iPhone 16e 週次買取動向レポート

■サマリー

• 2月末～3月上旬にかけ、GEO買取価格が128GB：52,650→69,120円（＋31.3％）、256GB：60,750→81,000円（＋33.3％）、512GB：76,950→92,880円（＋20.8％）と急騰。背景は①米ドル／円が150→156円台の急激な円安②春商戦前のiPhone16e需要先食い（Webニュース：3月初に為替円安材料多数報道）
• 3月中旬～5月上旬はGEOで128GB≈64–68千円、256GB≈75.6千円、512GB≈86.4千円と横ばい。高値定着期で需給均衡が成立
• 5月12日週以降、GEOの各容量が128GB→62,370円（－8.4％）、256GB→69,300円（－8.3％）、512GB→79,200円（－8.4％）と一斉に下落。原因は①次期iPhone17リーク報道による買替え待ち②米ドル／円のやや円高シフト（156→150円前後）③春商戦シーズン終了による供給過多

■価格変動要因

1. 為替変動（USD/JPY）
   • 根拠：2月末～3月初に150→156円へ円安が進行。新品iPhone価格上昇を受け中古ニーズ増大（3/3週のGEO急騰データ）。その後、5月に150円台にやや円高戻りし、中古買取価格が足下で下押し。
2. 新製品・OSアップデート期待
   • 根拠：3月のApple春イベントでは16eの機能追加なし。発表前の「買い替え駆け込み需要」が3/3週ピークを演出。一方、5月下旬以降はiPhone17噂が買い替えの足踏み要因となり、買取申込が減少。
3. シーズン性（春需給）
   • 根拠：新生活シーズン（2月～4月）に併せて売却品が流入し、3月に一時的に在庫不足→高値。5月に入ると売却量過多で需給が緩み、価格調整（GEO・IOSYSとも5/12以降下落）。
4. 競合モデル動向
   • 根拠：Google Pixel 9やGalaxy S25の夏モデル噂が4月以降活発化（業界ニュース）、ハイエンドスマホ全体の需要分散を招き、相対的に16eの買取相場を抑制。

■今後の予測

• 6～8月：
  ・USD/JPYは150→148円程度でのレンジ予想（為替見通しレポート）。
  ・iPhone17発表前の静穏期に入り、需給均衡が続くため現在水準から大きく変動せず、上振れ期待は限定的（±数千円レンジ）。
• 9月：
  ・iPhone17発表直前2週間は旧モデルの下取り需要増で一時的高騰（GEO実績）。
  ・発表後は新モデルへの移行が加速し、iPhone16eは7～8月比で－10～15％の下落トレンド入り。
• 年末～翌年初：
  ・大型商戦（クリスマス・初売り）で在庫放出が増え、買取価格は更に－15～20％のリスク。

■売却タイミングの提案

1. 今～7月上旬がピーク安堵期
   • 根拠：3～5月の下落後、需給が落ち着いたタイミング。9月前の反発余地は小さく、早期売却で下落リスクを回避可能。
2. 9月中旬の発表直前狙い
   • 根拠：新型発表前の旧モデル下取り需要で、通常期比＋5～10％の特需を取り込める。ただし発表直後は急落するため短期売却に限定。
3. 業者選定
   • GEOが常に最上位の平均買取価格を提示（IOSYS比＋8～12％・JANPARA比＋15～20％）（過去半年データ対比）。GEO優先で交渉を。
4. 容量別戦略
   • 512GBは常に相対的に高額維持（GEOで最大92.8千→86.4千→79.2千円推移）。高額化を狙うなら大容量モデルから処分。

――以上により、iPhone16eの中古買取では「今～7月上旬にGEOへ512GBを中心に売却」「9月発表前に128／256GBは短期的に高値狙い」という二段構えのタイミング戦略が最有力です。