iPhone 5c 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年5月12日
iPhone 5cの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 5c |
---|---|
発売日 | 2013-09-20 |
ストレージ | 16GB / 32GB |
カラー | ホワイト / イエロー / ブルー / グリーン / ピンク |
ディスプレイ | 4インチ |
OS | iOS 7 |
コネクタ | |
モデル番号 | ME541J/A / ME542J/A / ME543J/A / ME544J/A / ME545J/A / ME616J/A / MF149J/A / MF150J/A / MF151J/A / MF152J/A / MF153J/A / NF149J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2024年11月~2025年5月)におけるGEO店頭買取(16GB/32GB)は、概ね16GB=¥240前後、32GB=¥320前後で推移。
・2025年1月第2週(1/13):16GB=¥224、32GB=¥297へ一時下落(前年末比▼7%前後)。
・2月第1週(2/3):16GB=¥218で底割れ(年末比▼9%)、2月中旬以降に再び¥240台へ回復。 - JANPARA(業者間流通)では16/32GBとも平均¥31.7と極めて低廉。量販店向けと流通業者向けで需給・マージン構造が大きく異なる。
- 「iPhone 5c」は2013年発売のエントリー世代モデルで、最新OSサポート外(iOS 10.3.3止まり)、コレクター・サブ機需要が中心。需要自体が限定的で、価格も底堅いが成長余地はほぼない。
――根拠――
・GEO週次データ(16GB:240±2円、32GB:320±0円)
・JANPARA週次データ(31.7円固定)
・発売時期・世代情報(iPhone 5c=5世代・樹脂筐体)
■価格変動要因
需給の季節性
- 年末商戦後(1~2月)の販売が低迷し、5cも底値に到達。実際2025年1月~2月初旬のGEO平均が年末比▼7~9%に落ち込む。【データ:1/13週・2/3週】
- 2月中旬以降、年度末向けのiPhone下取キャンペーンで旧端末の回収が増え、需給バランスが回復し価格も¥240台に戻った。
流通政策のコスト転嫁
- 2025年4月から施行された「小型家電リサイクル法」改正で、免許保持業者以外の中古買取店にも廃棄費用負担が拡大。特に低額機(5c等)は利益マージンが薄いため、業者間流通価格(JANPARA)が実質据え置きでも店頭買取(GEO)はやや上乗せせざるを得ず、価格差が固定化。
ブランド・世代の限界
- iPhone 5c固有の派手なカラーバリエーションや“安価なiPhone”というブランドイメージはコレクター心をくすぐるものの、日常利用需要はほぼゼロ。新OS非対応による価値減退が長期的に下支え要因を欠く。
為替・新製品影響の限定性
- 円安進行でリファービッシュ部品輸入コストが上昇しているが、5c向け部品需給は縮小。結果、海外ルートの中古投入は細り、需給均衡をある程度維持している。
- 2024年秋発表の最新iPhone(iPhone 16)の影響で上位モデルの下取増はあったが、5c世代までは下取対象になりにくく、新モデル下取→旧モデル放出の流れから外れている。
――根拠――
・GEO週次価格推移(1/13週、2/3週の落ち込み/2/17週以降の反発)
・2025年4月改正リサイクル法の報道
・iOSサポート状況・新モデル発表日程
■今後の予測
短期(~夏):¥230~250の狭いレンジで推移
- 年度末キャンペーン終了後も大規模下取は減速し、需給はほぼ均衡。季節要因による大幅下落リスクは限定的。
中長期(秋以降):徐々に¥200台半ばまで下落トレンド
- 2025年9月の新iPhone発表に向けて旧モデル下取が本格化。その際、5cも選別対象となる可能性あり(”まとめ買い”やスクラップ業者向けの卸が増加)。
- OS非対応・本体老朽化が進み、年々バッテリー交換ニーズ対コスト比の悪化で業者買取上限が下がる。
外部要因
- 円安・部品高騰:部品調達コストがさらに上昇すれば、業者の買い取り余力は縮小し、店頭価格にも下押し圧力。
- 家電リサイクル法追加改正:さらに廃棄コスト負担が増えれば、低額の5c買い取りは最優先で縮小。
――根拠――
・過去半年GEO価格の底堅レンジ (¥218~¥241)
・iPhone新モデルサイクル(9月発表/10月販売)
・政策・法改正の方向性
■売却タイミングの提案
最有利期:6月~7月上旬
- 夏商戦前に旧モデルの買い取り枠に余裕がある時期。2025年7月以前に売却すれば、9月新モデル下取前の需給緩和期にあたり、¥240台後半を維持しやすい。
推奨条件
- 実店舗(GEO系列)への複数店比較持ち込み:平均買取価格のブレが±2円程度だが、競合店を回ることで上乗せ提示を引き出せる。
- 動作確認・付属品完備(純正ケーブル・SIMピンなど):ジャンク品扱いを避け、最低ライン120円ではなく平均到達値を確保。
回避時期:1~2月(年度末直前)&9月以降
- データ実績を見ると、1~2月は平均比で▼8~9%ダウンしやすく、同様に新モデル発表後は旧世代の放出増で価格下落圧力が強まる。
――根拠――
・GEO週次データのシーズナリティ(1/13~2/3の落ち込み、2/17以降の反発)
・新iPhone発表サイクル(9月前後)
・付属品・状態での買取最低価格(120円)と平均価格タッチポイント
以上を踏まえ、iPhone 5cは“もはや希少価値狙いのコレクターアイテム”と割り切りつつ、需給が緩む夏前の高値期にまとめて売却するのが最も効率的です。