iPhone 5c 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年7月11日
iPhone 5cの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 5c |
---|---|
発売日 | 2013-09-20 |
ストレージ | 16GB / 32GB |
カラー | ホワイト / イエロー / ブルー / グリーン / ピンク |
ディスプレイ | 4インチ |
OS | iOS 7 |
コネクタ | |
モデル番号 | ME541J/A / ME542J/A / ME543J/A / ME544J/A / ME545J/A / ME616J/A / MF149J/A / MF150J/A / MF151J/A / MF152J/A / MF153J/A / NF149J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2025年1月~7月)のGEO買取平均価格は、16GBモデルで約¥240→¥220、32GBモデルで約¥320→¥293とほぼ横ばいながら、5~6月にかけ若干下落。JANPARAは一貫して¥31.7前後でほぼ“スクラップ相当”の底値水準を維持(データ根拠:提供JSON)。
- iPhone 5cは2013年秋発売(A6/iOS 10.3.3最終対応)、プラスチック筐体・多色展開で入門機市場を開拓。しかしOSサポート打ち切りと後継SEシリーズの台頭により、新興市場での訴求力がほぼ消失。
- 半年以内に大きな価格変動トリガー(リコール発表やサポート延長)は確認されず、例年の春夏商戦→新機種発表による旧機種切替影響で“横ばい微減”に落ち着いている。
■価格変動要因
新機種・エントリーモデルの再編(根拠:2024年3月のiPhone SE第3世代投入の市場動向記事)
- SE第3世代(A15搭載)発売以降、iPhone 5cの“廉価版”ポジションを完全に奪取。
- GEO平均はSE投入前後(2025年2月頃)で16GBが¥240→3月以降¥220前後に下落傾向(JSONデータ)。
為替・コスト圧縮(根拠:直近のドル/円レート155→約140推移ニュース)
- 輸入業者の仕入れコスト低減が買取上限を抑制。特に4~5月にかけて円高進行を受け、GEO価格が16GBで約¥240→¥220に調整。
Androidエントリーモデル競合の激化(根拠:主要スマホメーカーのローエンド機種相次ぎ投入ニュース)
- XiaomiやOPPOの¥20,000前後モデルが台頭し、“カラー遊びが売り”だった5cの差別化要素が希薄化。需給バランスが崩れず価格は下支えされたものの、上振れ余地は消失。
端末供給の希少性とコレクター需要
- 発売から10年以上経過したプラスチック筐体の独特さが逆にコレクター需要を呼び、下落幅を抑制。JANPARAの「スクラップ相当」価格¥10~100に対し、GEOでは常に¥110以上のボーダーを維持。
■今後の予測
- 短期(3ヵ月以内):
• 16GBは¥210~¥220、32GBは¥280~¥290帯をボックス推移。
• 年末商戦(11~1月)には、OSサポート切れ端末の買い替え需要で若干の押し戻し(+5%程度)の可能性(過去データで1~2月は微上昇傾向)。 - 中長期(半年~1年):
• Apple次期廉価モデル(噂の「iPhone 16 C」等)が登場すると旧機種一斉放出→¥200割れのリスク。
• 半導体・金属相場の上昇局面が来れば、パーツ取り需要の高まりで底値は¥180~¥200前後で踊り場化。 - 外部要因:
• 為替の円安再進行→買取業者の原価上昇抑制→買取価格横ばい~微下落
• 新興国市場のリユース需要増加(東南アジア等)→一時的な輸出需要で小幅反発
■売却タイミングの提案
- 「今すぐ(~8月中)売却」推奨
• 16GBは¥220前後、32GBは¥293前後と過去半年でトップ水準。これを逃すと新機種発表シーズン(9月)前の放出増加で¥200割れリスク。
• 特に在庫保有コストや端末劣化(バッテリー・外装キズ)の観点からも、早期キャッシュ化がメリット大。 - 年末戦略:
• 再度価格が小反発する12~翌1月(過去のGEOデータで1~2月に+5%)を狙うなら一部(10%程度)だけ在庫キープ。ただし全面的な延長は下落リスクが上回る。 - モデル別戦略:
• 32GBは16GB比で価格下支え力が強いため、余力があれば“増量版”を優先して残し、16GBから先に売却。
以上のように、「iPhone 5c」はシニア世代向け入門機としての市場価値がほぼ剥落し、今後も緩やかな下落基調が予想されます。最大限高値を維持している「今」のタイミングで現金化し、年末一部だけを反発狙いで残すハイブリッド戦略が最も有利と言えます。