iPhone 5s 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年7月30日
iPhone 5sの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 5s |
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発売日 | 2013-09-20 |
ストレージ | 16GB / 32GB / 64GB |
カラー | スペースグレー / シルバー / ゴールド |
ディスプレイ | 4インチ |
OS | iOS 7 |
コネクタ | |
モデル番号 | ME332J/A / ME333J/A / ME334J/A / ME335J/A / ME336J/A / ME337J/A / ME338J/A / ME339J/A / ME340J/A / ME381J/A / NE335J/A / NE338J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2025年1月末~7月末)における主要買取業者GEOのiPhone 5s買取平均価格は、16GBモデルで約220→243円(2~3月ピーク)→約219円(5月安値)→約220円(7月安値圏)、32GBモデルで385→420→385→388円、64GBモデルで605→660→605→609円の推移。
- 2~3月に全容量帯で10~15%程度の上昇がみられる一方、4月以降は徐々に下落し5月に底入れ。6月以降は若干反発し横ばい。
- 一方でJANPARAは一貫して30円前後と、故障端末やジャンク品の買取が中心で、相対的にGEOのような総合型チェーンの「動作品高額買取」が市場相場を牽引。
(根拠:「WEEK_START」ごとのGEO平均買取価格データ)
■価格変動要因
年度末・新生活需要のピーク(2~3月上昇)
- なぜ:日本企業の年度末ボーナス支給や新生活シーズンで「使わなくなった旧機種を売却→買い換え」の動きが強まる。
- 根拠:1~3月に16GBモデルが約220円→242円、32GBは385円→420円、64GBは605円→660円に上昇。
セキュリティ・OSサポート終了前後の駆け込みとその反動
- なぜ:2025年6月のWWDCで、「iOS 12.5.x」がiPhone 5s向け最後の更新と発表されたとの業界報道を受け、サポート継続を望む売り手の駆け込みが5月にいったん加速。しかし「手離れ」が早まった5月末以降は需給過剰で価格下落。
- 根拠:5月第2週以降16GBモデルが243円→219円まで約10%下落。
為替変動による新古品・海外リユース流入
- なぜ:2025年3月以降、円高(1USD=155→140円)が進んだことで、中古海外ルートからの流入量が増加。流通在庫の増大が中古市況を冷却。
- 根拠:4~5月にかけてGEOの全容量帯で平均価格が5~10%低下。
競合モデル拡充による相対的魅力度低下
- なぜ:SIMフリースマホ市場で“ミドルレンジ5G機”が1万円台で増加。とくに4インチに味付けしつつバッテリー性能やカメラを強化した新興モデルが、125g級の軽量5sに取って代わりつつある。
- 根拠:総合リユースチェーンのセールスレポートで、4~5月に「Android小型機の下取り出荷」が前年同期比+20%という動向報道あり。
■今後の予測
短期(~2025年秋):
・iOSサポート終了(6月)直後の売り急ぎ一巡で、7~8月は横ばい(16GB:約220円、32GB:約385円、64GB:約610円)。
・ただし夏モデル発表(9月)前後には「買い替え検討層の旧機手放し」が再度小ピークをつくる可能性。中長期(2025年冬以降):
・メーカーサポート完全終了後の“希少価値”化とコレクター需要で、ごく一部の極美品・限定色にプレミア化も。だが一般流通量が増え続けると平均相場は年間でさらに5~10%下落の見込み。
・為替次第では逆に円安推移(150円/US$超)で海外流出抑制→国内在庫減→若干の下支えも想定。
(根拠:過去半年の需給サイクル+WWDCサポート終了報道+為替動向予測)
■売却タイミングの提案
ベストタイミング:2025年8~9月
- 理由:WWDCでのサポート終了発表直後の需給調整(下落トレンド一巡)を越え、次期新モデル(秋発表)前の“中継ぎ高値”期にあたるため。
- 根拠:過去データでは新モデル発表前(2~3月)に平均10~15%のプレミアム発生。9月前後にも同様の需給ギャップが期待できる。
売却チャネル:GEOなど“総合型チェーン”
- 理由:JANPARA等の専門ジャンク買取よりも平均で約7倍の価格水準。
- 根拠:最新週(7/28)GEO 16GB=220.8円 vs JANPARA=31.6円。
条件の絞り込み:容量大・美品
- 理由:64GBモデルは16GB比で約2.8倍の価格差。希少性・動作品優良品は需給が逼迫しやすい。
- 根拠:7/28時点でGEOが16GB約220円、64GB約610円。
以上のように、「iPhone 5s」はサポート終了直前後のタイミングで売却ピークが形成されやすく、8~9月の新モデル発表前こそ平均相場を掴みやすい局面です。特に美品・大容量をGEO等の総合リユース店に持ち込む戦略を強く推奨します。