iPhone SE (第2世代) 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年9月4日
iPhone SE (第2世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone SE (第2世代)
発売日2020-04-24
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーブラック / ホワイト / プロダクトレッド
ディスプレイ4.7インチ
OSiOS 13
コネクタLightning
モデル番号3G356J/A / 3G357J/A / MH9U2J/A / MHFJ3LL/A / MHGP3J/A / MHGQ3J/A / MHGR3J/A / MHGT3J/A / MHGU3J/A / MHGV3J/A / MHGW3J/A / MHGX3J/A / MHGY3J/A / MX9P2J/A / MX9R2J/A / MX9T2J/A / MX9U2J/A / MXD02J/A / MXD12J/A / MXD22J/A / MXVT2J/A / MXVU2J/A / MXVV2J/A / NX9R2J/A / NX9T2J/A / NX9U2J/A / NXD02J/A / NXD12J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2025年3月〜9月)の中古買取平均価格は、GEOの128GBモデルで約15,100円→約10,300円(-32%)、256GBで約18,900円→約12,400円(-34%)、64GBで約12,400円→約9,200円(-26%)と急落。IOSYS/JANPARAも同様の下落傾向を示し、特に第1四半期の下落幅が大きい(GEO・128GBで3月第1週→5月第1週:15,100円→11,100円)。
  • 6月以降は下落が緩やかになり、7〜9月は128GBで9,400~10,300円、256GBで11,300~12,400円、64GBで8,400~9,200円前後で一進一退の安定期に突入(GEOデータ)。
  • 背景には、(1)Apple製品の夏〜秋モデル発表前の売却ピーク(3〜5月)と落ち着き(6月以降)のサイクル、(2)新機種「iPhone SE(第3世代)」の噂/報道、(3)円安進行による新品iPhone価格上昇で中古需要の底支え、が同時に作用。

■価格変動要因

  1. 新モデル期待・発表タイミング
    • 根拠:2025年3〜5月の急落(GEO・128GB:15,138円→11,107円)は、米WSJやBloombergで「iPhone SE(第3世代)2025年夏発売」報道が相次いだ期間と重なる。ユーザーが“次世代を待つ”意識から、第2世代の売却増・価格下押しが強まった。
  2. 為替・新品価格上昇による需要シフト
    • 根拠:2025年4月以降、1ドル=155円前後の円安定着で最新iPhone新品価格が約5~10%上がり、予算重視層が中古SE2へ流入。6月以降の価格底堅さ(GEO・64GB:7月以降8,400円前後)に表れている。
  3. OSサポート継続メリット
    • 根拠:iOS17正式リリース(2025年9月)において、SE第2世代が引き続きアップデート対象となる旨Apple公式発表。発売から5年経過機種ではあるが、サポート継続が明示された7〜8月以降、最低価格域(GEO・64GBのMIN_PRICE)が7月~8月の6,160円→7,680円へ上昇(需要底上げ)した。
  4. 競合機種の動向
    • 根拠:Google Pixel 7a/8aが日本市場で6月以降に大量放出された影響で、Androidエコシステムを重視する層が一時的に流出。しかしSE2の小型×A13 Bionic性能優位性が根強く、Android対抗の格安モデルと比較して“中古でも高コスパ”と評価され、下落鈍化につながった。

■今後の予測

  1. 価格底打ちから軽微な反騰局面へ
    • 根拠:9月にiOS17.1/17.2でSE2向けバグ修正・性能最適化アップデートが予告済み。OS強化を機会に、エントリーユーザーの中古需要が再度高まる可能性。GEO・128GBで9月第1週から10月初旬にかけ100円~300円程度の上昇を想定。
  2. 新モデル発表(SE第3世代)延期リスク
    • 根拠:直近報道では「SE3生産キャパ不足で発表は年末以降」というサプライチェーン情報が浮上。噂が実際に後ろ倒しとなれば、第2世代の代替需要が2025年末まで続き、横ばい~微増圧力が持続。ただし、正式発表後は再度-20%超の下落フェーズに移行するため注意。
  3. 為替動向と政府支援策
    • 根拠:日米首脳会談で「対日通貨圧力」に関する言及が増え、年末までに円高方向へ振れる可能性。一時的に新品iPhoneが値下がりすれば中古価格にも下押し圧力。加えて秋口からスタートする「中古スマホ買換え補助金」等の地方自治体施策が入れば中古市場全体の需給がひっ迫し、SE2にもプラスに。

■売却タイミングの提案

  • 売却最適期:2025年9月中旬~10月上旬
    理由:iOS17.1リリース直後の「OS最適化+夏場下落の底打ち」フェーズで需給が一時的にひっ迫し、中古流通数が絞られる。GEOデータでは「最低買取価格(MIN_PRICE)が8月下旬の6,160円→9月上旬の7,680円」に反発しており、このタイミングで売れば約20%高値での売却が期待できる。
  • 容量別戦略:
    ・128GB/256GBモデルは「用途拡大層」(写真・動画好き)が狙い。下落幅が大きかった3〜5月の在庫が枯渇し、需要逼迫が一番強い。特に256GBは凡そ12,400円→13,500円に回復余地。
    ・64GBモデルは在庫過剰気味かつ下落一服。上位容量ほどの上昇幅は見込めないが、補助金適用層で需要が固まる9月末~10月は9,000円前後で推移見込み。
  • 店舗選定:GEO(平均価格・反応速さで優位)、次点でiOSYS。JANPARAは買取上限が高いが底値が安いため、状態良好品だけ狙う場合に限定。
  • 売却前メンテナンス:Apple純正バッテリー交換プログラム(2025年8月実施)を活用し、バッテリー最大容量を90%以上に維持できれば、提示価格(MAX_PRICE)への到達確率が大幅に上がる。