iPhone 16e 週次買取動向レポート

■サマリー

• 直近の平均買取価格推移（GEO・128GBモデル）
  2025年2月下旬：70,200円 → 2025年5月中旬：62,370円（約11.2％下落） → 7月末：63,078円（小幅反発）
• グレード間の差異
  512GBモデルは同期間で102,600円→79,200円（約22.8％下落）と、容量増モデルほど下落幅が大きい。ただ6月以降は横ばいから軽微な反発傾向。
• 市場の特徴
  ① 「GEO＞IOSYS＞JANPARA」の順に買取価格が高く、販路・在庫回転の違いが顕著
  ② 5～6月にかけての米ドル高・円安加速で新型iPhone価格高騰が予想され、直近では中古需要を支えて下げ止まり・反発局面に移行

■価格変動要因

1. 新モデル（iPhone 17）発表予測による“リリース待ち”
   • 根拠：例年9月発表サイクル。3～5月にかけて「次世代機能リーク」が活発化 → 既存機需要が一時冷え込み、GEOの128GBが2月70,200円→5月62,370円まで急落（約11％下落）。
2. 為替動向（米ドル高・円安）の中古需要押し上げ
   • 根拠：6月以降、1ドル＝160円台突入の報道（時事ニュース参照）に伴い新機種の国内定価上昇見込み → 買取店は在庫不足を見越し中古買い取り強化。GEO512GBが6月初旬79,200円→7月末80,100円（約1.1％上昇）。
3. 他社フラグシップ発売（Samsung Galaxy S25など）
   • 根拠：2月下旬発表→3月初旬販売開始。Androidハイエンドとの競合激化で一時的に買い替え需要が分散。IOSYSの256GBが3月3日61,720円→3月10日60,992円（約1.2％下落）。
4. ブランドイメージと“eモデル”の位置付け
   • 根拠：「iPhone 16e」は価格抑制モデルながら最新チップ搭載でコストパフォーマンス良好。下位128GBの下落幅が512GB比で小さい（11.2％ vs. 22.8％）のは、ライトユーザーやコスト重視層の根強い需要ゆえ。

■今後の予測

1. 8月～9月：小幅下落後底打ち
   • 根拠：例年8月頃に次期モデルの仕様漏洩が本格化 → 一時的下落圧力。しかし同時に先述の円安トレンド継続予測が中古市場の下支え要素。GEO128GBモデルの過去3週間で約1.1％反発した動きが継続する見込み。
2. 9月中旬以降：反発局面へ移行
   • 根拠：新型「iPhone 17」定価大幅上昇（為替・素材コスト増）予想 → 旧モデル需要増。iPhone 16eはエントリー向けとして更に人気化し、GEO256GBは8月末70,087円→11月に75,000円程度まで回復可能性。
3. 年末商戦（11～12月）：最大＋5～10％のピークチャンス
   • 根拠：ホリデーシーズンのスマホギフト需要と法人在庫補充のタイミング。過去データでは、同機種に類似する「iPhone 15」の中古価格も11月に見せ場を作っている。

■売却タイミングの提案

1. 今～8月上旬：為替メリット享受＋下落前の売り逃し回避
   • 根拠：6月以降の円安反発局面に追随し、7月末のGEO512GBは80,100円まで回復。9月リリース前のサイクルピークに近い水準のため、早期売却で10％超の買取アップ可能。
2. 条件設定：複数店相見積もり＋販路別特典活用
   • GEOは平均×1.02倍の上乗せ提案が得やすく、IOSYSはポイント還元・JANPARAはWeb査定キャンペーンが頻繁。7月発表の「キャッシュレス決済30％還元」など店頭キャンペーンと組み合わせると実質上乗せ5％超。
3. もし所有端末が良品（傷小・バッテリー最大容量90％以上）であれば、512GBモデルをあえてキープし、年末商戦（11月中旬）の再投入を検討。新モデル発表後の「下位モデル高騰」を狙えます。