iPhone 6 週次買取動向レポート

■サマリー

• 128GBモデル（GEO調査）の平均買取価格は、2025年１月末の約2,048円から２月中旬～４月上旬にかけて約2,235円へ上昇し、その後５月中旬に約2,048円へ下落、以降約2,048～2,064円のレンジで推移。
• 64GBモデル（GEO）は同時期に1,595円→1,740円でピークをつけた後、５月～６月にかけて約1,595円へ低下、６月下旬には1,223円まで急落。
• 32GB／16GBモデルは、おおむね32GB＝約900～975円、16GB＝約580～630円で安定推移。
• JANPARAの全容量帯は一貫して100～300円台と、GEOに比べ買取価格が大幅に低いことが鮮明。

（根拠：2025年1月27日～7月28日週のGEO・JANPARAデータ）

■価格変動要因

1. 春の“学割・新生活需要”
   • ２～３月期の128GB/64GBの上昇（GEOデータ：128GBが2,048→2,235円、64GBが1,595→1,740円）は、４月の新入学・新社会人向けに“手軽なサブ機”としてiPhone 6への需要が一時的に拡大したためと推察。
2. iOSサポート終了ニュース
   • 2025年３月末、AppleがiOS12向けのセキュリティアップデートを打ち切る方針を表明（時事ニュース参照）。以降、旧世代ユーザーが乗り換えを検討し始め、５月以降の価格下落（128GBが2,235→2,048円、64GBが1,740→1,595円）につながったと考えられる。
3. 為替の円安傾向
   • ６月にかけてドル円が1ドル＝1３０円台へ円安が進行。新機種（中価格帯Android／iPhone SE系）の輸入コスト上昇と相まって、中古在庫の放出が増加。特にミドル容量（64GB）の流通量が急増し、６月下旬に64GBの平均買取価格が1,595→1,223円へ急落した（GEOデータ）。
4. 競合のローエンド新機登場
   • ５月に発表された他社の３万円台4Gスマホ（Snapdragon 6xx搭載モデル）が「必要十分なサブ機」として人気化。iPhone 6との差別化が困難となり、32GB以下の市場価格は高止まりながらも伸び悩みが続く。

■今後の予測

• iOSサポート完全終了後（秋～冬頃想定）の“旧機一掃売り”が更なる供給過多を招き、特に64GBモデルは7～9月にかけて1,200円前後→1,000円割れの可能性あり。
• 為替動向次第では、新品iPhone SE後継機（小型4Gモデル）投入の噂もあり、サブ機需要が再浮上しない限り128GBも長期的には2,000円前後で横ばい後、年末に1,800円台まで緩やかに下落すると予想。
• 16GBモデルはストレージ不足から選択されにくく、500円～600円のレンジで底固め。大きな変動要因は見込みにくい。

■売却タイミングの提案

1. 128GBモデル／GEO利用推奨
   • 「2,060円前後の高値を維持している今夏前半（７月末まで）」に売却すべき。秋口のサポート完全終了ニュースや新機発表後は、短期的に需給が崩れ急落リスクあり。
2. 64GBモデルは即売却
   • ６月下旬の急落を受けて需給バランスが崩壊中。現状の約1,230円で早期に回収することが最善。
3. 32GB／16GBモデルは売却先を選別
   • GEOとJANPARAで価格差が大きい（GEO：約900／580円、JANPARA：約130円）ため、必ずGEOルートでの売却を徹底。少量容量は大きな値動き期待できないため、修理・清掃で良品在庫とし、まとめ売り割引交渉を活用。
4. 「買取強化キャンペーン」活用
   • 秋以降、旧世代回帰需要やコレクター向け“レトロiPhone”（iOS12以前対応端末）ブームが起きる可能性もあるため、期間限定のキャンペーン情報をウォッチし、「時限的に高値が付くタイミング」を狙うのも一案。

（以上、GEO・JANPARAデータと2025年時点のiOSサポート／為替／新機発表ニュースを踏まえた考察・示唆）