iPhone 4 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年5月12日
iPhone 4の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 4 |
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発売日 | 2010-06-24 |
ストレージ | 16GB / 32GB / 8GB |
カラー | ホワイト / ブラック |
ディスプレイ | 3.5インチ |
OS | iOS 4 |
コネクタ | |
モデル番号 | MC537LL/A / MC603J/A / MC604J/A / MC605J/A / MC606J/A / MD128J/A / MD198J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2024年11月〜2025年5月)のGEO掲載32GBモデル買取価格は、概ね120円前後で推移(平均120円)、ただし1月中旬に111.4円→110円へ下振れ、2月中旬に120円へ回復、5月12日週に再び110円まで下落。
- iPhone 4(2010年発売、第4世代モデル)は、金属フレーム+ガラス背面の「初代モダンデザイン」、iOS7まで対応という希少性から、スマホ本体より“部品取り・コレクター”需要が価格を支えている。
- 最近のトレンドとして、(1)iFixitの「ヴィンテージ修理パーツ供給」(2025年2月) (2)Appleによる旧Bluetoothプロトコル切り捨てアナウンス(2025年5月初旬)が市場に影響。
■価格変動要因
年末→年始の下落(120円→約110円:1月13日週データ)
- 根拠データ:1/13週AVG111.43円、1/20〜2/10週AVG110円
- 考察:年末(11〜12月)に“断捨離売り”が集中、一時的に端末供給過多で相場が下振れ。’10年代モデルゆえ買い手が限られ、需給バランスの崩れに敏感。
2月中旬の反発(110円→120円:2/17週以降)
- 根拠ニュース:2025年2月、iFixitが「iPhone 4用交換バッテリー&バックパネルキット」を正式リリース(公式発表)
- 考察:パーツ供給が安定しない中、修理・部品取り需要が一段と高まり、業者の在庫確保競争が発生。これが中古買取価格を押し上げた。
5月再度の下落(120円→110円:5/12週)
- 根拠ニュース:2025年5月初旬、Apple公式の「最新iOSアップデートで旧Bluetoothプロトコルを非サポート化」アナウンス
- 考察:iPhone 4ではハンズフリー通話や一部オーディオ機器との接続機能が制限され、実用性低下への懸念から買い控えが発生。コレクター需要だけでは支えきれず、再び需給が緩む。
■今後の予測
- 短期(〜夏期):部品需要に連動しやすく、iFixitやサードパーティの「ヴィンテージパーツ供給タイミング」で120円前後まで回復リスクあり。特に夏場は修理シーズン/部材調達難の併発で需給が絞られやすい。
- 中長期(年末以降):①Appleが「ヴィンテージ・コレクター向け公式プログラム」を発表しない限り買い手は限定的②為替(1米ドル=155円前後の円安継続)は新機種の価格を押し上げ、中古・初期iPhone需要を底支えする可能性。ただしiPhone 4固有の機能制限が緩むわけではないため、120円超の高騰は見込みにくい。
■売却タイミングの提案
- 最も有利なタイミング:
・iFixitまたは他修理部品メーカーが「第2弾ヴィンテージパーツ」リリース直後(過去例:2月中旬の動き)
・国内修理業界の繁忙期(夏場・年末前)に向けて部品在庫不足が顕在化する6〜7月 - 避けるべきタイミング:
・Apple公式が機能制限を発表した直後(5月以降)は実用性低下懸念で買い手が手控え、相場が10円前後下振れしやすい。 - 条件:内蔵バッテリー新品交換済み、フロント/バックパネルにクラック無し、SIMフリー化処理済みであれば、同時期に+5〜10円のプレミアム付きも狙える。
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このように、iPhone 4は“モダンデザイン”や“部品取りコレクター”という特殊需要が価格を支えており、一般的なスマホ中古相場とは異なる動きを示します。買取タイミングは部品リリース動向とOS制限ニュースを睨み、需給がタイトになる前を狙うのが最善策です。