iPhone SE (第1世代) 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月19日
iPhone SE (第1世代)の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone SE (第1世代)
発売日2016-03-31
ストレージ16GB / 32GB / 64GB / 128GB
カラーローズゴールド / ゴールド / スペースグレー / シルバー
ディスプレイ4インチ
OSiOS 9
コネクタLightning
モデル番号3A844J/A / 3C721J/A / MLLN2J/A / MLLP2J/A / MLM52LL/A / MLM62J/A / MLM72J/A / MLXM2J/A / MLXN2J/A / MLXP2J/A / MLXQ2J/A / MP822J/A / MP832J/A / MP842J/A / MP852J/A / MP862J/A / MP872J/A / MP882J/A / MP892J/A / NLM62J/A / NLXN2J/A / NLXQ2J/A / NP832J/A / NP852J/A / NP892J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  1. 直近半年(’25年1月〜7月)の「iPhone SE(第1世代)」中古買取価格は、GEOでは128GBが約2,970〜3,240円でほぼ横ばい、IOSYSでは4,600円台→3,800円台→4,000円台→7月に2,700円台と大きく変動しています。
    ‒ 根拠:GEO 128GBは1/13〜5/19まで2,970円で推移後、一時3,240円へ上昇し、5/12に再び2,970円へ。IOSYS 128GBは1/20約4,635円→2/10約3,826円→4/28約4,428円→7/7約2,728円と約40%の価格変動を記録。
  2. 容量別では「大容量ほど高値安定」。GEOの16GBは1,250円前後で推移する一方、128GBは約3,000円の水準をキープ。IOSYSでも同様の傾向。
  3. 変化点:
    ‒ 2月上旬:IOSYS全容量で急落後、2月末〜3月中旬にキャリア買取アップキャンペーンの影響で一時反発。
    ‒ 6月中旬:WWDCで旧モデルの最新OSサポート外(iOS19対象外)発表を境に、IOSYS価格が急落(128GBで6/9→6/23に3,878円→2,827円、約27%ダウン)。

■価格変動要因

  1. OSサポート切れ(需給ショック)
    ‒ なぜ:’25年6月10日頃のWWDCで「iOS19はA10以降対応、SE1は非対応」と発表。買い替え需要が減少し、流通在庫が増加。
    ‒ 根拠:IOSYS 128GBが6/9の3,878円から6/23に2,827円へ約1,050円(27%)下落。32GB・64GBも同期間で25〜30%ダウン。
  2. 新モデルSE 第4世代の刷新(→下取り増)
    ‒ なぜ:4月中旬の新SE発表・発売に合わせてキャリアが下取り額UPキャンペーンを実施。SE1の市場放出量が一時的に増え、5月にかけてGEOとJANPARAで底値圏が維持。
    ‒ 根拠:GEO 128GBは3/3に3,240円へ到達後、5/12に一度2,970円へ戻り、需給過剰感。JANPARAでも3月以降16GB以下が500円台に上昇→再び400円台へ。
  3. キャリア買取キャンペーン
    ‒ なぜ:2月〜3月にかけて大手キャリア/量販店が下取り増額。
    ‒ 根拠:IOSYS 128GBは’25/2/3の3,826円→3/17の4,033円へ上昇。64GBも同期間に3,171円→3,320円(約5%増)。
  4. 為替・海外政策の影響は限定的
    ‒ なぜ:SE1は既に新品流通終了、為替変動より需給とOSサポートが価格の主因。

■今後の予測

  1. 7〜8月は底固め局面
    ‒ なぜ:WWDC後の余剰在庫処分期で、IOSYSの128GBは7/14時点で約2,722円と底抜け。GEOも2,989→2,997円と上値重い。需給調整を経て横ばい予想。
  2. 9月の新型iPhone発表 → 再度の供給増圧迫
    ‒ 根拠:過去傾向では、9月の新iPhone発売前後に下取りが活発化。SE1も需給が緩み、10〜11月に向けてさらに10〜15%の下落圧力。
  3. OSサポート切れ以降の「底値安定」
    ‒ なぜ:iOS19非対応が確定し、一定の需要層(小型スマホ求める層)だけが残存。マニア需要で2,000円前後が「下限レンジ」に。
    ‒ 予測値:128GBは年内2,300〜2,800円帯、16GBは1,000〜1,300円帯、32GBは1,600〜2,200円帯、64GBは2,100〜2,700円帯で推移。

■売却タイミングの提案

  1. 今すぐ(7月中旬まで)売却
    ‒ 理由:WWDC発表後の底値圏(IOSYS128GB:2,722円、GEO128GB:2,997円)に達したものの、9月新型iPhone前の需給緩和がなく、年末にかけ更に下落するリスク大。
  2. 容量別優先度
    ‒ 128GB/64GB:1台あたり単価が高く、価値維持層が残るため優先売却。特に64GBは3,000円前後から2,300円程度に落ちる前の売却が得策。
    ‒ 16GB/32GB:先に廉価帯需要が枯渇しやすく、下限1,000円前後まで落ちる可能性。可能なら早期にまとめ売り。
  3. 買取店選定
    ‒ GEO:安定感ある買取額を維持(128GB:約3,000円)し、下振れリスクが小さい。大量放出予定のSE4新モデル発売直後の「需給緩和期間」にはJANPARAやヤフオク系フリマも併用して、GEO+他店比較で最高値取得を狙う。
    ‒ IOSYS:キャンペーン有無による変動が大きいため、売却直前に「高額買取〇%UP」などのタイミングを狙う。

以上の通り、「iPhone SE(第1世代)」はWWDC(OSサポート)と新型SE発売に伴う下取りタイミングが価格を大きく揺らす要因。特に6〜7月の「底値圏」を起点に、9月の新型iPhone発表前までに売却を完了することが最も有利と考えられます。