iPhone 8 Plus 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月30日
iPhone 8 Plusの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 8 Plus
発売日2017-09-22
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーゴールド / プロダクトレッド / スペースグレー / シルバー
ディスプレイ5.5インチ
OSiOS 11
コネクタLightning
モデル番号3D097J/A / 3D801J/A / MQ8N2LL/A / MQ9K2J/A / MQ9L2J/A / MQ9M2J/A / MQ9N2J/A / MQ9P2J/A / MQ9Q2J/A / MRTL2J/A / MRTM2J/A / MX2A2J/A / MX2C2J/A / MX2D2J/A / NQ852J/A / NQ9K2J/A / NQ9L2J/A / NQ9M2J/A / NQ9N2J/A / NQ9P2J/A / NQ9Q2J/A / NRT02J/A / NRTL2J/A / NRTM2J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近6カ月(2025年1月末→7月下旬)で、GEOのiPhone 8 Plus 128GB平均買取価格は約9,000円→約6,700円(約2,300円・25%下落)、256GBは約10,900円→約8,550円(約2,350円・22%下落)。IOSYSも同様に128GBが約9,500円→約7,125円、256GBが約10,465円→約8,075円と下落。
  • JANPARAは半年を通じて4,600~5,000円前後でほぼ横ばい。大手買取店ほど「早期買取」「在庫過多」による値崩れが顕著。
  • 2月中旬(2/17週)だけGEOで128GBが9,874円→256GBが11,565円と一時的に約10%高騰。卒入学・バレンタイン商戦や円相場の乱高下が影響。
  • 5~6月にかけて下落スピードが加速。iOS 18発表前後の世代交代観測と新モデル在庫放出が需給を圧迫。

■価格変動要因

  1. 端末の世代/OSサポート切れ観測
     – iPhone 8 Plusは2017年発売の第2世代「大画面モデル」。今秋iOS 18対応機種リストに入らないとの噂が6月WWDC前後に流布(各種テックメディア報道)。「サポート切れ確定」は買取価格を約1,000~1,500円下押し。
  2. 新モデル・廉価版投入による需要シフト
     – 3月にiPhone SE(第3世代)在庫調整、4月以降iPhone 15/15 Plusの在庫セール開始。旧機種トレードインが急増し、供給過多→3月下旬~5月にかけて価格は横ばいから下落トレンドへ。
  3. 為替変動と新品価格上昇
     – 円安進行(1ドル=140円台→150円台)でキャリア版新品価格が上がり、「旧モデルでも代替可能」層が増え相対的に中古需要低下。2/17週の一過性高騰は円急落の反動と中国春節前後の販促期合致が要因。
  4. 競合中古端末の増加
     – Android大型機(Galaxy S8 Plus、Pixel 3 XL等)はサポート切れ長期化で市場から退場。代わってiPhone 8 Plusが最後のPlus型旧機として一時需要を集めるが、新SE/15側の需要上回り、拡大した供給に対し需要が追いつかず価格下落。

■今後の予測

  • 短期(~2025年Q3)
     128GBは6,500~7,000円帯、256GBは8,200~8,800円帯で底固め。7~8月は大きな商戦期がなく、下落ペース緩慢化。
  • 中長期(Q4以降)
     iOS 18正式発表後のサポート落選確定 → 8月末~9月の買取相場は一気に5,000円前後まで急落リスク。さらに秋の新SE4/廉価版発表で中古需要が再度縮小。
  • 外部要因
     • 為替:円高転換時は「新品高止まりによる旧機需要一時反発」あり得るが下支え限定的。
     • 政策:キャリアの端末下取り強化キャンペーンは中古流通量増で価格下押し要因。

■売却タイミングの提案

  1. “今夏(7~8月)”がギリギリの狙い目
     – iOS 18落選前に売却し、急落前の「中堅下支え価格」を確保(GEO128GBで7,000円前後)。
  2. 2月中旬の高値期を逃していれば次は年末商戦前
     – 12月~1月のギフト/ボーナス期に再度1割程度の上昇余地。だが機種切り替え需要が低下傾向のため、上昇幅は限定的。
  3. 容量別戦略
     – 256GBは128GB比で下落率が約22%→約23%とやや緩やか。より高容量モデルは相対的に高値キープ。
  4. 業者選定
     – GEOは平均的に最上位(JANPARA比+2,000~3,000円)。売却はGEOかiOSYSを優先。

【なぜそう考えるか】
・データ:GEOとIOSYSの週次平均価格推移で春以降の下落加速を確認。
・時事:WWDC前後のiOS 18非対応機種ニュースほか、円安/SE在庫放出関連報道が明確に価格山谷に対応。
・端末特性:8 Plusは「最後のPlus型」需要が残るものの、サポート期限切れ観測の影響が強い点を重視。