iPhone 15 Pro 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年9月24日
iPhone 15 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 15 Pro
発売日2023-09-22
ストレージ128GB / 256GB / 512GB / 1TB
カラーブラックチタニウム / ホワイトチタニウム / ナチュラルチタニウム / ブルーチタニウム
ディスプレイ6.1インチ
OSiOS 17
コネクタUSB Type-C
モデル番号MTU73J/A / MTU83J/A / MTU93J/A / MTUA3J/A / MTUC3J/A / MTUD3J/A / MTUF3J/A / MTUG3J/A / MTUH3J/A / MTUJ3J/A / MTUK3J/A / MTUL3J/A / MTUQ3J/A / MTUR3J/A / MTUT3J/A / MTUU3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2025/3下旬–9/22)のGEOでのiPhone 15 Pro(128GB)は95,040円前後からスタートし、5月中旬に87,120円まで11.9%下落。6–7月に底を打った後、9月上旬に82,040円まで小反発(GEO data)。
  • 容量別では1TBが124,200→114,080円と下落率8.1%にとどまり、128GBの約13.7%下落を下回る。高容量機は流通量が少なく需給が安定しているため価値下落が緩やか。
  • 買取業者別ではGEO>IOSYS>JANPARAの順で常に約1万~2万円高い価格を維持。特にGEOは「常時95,000円台キープ」という価格帯をユーザーに提示している。
  • 9月上旬に価格が小反発した背景には、①次期iPhone(通称iPhone 16)発表直前の下取り強化、②米ドル高・円安の落ち着き(2025年8月以降1ドル=145–150円→1ドル=142–145円)を受けて新機種価格の上昇懸念がやや後退したことが挙げられる。

■価格変動要因

  1. 新機種サイクル

    • Appleは例年9月に次期iPhoneを発表(過去実績)。発表前の「下取り需要増」→7〜9月にかけて旧機種の買取価格が一時的に持ち直す傾向がある。データ上、9/8週のGEOで128GBが前週比+5.9%(77,297→82,040円)に上昇。
    • 一方、新機種発表後には過剰流通が一気に起こり、10月以降は再び価格が急落する可能性が高い。
  2. 為替動向

    • 2025年5月の円安進行(1ドル=155円前後)で新型iPhone価格が上昇。ユーザーは「最新機種の実質購入コストが高まるなら現行機種を延命利用」と判断し、中古iPhone 15 Proの需要が一時的に上がるが、実際には買取価格へ反映されるのは遅延。5月中旬以降、GEOの価格低下が一服し、7月以降の円安ピーク通過と併せて9月にかけて底値圏での下取り競争が激化し価格を支えた。
  3. 競合機種のリリース

    • 2025年1月のSamsung Galaxy S25シリーズ、3月のPixel 9 Pro発売でスマホ市場全体の陳腐化ペースが加速。3–5月にiPhone 15 Proの価格下落(GEO:95,040→87,120円)が進行したのは、この乗り換えトレンドが一因。
  4. 容量別需給バランス

    • 高容量(512GB/1TB)はそもそもの流通数が少ないため、下落率が低い。GEO 1TBは3/24比で−8.1%にとどまる一方、128GBは−13.7%。手持ちのモデルが高容量なら売却タイミングを多少先延ばししても悲観的に値崩れしにくい。

■今後の予測

  • 9月中旬以降~新型iPhone(iPhone 16)発表(例年9月第2週末〜第3週)→10月の買取価格は大幅下落(–10〜20%程度)
  • 年末ホリデーシーズン(11月〜12月)は再び下取りプログラムが強化されるが、需給がタイトな最新機種優先となりiPhone 15 Proの買取価格はかつてほど戻らない見込み
  • 為替が再び円高に振れれば(1ドル=140円割れ)、新型の割高感が薄まり中古価格下落圧力となるが、現時点では円安基調が継続予測(日本銀行の金融緩和維持観測)
  • 競合のAndroidハイエンド機が年末に更なる値下げを打ち出す可能性があり、iPhone 15 Proはさらに相対的魅力度を下げる恐れ

■売却タイミングの提案

  • 最も高値が期待できる:2025年9月10日頃まで
    ・根拠:次期iPhone発表直前の下取りプログラム最終フェーズにあたるため、各社が在庫確保・販促費を投入し、買い取り上限を引き上げる傾向(過去データ:9/8週GEO+5.9%)
    ・推奨先:GEO(全容量で他社比約1万円高)
  • 容量別戦略:
    • 128GB/256GB:9月上旬ピークで売り切り推奨。以降は新型発表後に15%以上の急落リスク
    • 512GB/1TB:多少猶予あり。10月中旬までに-5〜10%の想定だが、希少性により11月以降の買取強化期(ボーナス商戦)で小反発の可能性
  • コンディション別:
    • キズ・バッテリー劣化がある端末は早期売却優先。9月の「下取り競争期」で低コンディション帯の買取補正率が緩和されやすい

以上を踏まえ、iPhone 15 Pro売却を検討中の方は9月10日までにGEOへ持ち込み、128GBモデルは直近ピーク値付近で成約を狙うのが最も有利です。逆に高容量ユーザーは10月中旬までに売却先を切り替えつつ、ボーナス商戦の下取りプロモーションも視野に入れて残存価格を最大化してください。