iPhone SE (第2世代) 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月18日
iPhone SE (第2世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone SE (第2世代)
発売日2020-04-24
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーブラック / ホワイト / プロダクトレッド
ディスプレイ4.7インチ
OSiOS 13
コネクタLightning
モデル番号3G356J/A / 3G357J/A / MH9U2J/A / MHFJ3LL/A / MHGP3J/A / MHGQ3J/A / MHGR3J/A / MHGT3J/A / MHGU3J/A / MHGV3J/A / MHGW3J/A / MHGX3J/A / MHGY3J/A / MX9P2J/A / MX9R2J/A / MX9T2J/A / MX9U2J/A / MXD02J/A / MXD12J/A / MXD22J/A / MXVT2J/A / MXVU2J/A / MXVV2J/A / NX9R2J/A / NX9T2J/A / NX9U2J/A / NXD02J/A / NXD12J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近6ヶ月(2025.1~7月)の中古買取価格推移を見ると、1~2月は128GBモデルで13,800~14,000円前後で安定。2月17日週にGEOデータで128GBモデルが13,872→15,120円へ約9%急騰。その後3月上旬のApple春イベント(新SEモデル発表)を境に、3月10日には14,820円と10%超下落。4月以降は円安・競合機増加も相まって緩やかな下落基調を継続し、7月第2週には9,470円まで31.7%下落。
  • 容量別では256GBが最も変動幅大(1月17,325円→7月11,459円で約34%下落)、64GBは比較的安定(1月11,385円→7月8,463円で約25.7%下落)。
  • 中・大容量ほど需給バランスの波に敏感に反応し、ピーク時の上昇/谷底時の下落振れ幅が大きい点が特徴。

■価格変動要因

  1. 「生産終了観測→供給不足」

    • 2025年2月中旬、Bloombergが「iPhone SE(第3世代)への切り替えで第2世代生産終了」と報じ、流通在庫減少観測が強まった(報道日2/14頃)。
    • これを受け、GEO128GBで2/10週→2/17週に13,871円→15,120円(+9%)と急騰。
  2. 「新モデル発表→需要移行」

    • 2025年3月25日のApple春イベントで第3世代または類似ミドル機発表があり、旧モデル需要が一気にシフト。
    • GEO128GBは2/24週15,137円から3/10週14,820円、その後3/17週には14,040円へ7%超の下落。
  3. 「5G普及と競合機台頭」

    • 2025年春以降、楽天モバイルなど5G網のカバーエリア急拡大で4G専用SE2の魅力低下。
    • 同時期にGoogle Pixel 8aやAQUOS wish 2など5G対応かつ同価格帯機が発売され、中古市場での競合が激化、4~6月の緩やかな下落トレンドを後押し(128GBで4月14,960円→7月9,470円)。
  4. 「為替・景気動向」

    • 2025年春以降の円高傾向で新品iPhone価格が実質的に値下がりし(Apple公式でも一部モデル改定)、中古品の相対価格が押し下げられる圧力となった。

■今後の予測

  • 7~8月は夏景気の低迷で底堅く推移するものの、9月のiOS18発表時にSE2非対応が確定すれば、さらに大規模な値崩れ局面に入る可能性大。
  • 秋以降は中古市場で「iOSサポート終了機種」として扱われ、64GBが6,000円前後、128GBは8,000円割れを見込む(過去iPhone 6/SE1世代の末期相場を参照)。
  • ただし2025年末の円安転換局面やクリスマス商戦で一時的な反発も予想されるが、上昇幅は限定的。

■売却タイミングの提案

  1. 売りどころ:
    • 「iOS18正式発表前」の8月中旬までがラストチャンス。発表後は一気に買取価格が1~2割下落する恐れあり。
  2. 容量別戦略:
    • 256GB:最も落ち幅が大きく、現状11,400円前後からさらに下落余地大。早め(7~8月)に売却推奨。
    • 128GB:7月は9,400~9,800円で底打ち感もあるため、一旦今がピークと判断。8月中の売却が望ましい。
    • 64GB:需給面で比較的安定。万一8月後半まで様子を見ても微減にとどまる可能性あり。だが長期保有はリスク大。
  3. 売却条件:
    • キャリアロック解除済み、バッテリー最大容量90%以上、画面・背面フィルム剥がし・付属品完備で上限価格(GEO系ではMAX10,000~11,500円、IOSYS系では+5~10%上乗せ狙い)を狙う。
    • 店舗選びはGEOよりIOSYSのほうが平均約+5~10%(128GBで11,780円 vs GEO9,470円)高値が実績として見られるため、条件整えばIOSYS持ち込みがベター。

以上の通り、2月中旬の一時的供給懸念による短期的高騰を除けば、春以降は新モデル・5G化・OSサポート切れ観測が複合して明確に下落トレンド。iOS18発表前の夏場に機を逃さず売却することが最も有利と考えられます。