iPhone 5c 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年6月27日
iPhone 5cの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 5c
発売日2013-09-20
ストレージ16GB / 32GB
カラーホワイト / イエロー / ブルー / グリーン / ピンク
ディスプレイ4インチ
OSiOS 7
コネクタ
モデル番号ME541J/A / ME542J/A / ME543J/A / ME544J/A / ME545J/A / ME616J/A / MF149J/A / MF150J/A / MF151J/A / MF152J/A / MF153J/A / NF149J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年のGEO 集計(主要な流通チャネル)の平均買取価格推移
    ・16GBモデル:2024年12月末約240円→2025年1月中旬に約222円まで落ち込むも、2月中旬に再び240円まで回復。その後5月の連休明けに約220円まで下落し、6月以降は220円前後で安定。
    ・32GBモデル:2024年末約320円→1月中旬以降は約293円で推移。2月に一度320円まで戻すが、3月以降は再度293円台で横ばい。
  • JANPARA 集計は常に約31.7円(ボラティリティ小)※途中特異値なし
  • 全体感:iPhone 5c(2013年発売、iOS10止まり、廉価カラフル筐体)は市場成熟期に入り、需給バランスが固定化。季節要因や新機種発表をきっかけとした一時的な上下動を繰り返しつつ、概ね横ばいで推移。

■価格変動要因

  1. 季節性(年末年始→年度替わり)

    • 根拠:GEOデータで12月末~1月初旬に高値(240~241円)、1月中旬に急落(~222円)、2月中旬に再上昇(240円)。
    • 分析:年末商戦の在庫放出→買い取り需要増で価格上振れ。1月中旬は業者在庫調整で買い取り姿勢が慎重になり、買取価格を抑制。
  2. 新製品発表サイクル

    • 根拠:2025年3月~4月にかけては価格が横ばいだが、5月連休明けに16GBが220円へ下落。Apple製品発表(例:3月発表会未開催→SE/iPad需要集中→中古市場波及少)
    • 分析:3~4月は大型新人発表が少なく、iPhone SE 初代からの買い替え需要も鈍化。その反動で4~5月に余剰在庫調整が生じ、買取価格がやや低調。
  3. OSサポート切れによる需要限定

    • 根拠:iPhone 5cはiOS10まででセキュリティ更新対象外。法人・層の買い取り需要が極端に限られる。
    • 分析:iOS11以降の機能(Face ID、最新アプリ対応)が使えず、中古としての資産価値は端的に低い。結果、市場全体の需給余剰が価格下落圧力に。
  4. 競合機の台頭

    • 根拠:廉価Android(Redmi、OPPO Aシリーズ等)の性能向上により、5c同等価格帯の代替機が急増。
    • 分析:性能・バッテリー劣化の大きい5cは、「安価で使えれば良い」層にも選ばれにくく、需要基盤が縮小。

■今後の予測

  • 短期(~2025年夏)
    ・6~8月は現状の220円(16GB)・293円(32GB)前後で横ばい。大きな新需給変動材料は乏しい。
  • 中期(2025年9月前後)
    ・iPhone 17シリーズ発表→旧機種(5cを含む)一斉在庫放出・キャンペーンによるスワップ需要減→中古買取価格が約10~15%下落(16GB:200円割れ、32GB:250円前後)を予想。
    ・為替動向(円安継続なら新品価格は高止まり→中古の代替需要が微増する可能性もあるが、5cのような旧機種には恩恵限定的)。
  • 長期(2026年以降)
    ・iOSサポート完全断絶に伴い、法人口リユースを除き実需がほぼ消失。買取価格は100~150円前後まで漸減し、延命的な市場維持も困難に。

■売却タイミングの提案

  1. 売却タイミング:2025年7~8月上旬
    • 根拠:9月の新型iPhone発表による価格下落(約10~15%)前の「最後の高値期間」。
    • データ:6~7月に16GBで約220円、32GBで約293円が安定している点。
  2. チャネル選択:GEO系大手買取店
    • 根拠:JANPARAの平均買取額(約31.7円)と比較し、GEO系は同容量で約7倍の水準。
    • 示唆:複数店舗で同時見積もりをとり、バッテリー交換歴・外観Aクラスを証明できれば上限に近い360円(16GB)/480円(32GB)での交渉余地あり。
  3. 条件整備:バッテリー健康度80%超、外観キズ少なめ、元箱・付属品完備
    • 根拠:業者の最大買取実績(MAX_PRICE)を見ると、良品は上限水準で流通するため、Aランク整備が価格上乗せの鍵。

以上を踏まえ、「iPhone 5c」の売却は新作発表前の夏場ピークトレンドを逃さず、GEO系等の高額チャネルで良品状態を訴求することが最も有利です。