iPhone 4s 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年6月2日
iPhone 4sの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 4s |
---|---|
発売日 | 2011-10-14 |
ストレージ | 16GB / 32GB / 64GB |
カラー | ブラック / ホワイト |
ディスプレイ | 3.5インチ |
OS | iOS 5 |
コネクタ | |
モデル番号 | MD235J/A / MD236J/A / MD239J/A / MD240J/A / MD242J/A / MD243J/A / MD245J/A / MD246J/A / MD258J/A / MD259J/A / MD261J/A / MD262J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年の買取価格推移
• 2024年12月〜2025年6月までの16/32/64GBいずれも、ほぼ120円(円/台)で推移。2025年1月中旬〜2月上旬に110円台に一時落ち込み、その後2月中旬以降は再び120円に回復、5月中旬以降は再度110円に下落。
• 容量による差異はほぼゼロ。すべて同水準で取引されており、市場では“4s=スクラップ同列” という位置づけ。 - 市場の特徴・注目点
• 発売14年、iOSサポートはiOS 9が最終(2015年)。現行OS非対応機として完全に“終端モデル”化。
• Apple新機種(iPhone 15/SE 4G)発表後も4sへのリユース・リファービッシュ需要は生じず、解体パーツ目的の“スクラップ相場”と化している。
• 為替の円安基調(1 USD=160円台突入)は中古ハイエンド機の買取額上昇トレンドを呼んだが、4sにはほぼ影響せず。
■価格変動要因
- 季節的需給(小口スクリーニング業者の在庫調整)
- 根拠:年明け(1〜2月)に110円台へ下落後、2月中旬以降に120円に戻した動き。年末商戦後の持ち込み減少→買取値下げ、四半期末在庫一掃による一時的な値戻しと推測。
- 製品ライフサイクルの最終段階
- 根拠:iOSサポート終了(最新はiOS 9.3.6)。再販向け機能・セキュリティ更新が見込めないため、流通は解体・素材回収(スクラップ)に特化。結果として価格は素材相場に連動し、元箱や付属品の有無は無視される。
- 海外規制・スクラップ需給
- 根拠:中国をはじめとする輸入規制強化により、国内でスクラップストックが滞留。パーツ買い取り業者の買取余力が限られ、極端な高騰・暴落を起こしにくい安定相場を形成。
■今後の予測
- 短期(6ヶ月以内)
• 110〜120円のレンジ内を往復。大きなニュース(OSサポート復活、新興市場でのリユース需要喚起など)がない限り、幅広い変動要因は限定的。
• 2025年9月の新iPhone発表前後に、携帯ショップ系の在庫整理で一時的に買取額が110円割れする可能性あり(下取りプログラムの増額に伴う在庫放出)。 - 中長期(1年〜)
• Apple純正パーツサポート終了(例:2025年冬頃噂される“iPhone 4s部品調達終了”)が公式発表されれば、スクラップ業者が在庫処理を加速→買取価格は100円前後まで下落の可能性。
• 円安進行(1 USD=170円超など)が継続すれば、電子部品リサイクル向けの輸出利益を見越した仕入れ増も考えられるが、4sレベルでは輸出費用コストが優勢。
■売却タイミングの提案
- 直近最適タイミング:2025年2月中旬〜5月初旬
- 根拠:過去データで同期間に120円の回復局面を確認。年末年始の在庫整理→2月に戻しが入るため、2〜5月に売却すれば110円→120円の差額を確保可能。
- 避けるべき時期:
- 1月初旬〜2月上旬&9月〜10月(新機種発表・下取り強化期)
→業者の在庫抑制で買取額が110円割れするリスク大。
- 1月初旬〜2月上旬&9月〜10月(新機種発表・下取り強化期)
- 付加価値最大化:
- 完全動作品よりも「ジャンク品」「パーツ取り」前提でまとめ売りを推奨。大量ロットで一括売却すれば交渉余地が生まれ、1台あたり6〜10円の上乗せ交渉が可能。
- 端末ごとの状態確認コストがかかる小口より、大口一括で売ることで1万円台のロット一括売却時にトータル数%のプレミアを狙う。
以上のように、iPhone 4sはもはやOSサポート外の“スクラップ相場”となっており、季節的需給と部品サポート時期が価格を動かす主因です。120円台の戻し局面を狙ったタイミング売却と、大口ロット売却による交渉余地確保が買取額最大化のポイントになります。