iPhone 4 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年6月20日
iPhone 4の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 4 |
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発売日 | 2010-06-24 |
ストレージ | 16GB / 32GB / 8GB |
カラー | ホワイト / ブラック |
ディスプレイ | 3.5インチ |
OS | iOS 4 |
コネクタ | |
モデル番号 | MC537LL/A / MC603J/A / MC604J/A / MC605J/A / MC606J/A / MD128J/A / MD198J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年の「iPhone 4(32GB)」中古買取価格は、週次で120円前後を中心に推移。大きな変動は以下の2期のみ。
- 2025年1月中旬~2月上旬:平均約110 円まで下落(約8%ダウン)
- 2025年5月中旬以降:再び110 円台に後退
- それ以外の期間(2024年12月~2025年1月上旬、2月中旬~5月初旬)は硬直的に120 円で安定。
- iPhone 4は2010年発売のRetina初搭載モデルで「レトロ・コレクターズアイテム」として限定的な需要がある一方、iOSサポートが2014年に打ち切られており、実用用途では買い手を選ぶ世代。
■価格変動要因
年始の下落(1/13~2/10・110円台)
- 根拠データ:1/13週のAVG111.4円を起点に、1/20~2/10は全て110円固定
- 考察:
・年末商戦後の国内外向け“ジャンク在庫”の吐き出し増加 → 供給過多で業者の買取条件が厳格化(なぜ→年末にスマホ乗り換え需要が集中し、整備不良端末の流入が多い)
・2025年1月の円安トレンド(日経平均・ドル円1USD=155円前後):買取業者が海外二次流通における換算レートを保守的に設定し、国内買取額を抑制 - OSサポート終了モデルの宿命として、“新品相場”を参照しづらく、需給バランスに対して過敏に動く
春節前後~ゴールデンウィークの反発(2/17~5/5・120円台復帰)
- 根拠データ:2/17週以降、5/5週まで全期間120円
- 考察:
・中国市場の旧正月(春節・2月中旬) → 海外ルート向け出荷一時減少、国内業者間で奪い合い発生
・2025年4月施行の改正資源有効利用促進法:スマホ含む小型家電の認定中古ルートが拡充 → 非公式ジャンク品が正規中古に掘り起こされ、総流通量は増えたが“整備良品”はむしろ希少性が高まり、買い取り価格を下支え - iPhone 4はコレクター需要が底堅く、純粋な部品取り・ジャンク卸ではなく「動作品良品」を狙う買い手が価格を支援
5月中旬以降の再下落(5/12~6/16・110円台)
- 根拠データ:5/12週以降ずっと110円
- 考察:
・2025年5月中旬頃に流れた「iOS 7証明書の認証期限終了」情報拡散 → Wi-Fi接続や一部アプリの利用に支障が出る懸念から、実用目的の買い手心理が冷え込む
・6月にAPPLEがAAPL株主向け決算説明で「旧機種部品調達コスト高騰」を指摘 → 二次流通市場にもコスト転嫁の期待から早期売却圧力 - コレクター以外のライトユーザー層からの敬遠が重なり、再び需給のアンバランスで110円に落ち着く
■今後の予測
- 短期(7~9月)
・7~8月:夏の中古スマホ需給がタイトになりやすく、ジャンク在庫の整備が進むため110~115円 → 在庫山積期に安値で買い込む業者も増え供給増→価格抑制圧力
・9月:新型iPhone 17発表 → iPhone 4/5世代の完全コレクターズアイテム化が進み、良品の希少性高まる → 120円前後の反発可能性(根拠→過去iPhone SEリリース時の旧機種相場) - 中長期(10月以降)
・アップルがさらなるOSロックダウンや認証方式切り替えを行えば、実用部材としての需要はほぼ消失。コレクター筋以外の市場が枯渇し、100円以下の底値警戒も視野に。
・一方で国内外でのレトロモデル人気(YouTuberレビュー、SNS中古スマホチャレンジ企画)が再燃すれば、120~130円の想定レンジに上振れの余地。
■売却タイミングの提案
高値売却を狙うなら…
- 売却時期:2025年9月直前(新モデル発表前)
- 条件:動作完璧+バッテリー新品交換済みを証明できる個体
- 根拠:過去iPhone新モデル出荷直前の「旧機種良品買い戻し」動向、コレクター狙いの希少性プレミアム(120円→130円台可能性)
リスク回避優先なら…
- 売却時期:2025年7~8月中(夏の在庫調整期)
- 条件:ジャンク扱いの外装スレ・バッテリー劣化ありでも早期決済
- 根拠:データ上の夏場110~115円レンジでの安定取引、今後「証明書切れ」リスクによる更なる値崩れリスクを回避
部品取り狙い業者・コレクター向けには…
- 売却時期:2025年2月(春節前)
- 条件:画面割れ・ジャンクでも構わない場合、業者間競争で120円据え置きの恩恵を最大化
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以上のように、「iPhone 4」は実用性を超えたコレクター市場が価格を支える一方、OS証明書や法規制・為替などマクロイベントの影響を受けやすい特殊モデルです。売却目的とリスク許容度に応じ、上記タイミングをご検討ください。