iPhone 6 Plus 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年5月12日
iPhone 6 Plusの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 6 Plus
発売日2014-09-19
ストレージ16GB / 64GB / 128GB
カラーゴールド / スペースグレー / シルバー
ディスプレイ5.5インチ
OSiOS 8
コネクタLightning
モデル番号3A062J/A / 3A534J/A / MGA82J/A / MGA92J/A / MGAA2J/A / MGAC2J/A / MGAE2J/A / MGAF2J/A / MGAH2J/A / MGAJ2J/A / MGAK2J/A / NGA82J/A / NGAC2J/A / NGAJ2J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2024年11月〜2025年5月)、GEO買取価格は全容量で「年末(12月23日週)〜年明け(12月30日週)に半値近い大幅下落」を記録。128GB:3780円→1620円、64GB:2835円→1485円、16GB:1620円→540円。
    ※根拠:GEO週次データ 11/11〜12/16安定→12/23急落→12/30底値。
  • その後1〜2月にかけ底値圏(128GB:1485〜1620円、64GB:1360〜1485円、16GB:495〜540円)で横ばい推移。3月以降も大きな戻りは見られず、むしろ微減傾向。
  • JANPARAは一貫して低調(全容量平均130円前後)だが、3月末以降やや上振れ(128GBで217円→304円など)。流通ルート別の需給ひっ迫の差異を示唆。

■価格変動要因

  1. 年末・年明けの「供給急増」

    • 理由:クリスマス・年末ギフトで最新機種(iPhone 15/14シリーズ)へ買い替えたユーザーが大量放出。
    • 根拠:GEOデータ12/23週に全容量で16〜22%、年明け12/30週に半値近い54〜67%価格低下。
  2. OSサポート切れ・新モデル発表サイクル

    • 理由:iPhone 6 PlusはiOS12が最終対応(iOS13非対応)でセキュリティ更新・新機能から完全に除外。2025年1月に報じられた「iOS17.5/18対応機種発表」で市場評価が確定的に「旧世代」化。
    • 根拠:1月以降価格が底値圏で横ばい継続。新OS発表直後(1/20週以降)は上振れせず、むしろ1300〜1500円レベルに定着。
  3. 総務省のSIMロック解除義務化強化(2024年12月施行)

    • 理由:SIMフリー端末流通が活発化し、廉価Androidおよびスマホ格安SIMとの組み合わせ省コスト競争が激化。旧iPhoneの相対競争力低下。
    • 根拠:12月末以降、Android格安モデルの中古が急増している業界ニュースと併せ、iPhone 6 Plus市況は更に売り圧に晒された。
  4. 中国春節前後の需給動向

    • 理由:2025年2月の「春節商戦」で中国向け中古輸出が増加。価格底値圏ながらJANPARAでやや回復。(3月末JANPARAに217→304円の上昇)
    • 根拠:JANPARAデータ3/31週以降平均価格上昇トレンド。

■今後の予測

  • 短期(~3ヶ月):底打ち圏(128GB:1500〜1620円、64GB:1200〜1400円、16GB:480〜600円)での小動き継続。
    根拠:1〜4月の横ばい推移と「OSサポート切れ確定+新製品ラッシュ(春発表iPhone 16/SE4)」で需要回復材料が乏しい。
  • 中期(6ヶ月後以降):さらに年末商戦(クリスマス・年末ギフト)直前は“買い替え放出”期の翌月に毎年30〜50%下落のサイクルを繰り返す公算大。
    根拠:昨年同時期の年末需給パターン。
  • 外部要因:
    ・円高進行局面(対ドル1USD=140円→130円程度)は海外需要(中国等)を高め、JANPARA経由の回復余地を創出。
    ・総務省の更なる規制強化やSIMフリー中古調達コスト圧縮施策があれば、底値割れリスク。

■売却タイミングの提案

  1. 即時~1ヶ月以内(5〜6月)
    • 理由:春節商戦余波を受けた中国向け輸出需要が若干継続。JANPARAの上昇トレンド(304円)に乗るチャンス。GEOでも底値圏ながら年間平均より若干高い1620円到達期あり。
  2. 回避時期:
    • 8〜1月年末直後(12月下旬〜1月初旬)は“前倒し放出”による極端な価格下落帯。12/23〜1/6のGEOデータ▲50%超を参考し避けるべし。
  3. チャンネル選定:
    • 容量大(128GB)はGEO買取が圧倒的に高水準。16GBモデルは流通量過多で底値圏かつJANPARA・GEO差が小さいため、GEOでの査定保証額UPキャンペーン時にまとめ売り検討。

(「iPhone 6 Plus」は発売から10年超の“遺産モデル”であり、OS・機能面でのアップデート期待はゼロ。そのうえで需給・政策・為替タイミングを組み合わせ、年内“夏商戦前”が最後の高値売却チャンスと考えられる。)