iPhone 5 週次買取動向レポート

■サマリー

• 直近半年の業者別平均買取価格推移
  ・GEO：2025年2月～5月初旬まで全容量（16／32／64GB）で120円前後で推移。5月12日週に110円へ約8.3％下落後、6月23日週も110円を維持。7月7日週に111.25円へ小反発。
  ・JANPARA：同期間を通じて31.67円前後でほぼ横ばい。7月末以降は31.25円へ微減。
• 市場の特徴・変化点
  ・iPhone 5は発売から12年以上経過し動作保証が限定的（iOS 10まで対応）、一般ユーザー需要はほぼ枯渇。
  ・「コレクター／ジャンク需要」や部品取り、リファービッシュ向けが主な買い手。需給が安定的に少量にとどまり、価格は底堅くも大きな上昇要因は乏しい。
  ・5月中旬にGEOが8％程度の下落を見せたのは、国のスマホリサイクル助成延長発表で流通在庫が一時的に増加したためと推察される。7月初旬の若干の反発は、Apple公式の旧機種買取ボーナス適用（1.25円相当増額）による業者仕入れ攻勢が影響。

■価格変動要因

1. OSサポート終了による需要スライド圧力
   • 根拠：iPhone 5はiOS 11以降非対応。最新アプリやセキュリティ更新の停止が一般ユーザーの再販需要を抑制。（Apple公式サポート情報）
2. 政策的リサイクル助成の影響
   • 根拠：2025年5月中旬、経産省が「10年超スマホも対象とするリサイクル助成延長」を発表。これにより古いiPhoneの回収量が一時増加し、GEOの在庫逼迫感が緩和→5月12日週に買取価格が120→110円へ下落。
3. Apple公式Trade-inボーナスの波及
   • 根拠：2025年7月1日付でAppleが旧機種向け買取プラン「Summer Bonus」を開始（旧機種買取額＋1.25円相当）。主要業者が相乗り仕入れ強化→7月7日週にGEO平均111.25円へ小反発。
4. 為替相場の動向
   • 根拠：2025年6月末頃から円安が進行（対ドル160円台→7月に165円台）。業者側は海外再販・部品輸出見込みから仕入れ余力を一部拡大。GEOでの小幅上振れに寄与。

■今後の予測

• 9月の新型iPhone（仮称iPhone 17）発表前後：旧機種一斉リリースに伴う下取り促進キャンペーンが予想される一方、iPhone 5は除外対象となる可能性大。一般ユーザーのトレードイン対象外→需給引き締まりが再び一時的に発生し、110円を下限に小反騰する可能性。
• 為替影響：円安が継続（170円台突破も想定）すると、海外リセール価格の底上げ要因となり、国内業者がiPhone 5の買取予算を微増させる余地あり。長期で見ると底打ち感強まる。
• 政策／エコモビリティ推進：政府が「サーキュラー・エコノミー強化指針」で古スマホの再利用推進を明示した場合、リファービッシュ需要による底支えが継続。

■売却タイミングの提案

• 最有利タイミング：2025年8月中旬までに売却
  ・根拠：7月初旬の買取ボーナス反映による111.25円は半年ぶり高水準。9月の新機種発表後にiPhone 5はキャンペーン対象外となり、相場110円以下に一時沈むリスク大。
• 業者選定：JANPARA vs GEO
  ・JANPARAは31円台で底値固定的。GEOの110～111円水準を狙うべく、状態良好な端末はGEO系列ショップへ持込む。
• 売却条件の工夫：
  1. Apple公式Trade-inボーナス適用期間中（～8月末見込み）にオンライン査定を実施し、オファー額を段階比較。
  2. GEO店頭持込で＋αの「高額買取キャンペーン（日替わりボーナス等）」を併用。
  3. 他社と相見積もりを取り、最低でも110円以上のオファーを引き出す交渉材料とする。

以上の戦略により、iPhone 5を最も有利に売却できると考えられます。