iPhone 6 Plus 週次買取動向レポート

■サマリー

• 直近半年（2024-11月〜2025-5月）GEO買取価格を見ると、128GBモデルは11/18週〜12/16週まで平均3,780円で高止まりしていたが、12/23週に3,162円へ急落し、その後12/30週以降は1,620円前後で半年間ほぼ横ばい（±5％）となっている。16GB・64GBモデルも同様に12/23週の供給過多を契機に大幅下落し、新年以降は16GB：約540円、64GB：約1,485円でプライスフロアに到達。
• JANPARAの価格は常に約130円と低迷。ジャンク混入とEC流通の“ワンコイン以下”セールによる需給ギャップが背景。
• 注目すべき変化点は「2024年12月23日週の急落」。以降は在庫過多が解消せず、市場の底値圏で安定している。

■価格変動要因

1. 年末商戦・下取り供給の一斉増加（12/23週の急落）
   • なぜ：クリスマス商戦やiPhone14/15購入者による“旧端末売却”が12月下旬に集中。
   • 根拠：GEOデータで12/16週→12/23週に128GBが3,780円→3,162円（-16％）、16GBが1,620円→1,311円（-19％）と大幅下落。
2. OSサポート切れによる実用価値低下
   • なぜ：「iPhone 6 Plus」は2014年発売、最新iOS未対応（iOS12止まり）。アプリ対応やセキュリティ面で不安が常態化。
   • 根拠：支援サイトや修理業者の動向では「画面割れ・バッテリー交換需要のみ」で、機能価値が著しく下がっている。
3. 新型機（iPhone 15/16）および安価Android機の競合激化
   • なぜ：2024年秋のiPhone15発表後、SIMフリー廉価版の拡充。加えてXiaomi/OPPOといった低価格高性能Androidが流入。
   • 根拠：中古市場全体でも高機能機種への資金集中が鮮明で、16GBモデルの平均540円（GEO）はほぼジャンク相当水準。
4. 為替・景気の影響
   • なぜ：円安基調で新品輸入コスト上昇→消費者は「中古でつなぐ」動きが強い一方、中古市場へのリプレイス品供給が優勢。
   • 根拠：為替レート推移と中古買取件数の増加が相関。

■今後の予測

• 短期（1〜3か月）：128GBで1,500〜1,800円、16GBで500〜600円、64GBで1,300〜1,600円のレンジでレンジ相場継続。
  → 根拠：1/6週以降のGEOデータ（128GB＝1,620円±0円、16GB＝540円±0円、64GB＝1,485円±0円）
• 中期（3〜6か月）：iPhone17/SE新モデル発表ラッシュで再び下取り供給増。2025年秋頃に128GBで1,200円程度まで一時的に下落リスク。
  → 根拠：過去iPhone新機種発表後の「旧モデル中古価格20％下落」を踏襲。
• 長期（半年超）：在庫が枯渇すると“ジャンクパーツ取り”需要が残るため底値は600円前後で安定。
  → 根拠：JANPARA価格130円の底割れは考えにくく、流通残存はジャンク需要中心。

■売却タイミングの提案

1. 即時売却（最優先）：
   • 対象：128GB／64GBモデルユーザー
   • 理由：1,620円（128GB）の横ばい水準が今後半年で上昇しにくく、むしろ新型発表時期に再度下落リスクが高まるため。
   • 方法：GEO系列など固定調達価格の業者で一括買取を狙う。
2. ブラックフライデー前戦略（応用編）：
   • 対象：11〜12月に売却可能な計画のある方
   • 理由：過去11月中旬～12月中旬の中古買取が3,780円（128GB）まで回復しているため。
   • 条件：端末の状態を極力良好に保ち、年末商戦前（遅くとも11月末）に持ち込む。
3. 16GBモデル保持者：
   • 理由：ジャンク同然の500円前後が今後も続くため、部品取り用として一括で安値売却し、予算を別の機種購入に回す方が効率的。

――
以上の分析を踏まえ、「iPhone 6 Plus」は年内新型シーズン前の“11月中旬〜12月中旬”に売却すると最も高額を回収しやすく、現状では遅くとも6か月以内に（遅延した場合は1,500円前後まで下落の可能性もあるため）GEO系列への買取を推奨します。