iPhone 15 Pro Max 週次買取動向レポート

■サマリー

• 直近（2025年7月28日週）の中古買取平均価格（GEO）は、1TB＝114,254円、512GB＝109,248円、256GB＝92,115円。2月中旬ピーク時（1TB：140,400円）から約18％下落し、夏場にかけて緩やかな下落トレンド。
• 容量セグメント間の価格差は1TB＞512GB＞256GBの順で安定。大手GEOが他社より約10％高い価格を維持しており、ブランドや個体状態への評価差が表面化。
• 5月第2週（GEOで1TB＝118,800円）以降、下落ペースが加速。6～7月にかけ更に5～8％程度の調整を経て、現状の底打ち感が徐々に強まっている。

■価格変動要因

1. 新モデル（iPhone 16）リリース予測
   • 根拠：各メディアで「9月発表・発売」のリーク情報が多数（Apple製品ニュース）。
   • 影響：ユーザーの買い替え・下取り待ちによる中古需要減少、リセール供給増（下取り放出）のダブルパンチが5月以降の下落加速要因。
2. WWDCでのiOS 18発表（6月）
   • 根拠：WWDC2025でiOS 18が発表。15 Pro Maxも対応だが、新機能の多くを次世代チップ向け（A18）に最適化。
   • 影響：既存ユーザーが“15 Pro Maxは買い替え減”と判断し、中古買い手も新OS対応機種への上位移行を見送り。需要停滞が価格を押し下げ。
3. 為替・マクロ要因
   • 根拠：春先に一時的な円高進行後、5月以降は円安傾向へ転換（為替市場データ）。
   • 影響：円高期に輸入コストが低下し新品販売価格の対円ベースも抑制、中古市場への値崩れ圧力。円安でやや底堅さを見せるも、下落トレンド止まらず。
4. 他社競合機の存在感
   • 根拠：Samsung Galaxy S24 Ultra（2025年1月発売）が高い評価を獲得し、5G／カメラ性能で一部層を奪取。
   • 影響：Androidハイエンドへのシフトが中価格帯の中古iPhone需要を削減。

■今後の予測

• 9月のiPhone 16発表・発売までは「漸減トレンド継続」が濃厚。1TBモデルは9月までに110,000円前後、512GBは105,000円前後、256GBは88,000円前後まで下振れする可能性。
• 発売直前（8月末～9月初旬）にかけて「最安値更新」のタイミングが生まれる見込み。理由は：①下取り放出ピーク②買い替え待ちによる需要先細り。
• 発売後は大型の下取りキャンペーン（キャリア／Apple公式）が始まり、中古品一次流通量が増大。需給過剰により中古価格はさらに5～10％下落すると想定。
• ただし、円安・インフレ傾向継続ならば「底値圏での下支え」が入り、年末にかけ底打ち・横ばいへ移行する可能性もある。

■売却タイミングの提案

• 最も有利：2025年7月末～8月上旬
  ・根拠：現状の底打ち前で、9月前の大きな下振れ前に売却可能。7月28日週時点でGEO1TB＝114,254円を基準とすると、8月初旬までは比較的高値を維持。
• 避けるべき時期：9月中旬以降
  ・根拠：iPhone 16発売直後の下取り供給増による中古価格急落リスクが最大。9月第3週以降は１～２割のさらなる下落を見込む。
• 売却条件の工夫：
  1. キャリア下取りと併用せず、専門買取店（GEOなど）を優先
     • 根拠：データ上、GEOの平均買取価格は他社比10％高。
  2. 清掃・付属品完備で「Aランク」出品
     • 根拠：業者間の最安値・最高値幅が大きい（例：GEO 1TBで最低99,440円～最高132,250円）ため、上位グレード評価で価格上積み可能。
  3. 売却前に最新OSへのアップデートを完了
     • 根拠：最新iOS適用済み端末は買取業者評価が安定しやすい。

以上を踏まえ、「iPhone 15 Pro Max」売却は、7月末～8月上旬のGEOを軸に、状態を最大化したうえで行うのが最も有利と言えます。