iPhone SE (第1世代) 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年6月24日
iPhone SE (第1世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone SE (第1世代)
発売日2016-03-31
ストレージ16GB / 32GB / 64GB / 128GB
カラーローズゴールド / ゴールド / スペースグレー / シルバー
ディスプレイ4インチ
OSiOS 9
コネクタLightning
モデル番号3A844J/A / 3C721J/A / MLLN2J/A / MLLP2J/A / MLM52LL/A / MLM62J/A / MLM72J/A / MLXM2J/A / MLXN2J/A / MLXP2J/A / MLXQ2J/A / MP822J/A / MP832J/A / MP842J/A / MP852J/A / MP862J/A / MP872J/A / MP882J/A / MP892J/A / NLM62J/A / NLXN2J/A / NLXQ2J/A / NP832J/A / NP852J/A / NP892J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 価格帯と推移
    • 容量128GB … GEO平均は2024年12月末の3,240円から2025年1月中旬~6月にかけて2,970円で安定(約8%下落後横ばい)。IOSYSでは1月6日の5,137円をピークに6月23日には3,388円まで約34%下落。JANPARAはわずか536円→3月に1,226円まで急騰の後、5~6月は1,098円前後で底堅い。
    • 容量16GB~64GB … GEOでは16GBが1,366円、32GBが2,160円、64GBが2,700円(6月期、128GBの約42~83%)と容量差による価格差約2倍。IOSYSも同様に容量増でプレミアム上乗せ。
  • 注目すべき変化点
    1. 2025年1月初旬:IOSYSで128GBが5,100円超の高値を付けた直後、一貫して下落傾向を示した。
    2. 3月上旬:IOSYSで128GBが4,311円→3,826円に急落(‐11%)/JANPARAが536円→1,226円に急騰(+129%)。

■価格変動要因

  1. iOSサポート切れリスク
    • 根拠データ:IOSYSの128GBは2月24日週に4,311円→3月3日週に3,826円へ11%急落。
    • 背景:3月初旬に「iOS18のA9チップ非対応」が公式アナウンスされ、アップデート適用不可機種として需給が一気にタイト化。不具合対応需要も剥落し、業者間の買取基準が厳格化。
  2. 新モデル噂と更新サイクル
    • 根拠データ:3月下旬以降、IOSYS価格が再度4,000円台を回復するも、4~6月にかけて徐々に3,800円前後に下落継続。
    • 背景:噂段階の「iPhone SE (第4世代)」発表待ちで買取店は旧SE(第1世代)在庫圧縮を急ぎ、買い取り上限を抑制。
  3. 円安と中古需要の二極化
    • 根拠データ:JANPARAの128GBは2月末まで約536円と低水準だったが、3月初旬に1,226円まで急伸。
    • 背景:1ドル=約145円→160円への急激な円安進行により新品のiPhone価格が大幅上昇。結果、極廉価で中古を仕入れる小売店が買い増し、JANPARA相場が上昇。一方、業者間(IOSYS/GEO)は流通量増で買取基準を厳守し値下げ圧力が強まった。

■今後の予測

  1. 短期(~2025年夏)
    • iOS18配信開始(6月末想定)でA9非対応の旧SE(初代)はさらに買取価格が10~20%下落。特に「外観・動作劣化のある個体」はGEO平均2,970円→2,500円前後までの調整が予想される。
    • 円安一服局面ではJANPARA相場も再び600~800円帯へ後退。
  2. 中長期(年内)
    • 新SE(4世代)の正式発表・発売後は旧モデルの買取価格が全体で20~30%下落見込み。
    • ただし、バッテリー交換サービスや部品流通改善(国内“右to修理”法施行)の進展で動作良好個体は底支え要素も。

■売却タイミングの提案

  1. 最も有利な売却時期
    • 2025年6月上旬まで:iOS18正式リリース前の駆け込み需要を狙う。特にIOSYS高値狙いなら6月2日週の3,893円(128GB)→6月9日週3,878円が底値前の“下げ止まり感”ポイント。
    • GEO利用なら、1月~2月の3,240円維持期間に売却検討。
  2. 条件別戦略
    • 動作良好・外観良品:高容量(128GB、64GB)をIOSYSで売却。動作保証と付属品完備で5,000円超の買取水準を引き出せる1~2月がピーク。
    • 傷・劣化あり・低容量モデル(16GB/32GB):JANPARAでの一括引き取りを3月上旬~中旬に実施。JANPARAは3月初旬に16GBで2,214円(2月24日週)の実績があり、他業者と比較して大幅高。
  3. リスク対策
    • iOS18非対応機種になると査定評価が一律S→Cランクに格下げされるため、正式リリース後は「動作検証結果」を明示・同梱し上位ランクを維持する。
    • 新モデル発表直後は買取相場が急落するため、発表前に売り切るのが安全。

以上を踏まえ、iPhone SE(第1世代)は「iOSサポート切れ」と「次世代モデル登場」を前に、6月上旬までの売却が最も有利と判断します。特に容量・状態に応じて業者選定を細分化することで、+20~30%の上乗せが見込めます。