iPhone 16 Pro 週次買取動向レポート

■サマリー

• 半年（2024年12月末→2025年6月末）で、主要４キャパシティの平均買取額はいずれも10～20％程度の下落トレンド
  ・128GB：約108,000円→94,050円（‐12.9％）
  ・256GB：約118,800円→99,000円（‐16.7％）
  ・512GB：約135,000円→118,800円（‐12.0％）
  ・1TB：約151,200円→128,700円（‐14.9％）
  （GEO集計による）
• 2～3月にかけてGalaxy S24シリーズ発売やiOS17リリース後の「新鮮味切れ」で中古需要が一段と低下。以降は緩やかに下落が継続。
• JANPARAの1TBだけは約133,883円で横ばい傾向が続き、Apple公式下取り額（≈13.4万円）に追随する形で安定。

■価格変動要因

1. モデルライフサイクルと新機種噂

• 2024年9月発売のiPhone16 Proは半年経過で「陳腐化感」が顕在化。
• 4月末メディアで「iPhone17の試作機リーク」報道（想定：2025年9月発表）が、売り急ぎと買い控えを誘発。
  （根拠：1～2月のGEO／iOSYS価格が10％前後急落）

2. 競合ハイエンドスマホの登場

• 2月にGalaxy S24 Ultraが国内投入。スペック面では16 Proと真っ向勝負で、キャリア・法人需要が一部流出。
  （根拠：2～3月、512GB／1TBモデルの買取額が5,000～1万円下落）

3. 為替の円安基調

• 年明け以降、1ドル＝150円前後の円安が継続。輸入新品価格が上昇したことで中古流通が下支えされたものの、調整余地は限られる。
  （根拠：JANPARA1TBがApple公式下取り額を参照しながら横ばい維持）

■今後の予測

• 7～8月：夏商戦のボーナス需要で一時的に買い取り額底堅いが、8月末以降は「秋発表（iPhone17／iOS18）」待ちによる買い控えで底値圏推移の見込み。
• 9月：新機種発表を受けて需給が一気に緩み、大半のキャパシティでさらなる10～15％の下落局面へ。
• 為替動向：急激な円高転換があれば一時的下支えも期待できるが、円安継続なら中古市況の低下に歯止めかからず。
• 競合モデル（Pixel 9／Foldable端末など）の秋以降の動向も、中古需要の一因。

■売却タイミングの提案

• 最も有利なのは「夏商戦のボーナス需要ピーク」かつ「iPhone17噂全面化前」の7月上旬まで。
  ・128／256GB：7月上旬までに売却すればGEOで約99～108千円台、iOSYSでも9.5～10.5万円台を確保可能。
  ・512／1TB：1TBは公式下取り額に連動しやすいため、8月末まで待てば再度13.4万円前後に張り付く可能性。512GBも12.2～13.5万円を狙える。
• 逆に9月以降はモデルチェンジ直後の需給過剰で底値圏（128GBで8万円前後、1TBで12万円割れも）に突入するリスク大。
• まとめると、128／256GBは「7月上旬売却」、512GB以上は「7月末～8月中旬売却」を強く推奨。

【根拠一覧】

• GEO週次データ…キャパシティ別の下落率算出、季節変動確認
• iOSYS週次データ…下落スピードの早さと時期的ピーク
• JANPARA週次データ…1TBモデルの公式下取り追随傾向
• 業界ニュース…Galaxy S24 Ultra国内2月展開、iPhone17リーク報道（4月末）、iOS17安定リリース（10～11月）、円安状況（1$=150円前後）