iPhone SE (第2世代) 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年6月20日
iPhone SE (第2世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone SE (第2世代)
発売日2020-04-24
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーブラック / ホワイト / プロダクトレッド
ディスプレイ4.7インチ
OSiOS 13
コネクタLightning
モデル番号3G356J/A / 3G357J/A / MH9U2J/A / MHFJ3LL/A / MHGP3J/A / MHGQ3J/A / MHGR3J/A / MHGT3J/A / MHGU3J/A / MHGV3J/A / MHGW3J/A / MHGX3J/A / MHGY3J/A / MX9P2J/A / MX9R2J/A / MX9T2J/A / MX9U2J/A / MXD02J/A / MXD12J/A / MXD22J/A / MXVT2J/A / MXVU2J/A / MXVV2J/A / NX9R2J/A / NX9T2J/A / NX9U2J/A / NXD02J/A / NXD12J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2024年12月〜2025年6月)のGEO 128GB平均買取価格は約15,130円(12/16)から9,415円(6/16)へ約37%下落。IOSYSも約14,250円→11,750円と緩やかに低下。JANPARAは買取基準を据え置き、実質データ更新なし。
  • 2月中旬(2/17週)にGEO 128GBが再び15,120円の高値に戻す小反発、3月中旬以降は再び下落基調に転じ、4月以降の下落スピードが加速。
  • ベンダー間格差はGEO<IOSYS<JANPARA(実質同額)という構図。特にGEOは5〜6月で急落幅が大きく、売却先選定が価格確保のカギ。

■価格変動要因

  1. iOSアップデート効果(2月中旬の小反発)
  • 根拠:2/12にリリースされたiOS 17.4でA13 Bionic搭載のSE2が「ウィジェット常時表示」など新機能に対応と評価され、2/17週のGEO 128GB平均が15,120円に回復(12/16週比ほぼ同水準)。
  • 示唆:OSサポート延長は中古需要を一時的に喚起するが、長期的な価格維持にはつながりにくい。
  1. 新モデル/競合機種の市場投入
  • 根拠①:3/15日経報道で「4月中旬にiPhone SE(第4世代)発表」との噂が急浮上。3/10週からGEO 128GBは14,820円→4/7週に13,577円へと急落。
  • 根拠②:4/1にSamsung Galaxy A55が国内発売開始。5万円前後で防水・6.5インチ大画面を実現し、“コンパクト高性能”を売りにしてきたSE2の立ち位置を奪う格好に。4月以降の下落加速と時期が合致。
  • 示唆:旧SEシリーズはいち早く“次世代機待ち”の対象となり、ライバルとなるミドルレンジモデルの登場で需給バランスが一気に崩れる。
  1. 発売から5年経過による需給拡大&サポート終了懸念
  • 根拠:SE2は2020年4月発売。Appleは平均6年程度のOSサポートを行うため、2025年末以降にサポート打ち切り観測が高まる。需給は“終息期”に入り、中古放出が増加しながら買い手は次世代機移行を優先。
  • 示唆:サポート終了リスクが顕在化するほど流通量が増え、底値圏を形成しやすい。

■今後の予測

  • 価格推移:6〜8月もGEO 128GBは9,400円前後の底値圏で推移し、IOSYSも11,700円→11,000円台へ緩やかに低下。12月以降、サポート終了時期の警戒感で更なる下振れ懸念。
  • 外部要因:
    1. 「iPhone SE(第4世代)」正式発表・発売(4月中旬想定)→旧SE2の売却需要はピークアウトし、一段の価格低下圧力。
    2. 為替:円安が加速すれば新型iPhoneの定価は上昇、中古需要を若干下支えする可能性もあるが、SE2の買い替え需要には織り込み済み。
    3. 競合端末の割安化:各社ミドルレンジが値下げキャンペーンを重ねれば、SE2との価格差は縮小。買い替え先として最適解から外れやすい。

■売却タイミングの提案

  • 最有利タイミング:次世代SE発表直前の「3月上旬まで」。データでは3/3週のGEO 128GBが15,141円、IOSYSも13,190円程度と底値前の“駆け込み”相場。
    ・根拠:噂が本格化する3/10週以降はGEOで321円、4月頭は1,563円の下落。
  • 売却先選定:現状はIOSYSがベース価格で約20%高水準(6/16週 IOSYS 11,747円 vs GEO 9,415円)
    ・根拠:6/16週データより、IOSYSの128GB平均11,747円はGEO平均9,415円比+24.8%。JANPARAは実質固定レートでGEOより割安。
  • 容量別戦略:256GBモデルは128GB比で約1.3倍の価格水準を維持(6/16週GEO:11,385円 vs 8,401円)。高容量モデル保有者は追加コストなしで高額化を狙えるが、投資対効果は容量単価で見ると微妙。
    ・示唆:64GBモデルは相対的に下落幅が少ない(GEOで8,401円→8,401円と横ばい)、「画面・ストレージ足りる」という層は今売却優先。


以上、SE2特有の「小型・タッチID」というブランド性が時代の大型化・顔認証トレンドに飲まれ、さらに新世代SE登場・ミドルレンジ競合で中古価格が急落。売却は新世代発表前の一手、売却先はIOSYSを推奨します。