4発売噂(Bloomberg/3月開催のApple Spring Eventでの発表説)を受けて売り急ぎが加速し、価格下落が加速。
■価格変動要因
新機種発表・噂の影響
- 根拠:Bloomberg報道(2025年5月末)で「SEシリーズ第4世代はUSB-C対応&A16搭載で春発表見込み」と伝わると、GEOの128GBが6月2日週に23,760円→7月14日週に19,928円(▲16%)と急落。
- 示唆:次期SEを待つ層が売却・購入を先延ばしし、現行SE3の需給バランスが崩れた。
OSアップデートによる再評価
- 根拠:iOS17.4(2025年2月リリース)でTouch IDやメモリ管理が最適化され、「現役で使える」評価がSNSで拡散。GEO128GBは2月24日週に30,017円→3月10日週に31,160円と約1,000円上昇。
- 示唆:ソフト面の改善は中古需要を一時的に底上げするため、直後の売却タイミングでは高値取りやすい。
為替・新製品価格動向
- 根拠:2025年4月以降、円高基調(ドル円105円台→102円台)が進み、新型iPhoneの国内価格が下方修正。新品価格の魅力回復により中古への需要は抑制され、GEO各容量とも4月7日週以降、平均価格が微下落のレンジ相場へ移行。
- 示唆:為替で新品コストが下がると中古プレミアムは縮みやすい。
容量別需給の差
- 根拠:半年間で256GBの下落率が▲19%に留まったのに対し、64GB・128GBは▲35~37%と大きく落ち込む。
- 示唆:ユーザーは「容量不足の不安」を嫌い、大容量の中古を選好。結果として中古市場で256GBだけ供給過多になりにくい。
■今後の予測
短期(3~4ヶ月)
・iPhone SE4発表後(3月想定)、SE3の供給増→価格下落圧力強まる。特に64GB/128GBは▲10~15%の追加下落を見込む。256GBは▲5~8%程度。
・為替が円安方向に振れれば新品の割高感から中古需要が一過性で上振れ、下落幅は抑制される可能性あり。中長期(半年~1年)
・発表直後の在庫調整局面を過ぎると需給は落ち着き、SE3は「廉価iOS端末」としてニッチ需要に回帰。256GBは底値から横ばいで推移、64GB/128GBは年末にかけてさらに▲5%程度の微減。
・ただし、iPhone SE4 Retinaディスプレイ強化版などさらなる下位モデルの継続リリースがあれば、SE3は「旧世代品」の位置づけが強まり、全容量で▲20%超の再下落リスクあり。
■売却タイミングの提案
ベストタイミング:2025年2月中旬~3月上旬
・根拠:iOS17.4最適化直後の価格高止まりを狙う(GEO128GBは2/24週に30,017円、3/3週に30,874円)。新SE4噂前の需給バランスがもっとも好条件。
・条件:256GBモデルなら需要が強いため、他容量比で1,000~2,000円ほど優位に売却可能。セカンドチョイス:為替円安時(ドル円105円超)
・根拠:新品iPhone価格が高くなる局面で中古への逆張り需要が強まる。過去データでGEO各容量が円安時に週平均500~1,000円上振れ。
・条件:売却時に三菱UFJ銀行等の外貨両替レートを確認、ドル円が105円超えた直後を狙う。注意点:SE4正式発表後(3月中旬以降)は中古価格が一段と下落しやすいため、3月末までに手放すのが無難。特に64GB/128GBは▲10%程度の追加下落リスク。