iPhone 4 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年6月2日
iPhone 4の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 4
発売日2010-06-24
ストレージ16GB / 32GB / 8GB
カラーホワイト / ブラック
ディスプレイ3.5インチ
OSiOS 4
コネクタ
モデル番号MC537LL/A / MC603J/A / MC604J/A / MC605J/A / MC606J/A / MD128J/A / MD198J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2024年12月~2025年6月)における業者「GEO」の買取平均価格は「120円」が基調。2025年1月中旬(1/13~2/10)と5月中旬(5/12~6/2)に突発的に「110円」へと低下(=約8%下落)。
  • この価格帯は「iPhone 4」31~32GBモデルがもはや使用需要ではなく、部品取り・スクラップメタル相場をベースに動いていることを示唆。ブランド力や「レティナ初搭載」「デザインアイコン」という歴史的価値は、一般買取業者ではほぼ価格に反映されない。

■価格変動要因

  1. 供給過多による一時価格下落
    • 年末年始明け(1月)とゴールデンウィーク明け(5月)に旧端末一斉放出が発生。1/13週の平均111.4円、1/20週以降110円、5/12週以降110円への下落がこれを裏付け(週次データ)。
  2. 下取りプログラムの対象外状態
    • Apple/各キャリアの下取り施策は最新モデル中心。iPhone 4はiOSサポート外(iOS7止まり)で対象外のため、公式ルートに流れず中古市場にダイレクトに供給される。
  3. 製品世代・競合状況
    • 発売は2010年6月、既に「ヴィンテージ」扱い。以降のiPhone SE・X以降の各世代に埋もれ、実使用者需要は消失。Android旧機種やガラケー部品よりもスクラップメタル価値で競合。

■今後の予測

  • 110~120円のレンジ相場が継続。大きな下落トリガーは見当たらず、むしろ季節要因(年末年始・GW後の放出タイミング)で月次±10円程度の揺らぎが続く。
  • 2025年9月の次期iPhone発表(仮に「iPhone 17」)後にも旧モデル放出が起きる → 一時的に110円台割れの可能性(①供給増、②買取業者の在庫調整)。その後、年末年始へ向けてまた120円前後に回復すると見込む。
  • 為替や政策の影響は新品輸入コストに反映されるが、すでに利用価値がほぼゼロのヴィンテージ端末には波及しづらい。

■売却タイミングの提案

  1. 最も有利な時期:
    • 2月中旬~5月初旬の「120円安定期」を狙う(過去半年の2/17~5/5週が該当)。特にゴールデンウィーク直前(4月下旬)に集中売却を仕掛けると、年末年始明けの“放出期”を回避できる。
  2. 売却条件の最適化:
    • 複数業者の一括査定やキャンペーン開催時にまとめて査定依頼。付属品完備・筐体クリーニングで査定ランクを維持し、微小ながら上乗せ交渉を行う。
  3. 回避すべきタイミング:
    • 1月中旬(1/13~2/10週)および5月中旬(5/12~6/2週)の110円台期間。特に年末年始のギフト返品やGW後の整理放出サイクルは需給ひっ迫を招きやすいため、売り時ではない。

――
以上のように、「iPhone 4」はすでに“思い出・コレクター向け”を超えた“パーツ・スクラップ”市場で価格が成立。需給の季節循環を読みつつ、120円の高値期を的確に捉えれば、現行の底値相場でも最大限の収益化が可能です。