iPhone SE (第1世代) 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年5月13日
iPhone SE (第1世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone SE (第1世代)
発売日2016-03-31
ストレージ16GB / 32GB / 64GB / 128GB
カラーローズゴールド / ゴールド / スペースグレー / シルバー
ディスプレイ4インチ
OSiOS 9
コネクタLightning
モデル番号3A844J/A / 3C721J/A / MLLN2J/A / MLLP2J/A / MLM52LL/A / MLM62J/A / MLM72J/A / MLXM2J/A / MLXN2J/A / MLXP2J/A / MLXQ2J/A / MP822J/A / MP832J/A / MP842J/A / MP852J/A / MP862J/A / MP872J/A / MP882J/A / MP892J/A / NLM62J/A / NLXN2J/A / NLXQ2J/A / NP832J/A / NP852J/A / NP892J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2024年11月~2025年5月)のGEOデータでは、iPhone SE(1st)128GBの平均買取価格は11~12月に3,240円で安定。年明け第2週(1/6週)を境に約8%下落し、以降は2,970円前後で推移(根拠:GEOの週次AVG_PRICEデータ)。
  • 同期間のIOSYSでは、128GBが11月の4,484円から1/6週に5,138円まで上昇後、1/13週以降は4,600円前後へ下降。3~4月にかけて3,800円台まで緩やかに下落(根拠:IOSYSの週次AVG_PRICEデータ)。
  • JANPARAは11~12月の500円台から3/17週に一気に1,226円へ跳ね上り、その後1,200円前後で安定(根拠:JANPARAの週次AVG_PRICEデータ)。
  • 価格動向の最大の変化点は「年明け以降の買取価格急落」と「3月中旬以降のJANPARA水準上昇」。

■価格変動要因

  1. 年末年始の需給シフト
  • 年末商戦(11~12月)、低価格帯モデル需要の底堅さでGEO・IOSYS共に価格横ばい。
  • 1月初旬にiPhone SE(2nd/3rd)の家電量販初売り特価(Webニュース参照)が出回り、ユーザーは廉価版の中古SE(1st)から新型購入へシフト。結果、SE(1st)の中古需要減少 → 買取相場8%下落(根拠:1/6週GEO2,970円 vs 12月3240円)。
  1. 為替影響
  • 2025年1月以降の円高進行(USD/JPY 150→135、日経報道)により新型iPhoneの実質的輸入コストが低下。新型購入ハードルが下がり、中古SE(1st)の相対的な魅力が低下 → 買取価格下落圧力(根拠:1~2月のIOSYS価格推移)。
  1. 次期SEモデルの噂・発表タイミング
  • 2025年3月末のApple春イベントでSEシリーズ新型の発表がなく、市場の“新型SE待ち”ムードが一時後退。これがJANPARAで3/17週以降、中古SE(1st)をジャンク品扱いせず一定価格で回収する動きを促し、JANPARA買取額が500円台→1,200円台に急上昇(根拠:JANPARA 3/17週AVG_PRICE128GB 1,226円)。
  1. サポート終了による“スクラップ化”進行
  • iOSサポート終了(iOS 17非対応)から1年超。新規購入需要は完全に枯渇し、スクラップ資源としての価値に依存。GEOの2,970円前後、IOSYSの3,800円台が「部品取り最低ライン」として固着しつつある。

■今後の予測

  1. 短期的(~6月)
  • 為替が円高基調を維持すれば、新品iPhone価格がさらに抑制され、中古SE(1st)への下落圧力継続。ただし、年後半の円安リバウンド期待で底堅さも。総じてGEO3,000円前後、IOSYS3,500~3,800円でレンジ推移。
  1. 中長期的(夏~年末)
  • Appleが真夏(6~8月)に廉価モデル刷新を行えば、旧モデルSE(1st)は完全に「部品取り専用」となり、買取相場はGEO2,500円・IOSYS3,000円水準へさらに調整。
  • 一方、為替急変やサプライチェーン制限(中国のチャイナリスク再燃等)が起きれば、一時的に部品需要が高まり反発する可能性。

■売却タイミングの提案

  • 最も有利:円安リスク(夏に向けて緩やかな円安見通し)前の「円高ピーク期」(6月~7月初頭)にGEOまたはIOSYS経由で売却。GEOなら3,000円超、IOSYSなら3,800~4,000円台が見込める。
  • 条件:
    ・端末状態が“バッテリー最大容量80%以上”、画面割れ・水没歴なしであること。これはGEO・IOSYS共に上限価格提示の鍵(根拠:各社Min/MaxデータにおけるMax価格帯)。
    ・2月末までにJANPARAでジャンクとして放出するのは避ける。3月中旬以降JANPARAが買取上振れした例があるが、「再度ジャンク扱いされるリスク」も高まるため、JANPARAは補完先とし、メインはGEO・IOSYS推奨。

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上記の分析は、週次の買取実績データと「新型SEモデルの噂」「円高による新品iPhone価格低下」という最新時事を組み合わせた結果です。SE(1st)はサポート終了後“部品取り”マターに移行しており、為替や新型発表の有無が需給バランスを大きく揺さぶる点にご留意ください。