iPhone 16 週次買取動向レポート

■サマリー

• 価格推移の概観
  ・3月～4月：GEOの128GBが86,400円前後、256GBは97,200円前後、512GBは113,400円でほぼ横ばい（データ: 3/17〜4/21）。IOSYS・JANPARAも同様に容量別で高値安定。
  ・5月中旬以降：GEOの128GBが約79,200円（5/12週）、256GBは約91,080円、512GBは約103,950円へ約7～10%下落開始。IOSYS・JANPARAでも同時期に10%以上の下落。
  ・8〜9月：GEO・256GBが93,034円（9/1）、91,800円（9/8）、88,200円（9/15）とジリ下げ継続。IOSYS・JANPARAも9月に入ってさらに5～10%下落。
• 注目変化点
  ①5月第2週（5/12）に全容量・全業者で価格の急落開始 ②9月のiPhone 17発表（噂）接近に伴うさらなる下落。

■価格変動要因

1. 新モデルサイクル（iPhone 17噂→発表）
   • 根拠：5月中旬から価格が一斉に下落（GEO 128GB：86,400→79,200円、IOSYS 128GB：約68,000円→65,000円、JANPARA 128GB：約71,480円→68,898円）。
   • 解説：例年9月に新モデル発表の直前需要減＆トレードイン増加（2025年9月10日発表噂）。買取業者への流通量増で中古買取価格が圧迫されたとみられる。
2. 競合端末の春リリース（Pixel 9 / Galaxy S24）
   • 根拠：3月末～4月前半は横ばいながら、4月末にかけてほんのわずかな上振れ（GEO 256GB：97,200円→99,360円）。
   • 解説：GoogleやSamsungの新旗艦が3月発表・投入されたことで一部のiPhoneユーザーが乗り換えを保留。結果として4月は需給タイト化から小反発、しかし次モデル噂で5月以降一気に勢いを失った。
3. 為替・貿易インセンティブ
   • 根拠：2025年春以降、1ドル＝150円台前半→後半にかけて円安進行（報道）、トレードインクレジット強化。
   • 解説：円安で新機種調達コスト高騰を避けるため、消費者の“トレードイン→新機種予約”施策が活発化。iPhone 16の中古市場流通量が増え、買取価格を押し下げた。
4. シーズナリティ（学割・GWキャンペーン）
   • 根拠：ゴールデンウィーク前後（4月末～5月上旬）に各社下取り強化プロモーション実施。
   • 解説：学割・GW商戦で旧モデルを下取りに出す人が増加し、その在庫が中古市場に流入、価格下落を促進。

■今後の予測

• 9月中旬～10月：iPhone 17正式発表・新機種発売で中古iPhone 16はピークからさらに7～12%下落（過去iPhone 15→14時の前例）。
• 11月以降：モデル落ち着き、年末商戦で一時的に下取り需給が緩和→若干の反発（＋3～5%）が期待できる。ただし円相場安定→大幅上昇は限定的。
• 2026年春：iOS 18サポート寿命が残るものの、発売1年後のモデルチェンジ噂で再び下落トレンド。

■売却タイミングの提案

• 最も有利なタイミング：2025年5月上旬（5/5週頃）
  ・理由①：5月第2週前の“下落前ラスト”水準で売却可能（GEO 128GB：約86,948円、256GB：99,360円、512GB：113,400円）。
  ・理由②：iPhone 17噂の本格化前で流通量増加の影響最小。
• 容量別戦略
  ・512GB：法人需要や“写真・動画保管”派に根強い。下落幅が5～10%に抑えられやすい（GEO 512GBは5〜6月まで113,400円→103,950円▲8.4%）。7〜8月は103,628円前後と安定。9月以降売却も許容。
  ・128GB/256GB：個人ユーザー多く需給変動が激しい。特に128GBは▲13%超の下落を記録（86,400→75,600円）。早期売却が望ましい。
• 売却先選び
  ・GEO：高値安定度が高く、公式下取りキャンペーンと併用で総還元率アップ。
  ・JANPARA：他社比較で最底値が低いため、状態に自信があるならNOSYSやGEO優先。

—
以上より、「iPhone 16」は2025年5月上旬までに売却し、GEO等大手業者を活用するのが最も効率的です。これ以降は“新モデルサイクル”と“為替変動”による供給過多で買取価格の急落リスクが大きくなります。