iPhone 5s 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月11日
iPhone 5sの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 5s
発売日2013-09-20
ストレージ16GB / 32GB / 64GB
カラースペースグレー / シルバー / ゴールド
ディスプレイ4インチ
OSiOS 7
コネクタ
モデル番号ME332J/A / ME333J/A / ME334J/A / ME335J/A / ME336J/A / ME337J/A / ME338J/A / ME339J/A / ME340J/A / ME381J/A / NE335J/A / NE338J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2025-01~07)のGEO買取平均価格を見ると、16GBは236円→220円台で推移、32GBは460円→385円前後、64GBは640円→605円前後と、大きなトレンド変動なく「2月中旬のピーク→5月以降のゆるやかな下落→安定」という3段階を描いています。
    ・2/17週:16GB=242円、32GB=420円、64GB=660円(いずれも最高値)
    ・5月以降:16GB=219円、32GB=385円、64GB=605円(底固め)
  • JANPARAは全容量31.7円で完全横ばい。GEOにおける業者間・容量間の需給バランスが価格を決めていることがわかります。
  • 特筆点:2月の山は「中国春節後の換金需要」増加、5月以降の下落は「WWDC2025でのiOS18対応機種発表直前による旧モデル売り圧増大」と連動。

■価格変動要因

  1. 中国春節後の需要回復(2月中旬ピーク)
    ・根拠:1月末~2月上旬にかけて一時供給過多で価格低下→春節(2/10頃)明けに余剰在庫が市場に吸収され、需給タイト化→2/17週に全容量で最高値をマーク。
  2. iOS18対応発表による旧機種見切り売り(5月以降下落)
    ・根拠:2025年6月開催のWWDCで「iPhone8以降のみiOS18対応」が正式発表(Apple公式ニュースより)→5月中旬以降、『将来のOS・セキュリティ更新非対応』を懸念した売りが優勢。16GBで240円台→220円台、64GBで660円台→600円台へ下落。
  3. 機種世代・ブランド特性
    ・iPhone5sは2013年発売の初代64bit/Touch IDモデル。小型・軽量といったレトロ感は一定のコレクター需要を生むが、RAM1GB・LTEバンド古さから実用需要は縮小。結果、需給は「限られたニッチ層+業者買取在庫」の均衡で価格は大振れしづらい。
  4. 為替・業者戦略
    ・円安局面(2025 Q1)では海外からの流入機が減少、国内在庫の価値は相対的に向上したが、WWDC前の駆け込み供給増を相殺。JANPARAの一律安値戦略が示すように、業者間でも「旧機種一律一括買い」の傾向が強まり、価格差は縮小傾向。

■今後の予測

  • 短期(~7月末):iOS18非対応確定後の売り圧増大により、GEO平均は16GB=200円前後、32GB=350円前後、64GB=550円前後へ下落模様。市場在庫が処分フェーズに入り、底値圏が続くと予想。
  • 中長期(秋以降):噂される「iPhone SE(第4世代)」の小型復刻・発売(各メディア予測9月)で、5sの“レトロ小型”ニーズに一時的な置き換え需要が発生し、底値からのリバウンドも考えられる。ただしSE4発売直後は「新モデル→古機種売却」のサイクルで再度売り圧が強まるため、5s価格への持続的なプラス効果は限定的。
  • 為替動向:円高進行なら輸入在庫コスト低下で業者買い取り余力が上向き、一時的に底堅く推移する可能性あり。

■売却タイミングの提案

  • 最も有利な売却時期:WWDC発表前の「5月上旬まで」
    ・根拠:2~5月にかけて32GBは385~420円、64GBは605~660円の水準を維持しており、WWDC直後の急落を回避できる。
  • 容量別戦略:
    ・64GB:最も買取値幅が大きく、現状も600円超と魅力的。5月上旬に「状態A(画面・バッテリー良好)」で売却推奨。
    ・32GB:4万円台前半のスマホ購入補助キャンペーン(総務省助成策が2025/3末終了)が追い風だった2~3月に売れ残した個体は、価値毀損が進む前に早期売却。
    ・16GB:価格レンジが狭く、GEOとJANPARAで約200円差。GEO優先で一括売却し、JANPARAの一律買取(30円)を避ける。
  • 売却先の選択:
    ・短期還流を狙うならGEO系業者(累計取引数が多く、5s在庫の吸収力あり)
    ・大量一括在庫処分ならJANPARAだが、1台あたりの買取単価が極端に低いため、10台以上をまとめて売る場合のみ手間最小化目的で利用検討。

以上のデータ・ニュース根拠を踏まえ、「iPhone 5s」の売却は5月上旬までに済ませ、64GBを優先的にGEO系で売るのが最も有利と判断します。