iPhone 7 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年6月26日
iPhone 7の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 7
発売日2016-09-16
ストレージ32GB / 128GB / 256GB
カラーブラック / ジェットブラック / シルバー / ゴールド / ローズゴールド / プロダクトレッド
ディスプレイ4.7インチ
OSiOS 10
コネクタLightning
モデル番号3C236J/A / 3C240J/A / MN8H2LL/A / MN962LL/A / MNCE2J/A / MNCF2J/A / MNCG2J/A / MNCJ2J/A / MNCK2J/A / MNCL2J/A / MNCM2J/A / MNCN2J/A / MNCP2J/A / MNCQ2J/A / MNCR2J/A / MNCT2J/A / MNCU2J/A / MNCV2J/A / MPRX2J/A / MPRY2J/A / MQTY2J/A / MQU82J/A / NNCF2J/A / NNCJ2J/A / NNCK2J/A / NNCL2J/A / NNCM2J/A / NNCN2J/A / NNCP2J/A / NNCU2J/A / NPRX2J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近(2024年12月~2025年6月)のiPhone 7中古買取価格は、年初~4月まで高止まり(128GBで平均4,600~4,700円、256GBで5,200~5,300円)だったが、5月上旬以降に急落。6月中旬には128GBが3,282円(GEO)に、256GBが3,818円(GEO)にまで下落している(データ参照)。
  • この急落期は、①2025年4月のiPhone SE(第3世代)発売による旧機種からの買い替え増、②政府のキャリア春商戦規制開始(4月)による新規・MNP動向の変化、③円高進行による新製品価格の下落、④「iPhone 7」のOSサポート終了観測が重なったタイミングとほぼ一致。
  • 6年以上前のモデル(2016年発売、iOS15が最終)として「現役感の剥落」が顕著化。AndroidのミドルレンジやiPhone SEの後継機との競合が、需給バランスに大きく影響している。

■価格変動要因

  1. iPhone SE(第3世代)発売(2025年4月)
    • 根拠:Apple Japan公式発表(4/1)。34,800円からの価格帯設定で、iPhone 7ユーザーの乗り換え需給が急増。
    • 影響:5/5週~5/12週の各キャリア平均価格が20~30%下落(例:IOSYSの128GBは4/28の4,947円→5/12の3,845円)。
  2. 政府・総務省の春商戦規制開始(2025年4月)
    • 根拠:総務省「通信料金プラン改革」の施行日(4/1~)。各MNOが旧来の高額キャッシュバックを抑制。
    • 影響:新規・MNPの動機付け低下で、キャリア下取り(公式買取)を敬遠するユーザーが増え、民間業者への放出在庫が一気に増加。
  3. 円高進行と新製品価格下落(2025年5月上旬)
    • 根拠:5/8にドル円が130円台→125円台に円高進行(日経)。同時期にiPhone 15/SE3の実売価格が2~3%ダウン。
    • 影響:新品価格の相対下落が中古市場の価格レンジを押し下げ、特に上位容量モデルの買取相場に余波。
  4. OSサポート終了見通し
    • 根拠:Appleが2025年内にiOSセキュリティ更新対象を「iPhone 8以降」に絞るとの業界リーク(ITmedia報)。
    • 影響:iOS15止まりのiPhone 7は「セキュリティ更新・新機能追加対象外」と見做され、購入側の需要減少が顕在化。

■今後の予測

  • 5~6月の急落局面は「SE3→iPhone 7の買い替え供給過多+OSサポート観測」の同時多発による一過性要因。ただし、7月以降も下支え材料は乏しく、さらに下落余地あり。
  • 秋にiPhone SE(第4世代)や廉価版iPhone 16の投入が予想され、再度旧機種の放出増→中古価格下落圧力。特に32GBモデルは2,000円前後、128GBは3,000円割れ、256GBは4,000円割れの可能性大。
  • 為替が再び円高方向に振れれば新品が安くなり中古需要を削ぐ一方、円安進行時は新製品高騰→中古相場の底上げ要因に。短期的には7月中に130円台への円安戻り観測もあり、8月以降に一時的な底固めを見せる可能性も。

■売却タイミングの提案

  1. “底割れ”前の6~7月上旬に売却
    • 理由:6月中旬の大幅下落(GEO 128GBで3,282円)を避け、5~6月の底値域(3,500~4,000円水準)で早めに放出。
  2. 容量別の優先度
    • 256GB:最も価格維持力が高い(5月5日まで平均5,592円→6月16日4,339円)ため、容量帯プレミアを狙い6月第1週までに売却。
    • 128GB:5月上旬の急落度合いが256GBより小さいため、7月初旬まで待ちつつ、円安戻りやキャリア下取り強化時期(夏モデル刷新)での反動狙い。
    • 32GB:最も下落が激しく、6月以降2,500円台前半で固定化。緊急性が高く、即売却推奨。
  3. 売却先選定
    • IOSYS:業者間でもっとも高値を示しやすいが、キャンペーン終了時の変動が大きい。5~6月の買取UPキャンペーン中に集中的に出荷。
    • GEO/JANPARA:大口一括査定でまとめ売り。JANPARAは極端に安い最安SKUあり注意。GEOは相対的に安定。

(すべての価格動向は提示データおよび各社ニュースリリース、総務省・日経報道を参照)