iPhone SE (第1世代) 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月2日
iPhone SE (第1世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone SE (第1世代)
発売日2016-03-31
ストレージ16GB / 32GB / 64GB / 128GB
カラーローズゴールド / ゴールド / スペースグレー / シルバー
ディスプレイ4インチ
OSiOS 9
コネクタLightning
モデル番号3A844J/A / 3C721J/A / MLLN2J/A / MLLP2J/A / MLM52LL/A / MLM62J/A / MLM72J/A / MLXM2J/A / MLXN2J/A / MLXP2J/A / MLXQ2J/A / MP822J/A / MP832J/A / MP842J/A / MP852J/A / MP862J/A / MP872J/A / MP882J/A / MP892J/A / NLM62J/A / NLXN2J/A / NLXQ2J/A / NP832J/A / NP852J/A / NP892J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2024年12月末~2025年6月末)の平均買取価格を見ると、GEOでは128GBが3,240円前後、16GBは1,360円前後でほぼ横ばい。対してイオシス(IOSYS)は128GBが年明け約5,000円→6月末約2,700円と約45%下落、16GB/32GB/64GBも同様に急落。Janparaはもともと500~1,200円台と安値帯ながら、3月中旬に一時1,200円台まで跳ね上がるも再び1,100円前後へ。
  • 価格差の大きい2系統(GEOの底堅さ vs. IOSYSの急落)が並存しており、「どこに売るか」で大きく手取り額が変わる状況。

■価格変動要因

  1. OSサポート終了リスク
    • iPhone SE(第1世代)はiOS15までの対応。2023年9月にiOS16非対応が確定し、セキュリティ更新も事実上打ち切り。中古ユーザーの安心感が急速に低下し、需給過剰→価格下落(IOSYSの128GBが1~6月で5,000円→2,700円に落ち込んだことが根拠)。
  2. 後継モデルの登場
    • 2024年3月に発表、4月に発売されたiPhone SE(第3世代)の廉価性・高性能化(A15搭載・5G対応)が第1世代の“型落ち感”を加速。特に記憶媒体128GBモデルでは「最新SEを選ぶ層」と「第1世代を割安で狙う層」が棲み分けられ、後者の需要は限られ価格下落圧力に。
  3. 公式下取り・キャリア還元の強化
    • Spring夏商戦期(2025年3~5月)の下取りキャンペーンで、第1世代を早期に集荷→市場在庫過剰。Janparaの3月中旬の平均上昇(128GBが約536円→1,226円に跳ね上がる異常値)も、買い取り条件変更による一時的需給変動と推測。
  4. ミドルレンジ競合機種の充実
    • Google Pixel 7a(2024秋)/8a(2025春)やGalaxy Aシリーズの新モデルが3万円前後で高性能化。SE1の2万円台中古需要を奪い、特に16GB/32GBモデルに下落圧力。

■今後の予測

  • iOS18発表・正式リリース(WWDC25: 2025年6月末プレビュー→秋正式版)を境に「最終サポート切れ」が確定し、イオシス系で2,000円台前半まで一気に下押しが想定される(過去のiOS世代切替時のSE1推移からの示唆)。
  • その後、一巡した在庫過剰感は薄れ、GEOのような安定買い取りチャネルでは3,000円前後で底堅く推移すると予測。円相場(USD/JPY)が140円台へ持ち直す場面があれば、新品価格の割高感から中古需要に好影響を与え、2,500~3,000円帯に下げ止まる可能性あり。
  • ただし公式下取りキャンペーンが縮小されない限り、需給緩和は緩やか。半年以内に2,000~2,500円の底値圏テスト→緩やかな回復、というV字ではなくU字的な動きと見込む。

■売却タイミングの提案

  • 最も有利なのは「iOS18プレビュー発表前」、すなわち2025年6月中旬までに売却。
    根拠:6月23日~30日のIOSYSデータで128GBが約2,700円→同21日週の3,000円台を既に割り込んでおり、さらなる下落リスク大。
  • 容量別に見ると、128GBは相対的に価格が高い一方で下落幅が最も大きい。急ぎなら128GBを早め(~6月上旬)、16GB/32GBはもともと需給過剰で2,000円台→1,300円前後と差が小さいため、早めに売り抜けたほうがリスク回避に。
  • 売り先は「GEOとイオシスの一括査定を比較」し、条件に応じて使い分け。GEOは3,200円台で安定するため、イオシスが3,000円を下回るようならGEO優先。逆にイオシスが一時的に3,500円超のキャンペーンを打った場合はそちらを活用。
  • キャリアの乗り換え・MNP/公式下取りクーポンと併用できるタイミング(例:6月中の夏モデル発表直前)を狙い、「下取り+中古買取」の併用で実質買取単価を上乗せする戦略が有効。