iPhone 15 Pro 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年5月19日
iPhone 15 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 15 Pro
発売日2023-09-22
ストレージ128GB / 256GB / 512GB / 1TB
カラーブラックチタニウム / ホワイトチタニウム / ナチュラルチタニウム / ブルーチタニウム
ディスプレイ6.1インチ
OSiOS 17
コネクタUSB Type-C
モデル番号MTU73J/A / MTU83J/A / MTU93J/A / MTUA3J/A / MTUC3J/A / MTUD3J/A / MTUF3J/A / MTUG3J/A / MTUH3J/A / MTUJ3J/A / MTUK3J/A / MTUL3J/A / MTUQ3J/A / MTUR3J/A / MTUT3J/A / MTUU3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 相場“二極化”の顕在化
    ・大手GEOでは128GBモデルが半年間ほぼ95,040円と横ばい(11/18~5/19データ)なのに対し、中堅IOSYSは11月の約88,800円→4月の約72,600円(−18%)、JANPARAは約75,100円→約72,500円(−3%)と、特にIOSYSが大幅に下落。1TBや512GBなど高容量モデルでも同様の傾向。
  • 「iPhone 15 Pro」流通量増による下落圧力
    ・2023年9月発売以降、Apple Store下取り・大手キャリアキャンペーンの活発化で15 Proが大量に中古市場に流入。需給ひっ迫感の後退を背景に、流通量をさばく中小業者から先に買取額が低下。
  • 世代交代と競合機種の影響顕在化
    ・2月のGalaxy S24 Ultra、10月のPixel 8 Proに加え、6月WWDCで「iPhone 16」のリーク噂が広がり、「買い控え→売却急増」のサイクルが生じている。

■価格変動要因

  1. ジェネレーション・サイクル(新型待ち買い控え)
    根拠:Apple製品は例年6月WWDCで次世代情報が流出。リーク報道(「iPhone 16に4nmチップ」「光学5倍望遠強化」など)が3~4月に相次ぎ、中小業者の買取額が1~2万円引き下げられた(IOSYS 128GB:1/6約97,500円→4/14約72,567円)。
  2. 需給バランスの変化(流通量増→競争的値下げ)
    根拠:昨年末の大手下取りキャンペーンで「iPhone 15 Pro」本体が大量放出。特にJANPARAは在庫滞留対策でMIN/MAX幅を拡大し、平均買取額を維持しづらい状況(MINが3万円台までタッチ)。
  3. スマホ市場の競合激化
    根拠:Galaxy S24 Ultra(発売:2024/2/1)やAQUOS sense8など国内外ハイエンド機の相次ぐ発表で、ユーザーの機種変更先が分散。Android派の回帰・乗り換えで需要面が弱まり、中古iPhoneの“逃げ売り”圧力が増加。
  4. 為替・マクロ要因
    根拠:2024年初~春にかけてドル高円安(1USD≈145円前後)が続いたが、5月頃から140円台にやや戻りつつあり、新品価格が横ばい傾向。中古にも追随しており、為替変動が買取額のフロアラインを支えている。

■今後の予測

  • 短期(~6月WWDC前)
    買取額は小幅安定~緩やか下落継続。WWDC前の“リーク前駆け込み売却”がピークとなり、中小業者はさらに1~2千円程度の調整余地あり。GEOは強気維持。
  • 中期(6~9月)
    WWDCで正式に「iPhone 16」シリーズ発表→「15 Pro」の買い控え・売却加速→相場は5~10%の下落局面へ。特に高容量モデル(1TB)は新機の下取り優遇枠拡大で流通量増、下げ幅大。
  • 長期(9月以降)
    9月新機発売後は流通過多を経て底打ちし、年末商戦に向けて再び安定感が出る可能性。為替が再び円高に振れれば、中古価格の下支え要因となる。

■売却タイミングの提案

  1. 「今~6月上旬」が最善
    ・理由:WWDC前は「次世代待ち切れず売却」ユーザーを中心に、特に中小店で相場が高水準(IOSYS128GB≈75,000円台)が維持されやすい。
  2. チャンネル別最適戦略
    ・GEO:128GB→95,040円、1TB→123,120円と横ばいで最安値保証。外装・付属品完備なら上乗せ交渉余地。
    ・IOSYS/JANPARA:現状下落トレンド大。GEOに比べ5,000~15,000円安いため、GEOの受付基準を満たすなら優先。GEOに難があれば、IOSYSのうち早期売却(5月中)で約80,000円前後を確保。
  3. 容量別優先順位
    ・1TB:流通量が少なく、年内は13.5万円→12.3万円と高値キープ。売却優先度大。
    ・128GB:下落率小・大手安定。次世代登場後も8万円台中盤を維持しやすいため、急がない場合は年末までキープも可。
  4. コンディション強化
    ・最新OS(iOS 17.4以降)適用済みかつバッテリー最大容量90%以上、外装・ケーブル/箱完備で査定評価を最大化。

――――
本分析は「iPhone 15 Pro」の特徴(チタンフレーム/USB-C・Dynamic Island・120Hz ProMotion)と、市場の世代交代・競合・為替動向を掛け合わせ、データ(11月~5月の週次買取価格)とニュース(Galaxy S24 Ultra発売、WWDCリーク、Apple下取り拡大)を根拠に示唆を導出しました。