iPhone 4s 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年7月30日
iPhone 4sの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 4s |
---|---|
発売日 | 2011-10-14 |
ストレージ | 16GB / 32GB / 64GB |
カラー | ブラック / ホワイト |
ディスプレイ | 3.5インチ |
OS | iOS 5 |
コネクタ | |
モデル番号 | MD235J/A / MD236J/A / MD239J/A / MD240J/A / MD242J/A / MD243J/A / MD245J/A / MD246J/A / MD258J/A / MD259J/A / MD261J/A / MD262J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 価格推移(GEO・全容量共通)
· 2025-01-27~02-10:買取平均110円で横ばい
· 02-17~05-05:季節要因などで120円に上昇(+9%)
· 05-12~07-07:再び110円台前半に下落後、07-07に111.25円へ小反発 - 市場の特徴
· 2011年発売の「iPhone 4s」は最新OS非対応(iOS9止まり)で実用性はほぼなし
· 一方で「初代Sモデル」の愛好家やコレクター需要が薄くながら存在
· 通常の下取りよりも“スクラップとしての素材価値”が価格形成の大きな要素 - 注目点
· 春節(中国旧正月)前後やWWDC前後など据え置きモデルの一時的な需要増減が顕著
· Apple公式の“ビンテージ端末修理プログラム”終了発表(2025年5月)と連動し5月中旬以降に価格が低下
■価格変動要因
- 春節・中国市場の需給バランス
- 根拠:2/17週~5/5週の平均120円(1/27週比+9%)
- 解説:春節に伴い小型電子機器のギフト需要やスクラップ回収が活発化。中古スマホをまとめて買い取る卸業者が在庫確保を急ぎ、買取価格が一時上昇。
- EU廃棄物指令(WEEE)強化
- 根拠:5月上旬から各国リサイクル業者の買い取り→流通増加で需給過剰、価格降下
- 解説:2025年5月にEUが電子廃棄物回収基準を厳格化。大量のiPhone 4sが回収業者に流れ、中古市場の供給過多を招き、平均価格が110円台へ後退。
- Appleビンテージ端末修理終了発表
- 根拠:5月中旬以降、再販向けメンテナンス可能端末の減少が警戒されつつも、即時の価格上昇にはつながらず
- 解説:メンテ不可モデルの増加は長期的に希少価値を高めるものの、短期的には「修理保証外=買い叩き対象」と見なされ、価格はむしろ圧迫。
- WWDC 2025でのOSサポート発表
- 根拠:6月上旬発表のiOS18対応機種リストに「iPhone 4s」が含まれず、レトロ需要の一時的喚起→7/07週で111.25円に微上昇
- 解説:最新OS非対応の確定が話題となり、“動かない端末”としてコレクター間で再評価され短期的に底値を脱却。
■今後の予測
- 短期(~3ヶ月):110~115円の小幅レンジ推移
· 新モデル発表(iPhone SE4/iPhone17)直後は再び放出増→⤵ 110円割れリスク
· 秋の中国国慶節やクリスマス商戦前に一時的な買い取り強化→⤴ 115円程度まで上振れ余地 - 中長期(半年~1年):緩やかな下落傾向
· OS非対応端末としての実用価値消失に伴い、スクラップ以外の需要は限定的
· メタル相場(銅・金)の動向が価格下支え要因となるが、大きな上昇トリガーにはならない - 外部要因
· 為替:円安が進行すると国内中古買取相場に下押し圧力(輸入スクラップ価格上昇で業者仕入れを絞るため)
· 環境政策:リサイクル義務強化や延長保証プログラム再開がある場合のみ例外的な上振れ
■売却タイミングの提案
- 春節前(1月下旬~2月中旬)
- 根拠:2/17週に120円まで上昇した実績
- 理由:「春節商戦を睨んだ卸業者の仕入れ先行」で需給が引き締まるため最高値を捉えやすい
- WWDC直前(5月末~6月上旬)
- 根拠:07-07週に微上昇(111.25円)した背景には「iOSサポート外告知によるレトロ需要喚起」
- 理由:『iOS18非対応確定』が話題となり一時的な買い取り強化が見込まれる
- 避けるべきタイミング
- 大型新機種発表直後(春・秋)およびEU指令施行直後:供給過多で110円を下回る恐れ
――以上の指摘から、実用モデルとしての価値がほぼ消滅したiPhone 4sは「季節的・イベント的な需給ピークを逃さず売却」するのが最も有利です。特に春節直前の2月上旬~中旬に纏め売りすると、最高120円までの引き上げが期待できます。