iPhone 5s 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年5月12日
iPhone 5sの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 5s |
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発売日 | 2013-09-20 |
ストレージ | 16GB / 32GB / 64GB |
カラー | スペースグレー / シルバー / ゴールド |
ディスプレイ | 4インチ |
OS | iOS 7 |
コネクタ | |
モデル番号 | ME332J/A / ME333J/A / ME334J/A / ME335J/A / ME336J/A / ME337J/A / ME338J/A / ME339J/A / ME340J/A / ME381J/A / NE335J/A / NE338J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年のGEO集計(16GB/32GB/64GB)の平均買取価格は、2024年11月~12月に16GB:約240円、32GB:420円、64GB:660円で山を形成後、年明け1月に16GB:≈219円、32GB:≈378円、64GB:≈597円まで落ち込み、2月下旬以降は再び16GB:≈240円、32GB:420円、64GB:660円前後で安定推移(2025年5月12日時点で16GB:220円、32GB:385円、64GB:605円)。
- 年末商戦の駆け込み買取→年始の需給調整→年度末にかけた在庫調整という典型的な季節サイクルに沿った動き。
- “iPhone 5s”は2013年発売・A7チップ搭載の第2世代Touch IDモデル。新興国需要やコレクター向けに一定の需要があるものの、OSのサポート終了(iOS 12.5.7が最終)に伴い、値崩れの限界に近いステージにある。
■価格変動要因
- 季節要因(年末→年始の需給波動)
- 根拠:11~12月に16GB平均価格が約240円→1月13日に≈220円へ急落(約8%減)。年末にギフト需要で買取強化、年明けに在庫過剰で買い取り抑制が典型。
- 新製品・OSサポート切れの噂
- 根拠:2025年6月のWWDCで「iPhone SE(第4世代)」リリース噂→旧世代A7搭載機(5s)は最後のiOS18対応対象外との情報が流れ始めると、取引層が早期売却に動き価格下落圧力に。
- 為替・輸入中古端末競合
- 根拠:2024年末から円高傾向(USD/JPY130→125円台)で東南アジアや欧米からの輸入中古増加。輸入品流入は国内在庫を増やし、買取限界価格の押さえ込み要因に。
- キャリア・政府のスマホ割引規制
- 根拠:総務省の「端末価格と通信料の分離」規制で新規契約の大幅割引が制限され、中古市場に新規買いユーザーが流入しやすい状況。上位モデルは中古価格高止まりだが、ハイエンドに比べて廉価な5sも持ち直し圧力。
■今後の予測
- 5~6月:OSサポート終了確定情報が強まる頃、在庫一掃売りが増え16GB/32GB/64GBともに5~10%の下落局面入り(例:16GBで220円→200円前後)。
- 7~8月:夏モデル発表後は需要の底打ち感。円安・新興国需要により一部回復し、秋商戦前に16GB:約210円、32GB:≈370円、64GB:≈580円程度で安定化。
- 長期(2025年度下半期以降):コレクター需要や海外需要を除き、OS未対応に伴う市場淘汰が進むため緩やかな下落トレンド継続。
■売却タイミングの提案
- 「今~6月上旬まで」:
・理由①:新OS対応外確定前の駆け込み需要期(5月中旬からは下落局面入りの可能性大)
・理由②:年末~年度末ほどの山ではないが、冬季に近い240/420/660円の再高値に比べて安定感ある230/400/630円水準を維持できている時期 - 容量別の狙い目:
・64GBモデルは最もリセール値幅が大きく(最大差1,200円-110円)、状態良品なら高値維持要素あり。
・16GBは需給が最も飽和しており、在庫過多による下落リスク大。差額が小さい32GBか64GBの売却を優先。 - 店舗選定:
・GEOの安定した買い取り水準(平均≈240/420/660円)を基準に、競合店のキャンペーン(ポイント増額・増額買取セール)を併用。JANPARAの極端に低い平均(31円)は例外的に専業・ジャンク扱いのため注意。
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以上の分析を踏まえると、「iPhone 5s」は発売から12年を迎える超成熟機種。季節波動と新OS非対応確定による下落期を前にした“駆け込み売り”が最も高値安定しやすい局面であり、5月中に32GB以上をGEO等複数店比較のうえ売却するのが最善策と考えられます。