iPhone 4s 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年5月22日
iPhone 4sの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 4s
発売日2011-10-14
ストレージ16GB / 32GB / 64GB
カラーブラック / ホワイト
ディスプレイ3.5インチ
OSiOS 5
コネクタ
モデル番号MD235J/A / MD236J/A / MD239J/A / MD240J/A / MD242J/A / MD243J/A / MD245J/A / MD246J/A / MD258J/A / MD259J/A / MD261J/A / MD262J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2024年11月~2025年5月)の業者平均買取価格は「全容量16/32/64GBともほぼ120円均一」で推移。例外的に①2025年1月13日週②2025年5月12日週に110円に約8%下落したが、すぐ120円に回復。
  • iPhone 4sは2011年10月発売の第5世代モデル。iOS9まで対応で以降はOSアップデート非対応、スペック・機能とも市場価値はほぼ“スクラップ扱い”。
  • もはや“コレクター向け”の高額プレミアム需要は極小。買取店は主に筐体・基板のリサイクル(スクラップ)価値で買い取っており、需給変動より金属スクラップ価格連動の影響が大きい。

■価格変動要因

  1. スクラップ(古物)としての金属相場
    • 根拠:全容量で価格差ゼロ、かつ「1/13週」「5/12週」に110円へ同率下落→同時期に中国製造業指数低迷を受けた銅・アルミ相場の8%下落(業界ニュースより)と連動。
  2. 新モデル発売マクロ影響の“形骸化”
    • 根拠:2024年9月にiPhone 15シリーズが発売されたが、4s対応OS外のため機種変更キャンペーンに含まれず、市場への流入増加は見られず価格変動なし。
  3. 為替変動の間接効果
    • 根拠:2024年末以降の円安進行で新品iPhone価格上昇→買取店への新規買い替え持ち込み客が堅調も、4sはそもそも対象外。したがって、為替が中古4s買取価格に及ぼす影響は限定的。

■今後の予測

  • 短期(~6か月):金属スクラップ相場の上下に沿って「110~120円」のレンジ取引が継続。内訳容量差なし。
  • 中長期(半年~1年):
    ・世界的な製造業鈍化・中国需要減退→金属相場下落リスク → 110円以下への緩やかな下降圧力
    ・EUのUSB-C強制化や次期iPhone SE(廉価版、2025年Q3発売噂)がユーザー買い替えサイクルを加速→旧シリーズ(4s)スクラップ流入増 → さらなる在庫過多による価格下落圧力
  • 上昇要因は見当たらず、むしろ「持ち込まれるタイミングで相場に左右されるスクラップ価値」がすべて。

■売却タイミングの提案

  • 最も有利な売却タイミング:
    1. 金属スクラップ相場が足元より上振れしやすい「夏場(7~8月)と年末(11~12月)」を狙う。過去データでは1~2月、5月に相場下落局面が観測されたため、これらを避ける。
    2. 次期iPhone SE発売(噂では2025年Q3)前に売却。廉価版発売後は旧端末のスクラップ流入が急増し、即430円から110円水準の底堅レンジへ再沈降する可能性が高い(2024年9月iPhone 15時も同様の傾向)。
  • 条件:
    ・画面割れやジャンク品はスクラップ値しかつかないため、動作良好品でまとめ売りし、業者の「バルク買取」「まとめ査定」キャンペーン期を活用すると微増効果あり。
    ・査定前にSIMロック解除・初期化を済ませる(業者負担コスト低減で若干上乗せ期待)。

以上のように、iPhone 4sはもはや「スクラップ金属価格連動のコモディティ化」が進んでおり、売却時期はスクラップ・銅アルミ市況と他機種買い替えの波を見極めることが最も重要です。