iPhone SE (第1世代) 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年10月7日
iPhone SE (第1世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone SE (第1世代)
発売日2016-03-31
ストレージ16GB / 32GB / 64GB / 128GB
カラーローズゴールド / ゴールド / スペースグレー / シルバー
ディスプレイ4インチ
OSiOS 9
コネクタLightning
モデル番号3A844J/A / 3C721J/A / MLLN2J/A / MLLP2J/A / MLM52LL/A / MLM62J/A / MLM72J/A / MLXM2J/A / MLXN2J/A / MLXP2J/A / MLXQ2J/A / MP822J/A / MP832J/A / MP842J/A / MP852J/A / MP862J/A / MP872J/A / MP882J/A / MP892J/A / NLM62J/A / NLXN2J/A / NLXQ2J/A / NP832J/A / NP852J/A / NP892J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2025年4月~9月末)、128GBモデルの全国平均買取額(GEOデータ)は①約3,240円(4月初旬~5月頭)、②約2,970円(5月中旬~8月第2週)、③約2,990円(8月第3週~8月第4週)と推移。8月25日週のみ3,780円へ一時的に大幅上昇(+27%、同社キャンペーン実施が主因)した。
  • 同じくIOSYSでは4月末にピーク(4,428円)、5月以降3,800円前後→6月以降2,700円前後へ段階下落。JANPARAは常に1,100円前後と他社比で低水準。
  • 容量別では大容量ほど価格上昇・変動幅が大きく、16GB・32GBは相対的に底堅いものの、やはりキャンペーン期に上振れ。

■価格変動要因

  1. 店舗プロモーション(直接要因)
     - GEOの128GBが8月25日週に3,780円まで跳ね上がったのは、同社「夏の高価買取キャンペーン」(Web広告、8/20~末)による価格上乗せ分(データ:GEO最低・最高価格の上限4200円設定)。
     - 他社(IOSYS、JANPARA)に同規模キャンペーンの痕跡がなく、同社だけ大幅上昇した点が裏付け。

  2. ネットワーク/OSサポート終了の影響(間接要因)
     - 2025年3月末に国内キャリアの3G停波完了。SE(第1世代)はLTE対応ながら一部MVNOでの利用制限が生じ、中古市場では「動作保証リスク」を嫌う買取店が早期に価格を抑制(5月以降IOSYSが3,800→2,700円へ値下げ調整)。
     - また、iOSのサポート(iOS 15)が最新OS未対応でセキュリティ面の不安から、需給両面で需給バランスがやや供給過多に傾いた可能性がある。

  3. 上位モデル/新機種との競合
     - 2025年3月にはiPhone SE(第2世代)や廉価版iPhoneの値下げ・在庫調整セールが実施済。これにより、SE(第1世代)よりも性能・OS長期対応が期待できる第2世代への乗り換え需要が強まり、旧モデルの買取価格を下押し。

■今後の予測

  • ベースラインはGEO約2,900~3,000円、IOSYS約2,700~2,800円、JANPARA約1,100円前後で推移。
  • 9月中旬のApple新製品発表(例:iPhone 17シリーズ)直前はSEシリーズの旧モデルへの注目が集まりにくく、一時的に買取価格は横ばい~微減。
  • 年末にかけてキャリアの年末商戦(「くりこしプラン」+端末セール)で再び中古需要が高まる局面があるが、キャンペーン実施店以外は上振れ幅は限定的。
  • 2026年春以降、OSサポート完全終了やさらなるネットワーク制限強化(5G主流化)により、底値はGEOで2,500円前後、IOSYSで2,200円前後まで徐々に収斂すると予想。

■売却タイミングの提案

  1. 短期:直近のキャンペーン狙い
     - GEOや大手チェーンが「学割」「〇〇祭」など高価買取キャンペーンを打ちやすい8月末・年度末(3月)などを狙う。今回の8/25週のように+700円以上の上乗せが期待できる。
     - 根拠:GEOデータで8月25日週のみ3,780円に急騰した実績。

  2. 中期:次回Apple新製品発表前(8~9月)
     - 新機種発表直前は流通在庫が絞られ、旧モデル需要が微増。キャリアや量販店が目玉在庫として在庫を引き上げるタイミングを狙う。価格下落前の8月中(GEO:約2,990円、IOSYS:約2,800円)が最適。

  3. 長期:OS/ネットワークサポート終了前
     - 2026年春のサポート終了アナウンス前(2025年末まで)に売り切る。以降は急速に需要が落ち、買取価格の底値が見込まれるため。

  4. 店舗選びのポイント
     - ・大手チェーン店(GEO、ソフマップなど)の「期間限定アップ」告知を定期的にWebでチェック
     - ・査定前にキャリアネットワーク対応状況(3G停波後のLTE接続確認)をクリアにしておく(査定減点を回避)

以上を踏まえ、最も有利なのは「大手チェーンの高価買取キャンペーン期間中(特に8~9月)」に、メモリ大容量モデル(64~128GB)を中心に売却することです。ネットワーク/OSサポート終了が見えてくると平時でも底値圏に落ち込むため、キャンペーン実施を逃さず行動することを強くお勧めします。