iPhone 6s Plus 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年5月21日
iPhone 6s Plusの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 6s Plus |
---|---|
発売日 | 2015-09-25 |
ストレージ | 16GB / 32GB / 64GB / 128GB |
カラー | ローズゴールド / スペースグレー / シルバー / ゴールド |
ディスプレイ | 5.5インチ |
OS | iOS 9 |
コネクタ | Lightning |
モデル番号 | 3A535J/A / MKU12J/A / MKU22J/A / MKU32J/A / MKU52J/A / MKU62J/A / MKU72J/A / MKU82J/A / MKU92J/A / MKUD2J/A / MKUE2J/A / MKUF2J/A / MKUG2J/A / MN2V2J/A / MN2W2J/A / MN2X2J/A / MN2Y2J/A / NKU12J/A / NKU52J/A / NKU62J/A / NKU92J/A / NKUD2J/A / NKUG2J/A / NN2Y2J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2024年11月~2025年5月)の128GBモデル平均買取価格推移(GEO/IOSYSベース)を見ると、GEOは約5,700円→3,756円(‐34%)、IOSYSは約5,400円→4,800円(‐11%)と軒並み下落。特にGEOでは年末年始以降の下落が顕著で、1月上旬の4,297円から5月中旬の3,756円へ急落。
- 容量別では大容量の128GBが最も値落ち幅が大きく、16GBや32GBに比べて需要と供給のミスマッチが深刻化。
- JANPARA(フリマ系)の数値は元値が安く指標として用いづらいが、こちらも一貫して1,000円前後で推移し、超格安帯での取引が増加。
- 特筆すべき変化点は①1~2月の年度末・決算期を前にした高値(ビジネス買取増→IOSYSが6,000円台一時回復)、②3月以降の新型SE発売宣言(2025年3月末にAppleがSE第4世代を予告)のタイミングでの需給転換→GEO価格の本格下落。
■価格変動要因
1. 新型モデル投入による世代交代圧力
- 2025年3月末にApple公式発表で「iPhone SE(第4世代)」の発売予告が出された影響で、旧機種6s Plusは『買い替え待ち』需要へシフト。IOSYSの128GB高値が一時的に6,000円台を回復した直後(1月)、3月以降に再び4,800円付近まで急落している。
(根拠:IOSYS 128GB平均価格 1/6週:6,032円 → 3/3週:4,769円)
2. OSサポート切れに伴う需要減退
- iPhone 6s PlusはiOS 15までサポート、以降はセキュリティ更新も終了。最新iOSに対応しないことが利用者レビューやニュースで話題化し、特にセキュリティ意識の高い法人/若年層の需要が急減。
(根拠:GEO 16GB平均価格 11月→5月:3,548円→1,767円、‐50%超の値落ち)
3. 為替・政策要因(円安進行による新機種輸入コスト増)
- 2025年2月、円安ドル高が進行したことで新品iPhoneの定価が国内で上昇。新品へのシフトコスト上昇が中古価格の“底上げ要因”にもなるが、6s Plusのよう旧機種は値上げの恩恵を受け切れず、相対的に需要が配分されず下落圧力が強まった。
(根拠:2月以降、GEO・IOSYS双方で底値圏が維持されず、特にGEOの下落幅拡大)
4. 競合他機種との相対評価
- Androidミドル機・iPhone SE(第3世代)などコストパフォーマンス機の台頭。端末スペック・サポート期間で6s Plusが見劣りし、中古市場での“買い替え判断”材料として取り上げられるように。
■今後の予測
- 短期(~6月):3~4月の新SE出荷開始により6s Plusの中古流通量が一時的に増加、GEOでは3,700円前後の底固めを予想。IOSYSは人気グレード(128GB・良品)を中心に4,500~5,000円で横ばい。
- 中長期(夏~年末):
- iOSサポート終期(完全終了)へのカウントダウン意識が進むと、法人入札での下取り需要が消失。2025年後半には4,000円割れも想定。
- Appleが年内に廉価機の次期SEを再投入(例:SE第5世代、噂ベース)すると、旧モデルの6s Plusはさらに値崩れ。
- 為替変動次第では新モデル価格が乱高下し、中古旧機需要が一時回復する可能性もあるものの、6s Plusクラスは“サポートのあるSE系”にシェアを奪われる構図が継続。
■売却タイミングの提案
- 今後最も有利なのは「iPhone SE(第4世代)発売前の2025年6月上旬まで」。
根拠:新SE出荷直後の“古機種一斉買取キャンペーン”や在庫調整前の在庫枠空きで、GEO・IOSYS双方が買取強化を図る可能性大。(過去:3月SE予告後に各社買取@+500円キャンペーン実施例あり) - 梱包キット付与や動作保証オプションを利用して「良品(画面・バッテリー85%以上・付属品完備)」として出すことで、平均値より+10~15%のプレミアムを狙う。
- 法人・まとめ売りでなく、個別査定が手厚いIOSYSへ出すのが良策。特に128GB以上はパーツ需給が細るため高値維持確度が高い。
- もし6月以降の売却となる場合は、「iOSサポート最終セキュリティ更新直前(例:半年に1度の大型アップデート前)」を狙い、購入者心理で“まだ公式補償あり”と思わせるタイミングを調整すると下落を緩和可能。