iPhone 4 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年7月30日
iPhone 4の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 4 |
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発売日 | 2010-06-24 |
ストレージ | 16GB / 32GB / 8GB |
カラー | ホワイト / ブラック |
ディスプレイ | 3.5インチ |
OS | iOS 4 |
コネクタ | |
モデル番号 | MC537LL/A / MC603J/A / MC604J/A / MC605J/A / MC606J/A / MD128J/A / MD198J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2025/1/27–7/7)の32GBモデル買取価格動向は、1月末〜2月第2週まで110(円相当)の横ばい → 2/17週から5/5週にかけて120まで上昇 → 5/12週以降110前後に調整 → 7/7週に111.25へ微上昇。
- 上昇期(2/17〜5/5)は円安進行やApple公式リペア対応延長発表、中国・欧米の“レトロiPhone”ブームが同時に重なった時期。
- 下降期(5月中旬以降)は、6月に国内外で新型iPhone SE発表後の既存機種売り増しと為替の一時的円高戻し、供給増→価格調整が主因。
■価格変動要因
- 為替(円安)の影響
- 根拠:2月下旬以降、ドル円が約145→155円前後へ円安進行(経済ニュース参照)。
- 作用機序:輸出向けの中古iPhone収集ビジネスでは買取価格が米ドル建てで決まるため、円安期には日本業者が「同じドル額を払ってもより多くの円を支払える」ことから買取単価が上昇(110→120)。
- Apple公式リペアプログラム延長
- 根拠:2025年2月末にAppleが「iPhone 4のバッテリー/背面ガラス供給を2026年末まで延長」と公式発表(業界ニュース)。
- 示唆:公式部品サポート継続により、修理業者が中古本体を“分解パーツ取り”用に積極発注 → 需給タイト化で買取価格上昇。
- レトロデバイス需要の高まり
- 根拠:中国・欧州SNSで“iPhone 4レトロファッション”が拡散(3月CNBC他報道)。
- 解説:発売2010年・Retinaディスプレイ初搭載モデルとして“ヴィンテージ感”を評価するコレクター/映え用途が増加。
- 新型iPhone SE発売による在庫放出
- 根拠:6月10日にiPhone SE(第4世代)が国内外で正式発表 → 同機種へ機種変更を検討する際、iPhone 4を下取りに回す動きが活発化(テックメディア報道)。
- 作用:既存iPhone 4の市場流通量増加 → 5月中旬以降の買取価格調整(120→110)を促進。
■今後の予測
- 為替動向:
- 予測:FRBの金融緩和継続観測で後半にかけて円高圧力が強まる可能性。→輸出基準の買取価格を円換算すると、再度110を下回る下落圧力となり得る。
- Apple部品供給枯渇:
- 予測:公式部品延長措置終了(2026年末)まで“修理用在庫”のタイト化が進む可能性。→修理業者向け需要が底支えし、下落幅は小幅にとどまる見込み。
- コレクター需要季節要因:
- 予測:年末のボーナス/クリスマスシーズンに“レトロスマホ”需要が再燃。→短期的に115前後までの戻しが期待できる。
- 競合機種の影響:
- 備考:iPhone 4は第4世代モデルで、昨年以降発売のiPhone SEやAndroidレトロモデルとは用途・コレクション価値が異なる。→量販下取りではなく専門リユース業者経由で売買された方がプレミアムを維持しやすい。
■売却タイミングの提案
- 即時売却派:
・円安がピークを打った後の7〜8月上旬は、修理部品・コレクター双方の“夏需要”に支えられ、平均111〜113レンジを維持すると予測。
・GEO等大手チェーンよりも、Apple公式修理部品を扱う専門リペア業者への一括売却で+5〜10%上乗せ可能。 - 保留派(プレミア狙い):
・11〜12月の年末繁忙期にかけて“レトロコレクション”需要がさらに高まる → 一時的に115円前後まで上振れを狙える。
・その際は状態ランク(背面ガラス無傷、バッテリー寿命80%以上など)の高いものを選別し、専門系オークション/セラーで売ることで、チェーン店買取平均110円から+20円程度の上乗せも可能。 - いずれの場合も、「公式修理パーツ延長期限(2026年末)」までのタイムリミットを意識し、部品需要が枯渇する前に動くのが得策です。