iPhone 4s 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年5月12日
iPhone 4sの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 4s |
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発売日 | 2011-10-14 |
ストレージ | 16GB / 32GB / 64GB |
カラー | ブラック / ホワイト |
ディスプレイ | 3.5インチ |
OS | iOS 5 |
コネクタ | |
モデル番号 | MD235J/A / MD236J/A / MD239J/A / MD240J/A / MD242J/A / MD243J/A / MD245J/A / MD246J/A / MD258J/A / MD259J/A / MD261J/A / MD262J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2024年11月〜2025年5月)を通じて、iPhone 4s(16/32/64GBいずれも)は「平均買取価格120円」を中心に推移。容量差・業者差はほぼゼロ。
- 唯一の変動ポイントは①2025年1月中旬~下旬に平均110〜111円に一時下落、②2025年5月12日の週に110円に再度下落した点。その他週はすべて120円前後でフラット。
- この動きは「発売から既に11年以上経過」「iOSアップデートは9.3.6で打ち止め」「国内主要キャリアの3G停波(au/DoCoMo:2022年、SoftBank:2024年2月)」が背景となり、純粋な通信端末需要がほぼ消失していることを示唆。
■価格変動要因
- 3G停波による機能制限
- SoftBankの3G停波(2024年2月)以降、通話・キャリア通信が完全に使えずWi-Fi限定機に。
- ネット記事(業界ニュース)でも「3G機種は買取対象から外れる動き」が報じられ、中古市場への下落圧力に。
- 年始・連休前後の下取り集中
- 1月中旬の平均111円、1月下旬・5月12日の110円は、家電量販店や大手買取チェーンの「新生活セール/ゴールデンウィークキャンペーン」の下取り増加が要因(買取台数増→業者側の買取価格抑制)。
- 週次データの下落タイミングとセール期が一致。
- 部品需要による価格下限維持
- iPhone 5などの修理部品(ホームボタンやカメラユニット)のストック源として、修理業者向けの需要は底堅い。
- これが「100円を割り込まない」価格下限を支えている。
■今後の予測
- 夏場以降(2025年6月〜)
・3G停波の影響が完全に浸透し、「Wi-Fi限定プレーヤー」としての活用も飽和=需給バランスは供給過多傾向。
・平均価格は100〜110円レンジへの漸次下落が濃厚。 - 年末商戦期(2025年11月頃)
・大手買取チェーンの「旧機種一掃」キャンペーンで再び110円前後に一時的に反発する可能性あり。 - 外部要因
・円安進行→輸出・海外市場向け貿易価格に影響し、現地3G需要のある途上国向けルートで高値安定する可能性。
・中古スマホ補助政策(例:自治体によるリサイクル支援)があれば一時的に需給引き締め要因に。
■売却タイミングの提案
- 最有利時期:今(6〜7月のボーナス・賞与期)
・データ上「120円」で最も安定しており、下取り集中による価格抑制リスクも低い。 - 避けるべき時期:1月/5月の大型セール前
・過去データで110円台まで下落しており、数十円の損失リスクあり。 - 付加価値向上策
・外観+動作正常な“ジャンクではない良品”をまとめて査定に出す→一括台数交渉で+10〜20円上乗せ可能。
・海外ルート(3G未停波の国)への輸出業者を経由すれば、1台あたり数十〜数百円のプレミアムが期待できる(円安局面で有効)。
・コレクター市場向けに「オリジナル箱付き」「レアカラー(ブラック vs. ホワイト)」をヤフオク等で出品すれば、1台あたり数百円の上乗せ狙い。
以上を踏まえ、「iPhone 4s」は既に通信端末需要がほぼ枯渇している一方、部品取り・コレクター需要で下限価格を維持している珍しい機種。戦略的には“大型セール期を避けた今+付加価値演出”で売却するのが最も効果的です。