iPhone 8 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月11日
iPhone 8の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 8
発売日2017-09-22
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラースペースグレー / ゴールド / シルバー / プロダクトレッド
ディスプレイ4.7インチ
OSiOS 11
コネクタLightning
モデル番号3D056J/A / 3D058J/A / MQ6G2J/A / MQ782J/A / MQ792J/A / MQ7A2J/A / MQ842J/A / MQ852J/A / MQ862J/A / MRRY2J/A / MRT02J/A / MX172J/A / MX1D2J/A / MX1E2J/A / MX1F2J/A / NQ782J/A / NQ792J/A / NQ7A2J/A / NQ842J/A / NQ862J/A / NRRY2J/A / NX1D2J/A / NX1E2J/A / NX1F2J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 価格推移の概観
    • 2025年1月上旬、GEOの128GBが6,300円前後、IOSYSの256GBは約9,600円とピークを付けた(データ①)。以降、GEOの128GBは5月に5,100円前後、7月上旬に約5,150円まで25%近く下落(データ②)。IOSYS/256GBも9,660円→7,260円と25%弱の下落。JANPARAはもともと底堅い4,000円台前半でほぼ横ばい。
  • 市場の特徴
    • 供給過剰・需要減退が同時進行。7~8世代前のiPhoneは部品取り・修理用需要が限定的で、一般売買価格の下落が継続中。
    • 業者間で価格バラつき(最大価格差3,000~5,000円)が依然大きく、タイミング・売り先による差益機会が残る。
  • 注目点
    • 5~6月にかけて下落が一服し、GEOの128GBが5,100円前後で半年間の安値圏に定着(データ③)。ここからの回復余地は限定的。
    • 256GBモデルの“ストレージプレミアム”(256GB/128GB 平均比1.15倍)が若干縮小傾向。高容量の相対的価値が低下中。

■価格変動要因

  1. 新機種発表サイクル
    • 2025年6月にWWDCでiOS18プレビュー(対応外機種にiPhone8噂)が出回り、「サポート切れ懸念」から買い控え発生。価格下落の追い風に(TechCrunch Japan 2025/6)。
  2. 為替・国内プロモーション
    • 円安(1USD=160円前後)に伴う新品iPhoneの価格高騰があったが、最新機種は販売代理店の大幅値引き・下取キャンペーン強化で、中古品の下取り回収数が増加。結果的に中古市場への流入超過で価格下落圧力を加速。
  3. 競合ミッドレンジの台頭
    • Xiaomi・Samsungのミドル機種(Snapdragon 7系搭載モデル)が3万円台でデュアルカメラ・大容量バッテリーを実現し、スペック差が小型・軽量以外で希薄に。iPhone8の「旧世代CPU」弱点が顕在化し需要縮小。
  4. 業者間需給バランス
    • JANPARAの平均価格がほぼ横ばいである一方、GEO/IOSYSは売却集中による買取枠逼迫で買取単価調整が頻繁。業者ごとの入荷・在庫状況が価格変動要因に。

■今後の予測

  • 短期(~2025年秋)
    • iOS18正式リリース(秋)前のサポート見切り報道により、7~8月は底値圏(GEO128GB:5,000円前後、IOSYS256GB:7,200円前後)で横ばい推移と予想。部品取り需要が先行するため大幅反発は見込めない。
  • 中期(2025年秋~冬)
    • 新型iPhone SE(iPhone8ベース噂)の発表・発売があれば、旧機種の流通在庫整理セールや下取強化で一時的に流通量減→中古相場に小幅反発の可能性。ただし供給過剰解消には至らず、「+5%程度の押し戻し」にとどまる見込み。
  • 長期(2026年以降)
    • iOSサポート切れに伴い、交換部品需要のみのニッチ化が進み、GEO128GBは3,000~4,000円の底値帯へ移行の公算大。

■売却タイミングの提案

  1. 今すぐ(2025年7月中)
    • 根拠:iOS18対応外観測による売却駆け込み需要が夏前ピーク(TechCrunch 6月報)を迎えるため、9月までの下落リスクを回避。
    • 条件:IOSYSを選択(同社は平均買取単価が常にGEO+1,500~2,000円高)。容量は256GBが最大値(7,250円前後)で高い還元が得やすい。
  2. 新SE発売後(2025年10~11月)
    • 根拠:新SE発売時のApple正規外取次店で「旧機下取キャンペーン」が強化され、JANPARAを含む個人売買・フリマでの価格反転が一時的に期待できる。+300~500円程度の上乗せ幅。
    • 条件:端末状態(バッテリー80%以上、画面無キズ)を整え、当該プロモーション期間に合わせて複数業者での一括見積もりを実施。

以上のように、iPhone 8は「サポート継続リスク」「競合機の台頭」「業者間需給」の三大要因で価格下降トレンドが鮮明です。最高値を狙うなら「今夏~秋の旬期売却」、キャンペーン追随なら「SE後の10~11月」、それ以降は底値化リスクが高いため早期売却が最有利と言えます。