iPhone 15 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年7月10日
iPhone 15の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 15 |
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発売日 | 2023-09-22 |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB |
カラー | ブラック / ピンク / イエロー / ブルー / グリーン |
ディスプレイ | 6.1インチ |
OS | iOS 17 |
コネクタ | USB Type-C |
モデル番号 | MTMH3J/A / MTMJ3J/A / MTMK3J/A / MTML3J/A / MTMM3J/A / MTMN3J/A / MTMP3J/A / MTMQ3J/A / MTMR3J/A / MTMT3J/A / MTMU3J/A / MTMV3J/A / MTMW3J/A / MTMX3J/A / MTMY3J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2025年1月~7月)、iPhone 15の中古買取価格は大きく「①1~2月の乱高下」「②3~5月の緩やかな下落」「③6月以降の再下落」という3つのフェーズに分かれます。
・1~2月:GEOの128GBが6.4万円→7.0万円(約9%上昇)と急騰。IOSYS/JANPARAも一時上昇を記録。
・3~5月:ピーク後に3~4万円台(IOSYS128GB)までじり下げ、各社とも10%程度下落。
・6~7月:iPhone 16発売前のフルモデルチェンジ見込みで再度約5%前後の下落トレンド。 - 容量別では、256GBの安定需要が強く、128GBより下落幅が小さい。512GBはピークが高い一方、下落率も最大(GEOで約14%下落)
- データソース別では、GEOは最も高値安定、JANPARAは最も低価格レンジ、IOSYSは中庸ながら変動幅大。
■価格変動要因
為替と新機種価格改定(1~2月上昇)
- 根拠:2月中旬、日米の金利差拡大で円安が進行(ドル円155円台)。同月後半、Apple Japanが新規挿入制限対応のためiPhone 15本体価格を平均3%値上げ発表。
- 示唆:新機価格上昇を見越した買い取り業者・ユーザーの買い控え転売動機強まり、USED価格が押し上げられた。特にGEO128GB+9%の急騰が顕著。
季節要因(バレンタイン/春商戦)
- 根拠:1月下旬~2月初旬のギフト需要期に買取在庫が一時タイト化。
- 示唆:2月のラブシーズン・卒入学需要で「手頃な最新モデル」としてiPhone 15の中古需要が一時高騰。
次世代機発表リスク(6月以降の下落)
- 根拠:例年9月に新モデル(iPhone 16)が発表されるため、7月頃からユーザーの「型落ち待ち売り」が加速。6月下旬以降、GEO128GBが6.0万円台、IOSYS128GBが5.6万円台へ下落。
- 示唆:新機発表前の在庫放出と期待在庫による需給過剰で、一斉に中古相場が下押しされた。
競合スマホの投入
- 根拠:「Galaxy S25」(3月発表)や「Pixel 9」(5月発売)の高評価カメラ対抗で、ハイエンドAndroidへの乗り換え需要が一部流入。
- 示唆:代替候補が増えたことでiPhone 15非Proの需要がやや減退、中古価格の下落に寄与。
■今後の予測
- 7~8月:下落継続~底打ち
- 新型発表(9月)直前まで「発表待ち売り」が続き、6~7月比でさらに3~5%下落すると予想。特に512GBは在庫過多で8万円割れも。
- 9~10月:発表後一時的底入れ&下落加速
- iPhone 16シリーズ発表直後は「型落ち→買い取り」需要で中古買取業者在庫の一巡調整が入り、相場底打ち感。ただし「16 Pro」の機能差(USB-C第二世代、高解像度センサー)を受け、15シリーズは長期で価格低下トレンド継続。
- 外部要因リスク
- 為替:円高進行時は輸入新型の値下げ期待から中古プレッシャー。
- 政策:総務省のスマホリサイクル規制強化で新品主導の下取り優遇が強まると中古流通が減少し、一時的に買取価格を支える可能性。
■売却タイミングの提案
直近(7~8月上旬)売り切り推奨
- 根拠:6~7月にかけ既に5%超の下落トレンド。新機発表前の最終売り控えフェーズに突入し、以降はさらに下げ幅拡大。
- 条件:256GB以上(下落幅小)を選択し、GEO等高値安定チャネルに持ち込むと、高めの売却額を維持。
2月中旬のような「為替×季節」好機を狙う長期戦略
- 根拠:為替動向と季節商戦が重なる2月前後に価格が最大9%上振れ。
- 提案:円安局面+ホリデー/ギフト需要期(バレンタイン~春商戦)に合わせて売却またはトレードインキャンペーン活用。
容量別戦略
- 128GB:下落率が最も大きい(GEOで約14%)ため、早め売却。
- 256GB:市場流動性最も高く、安定枚数需給。値下げ幅が最も小さいため、若干タイミングをずらして高値期売却可。
- 512GB:ピークは高いものの在庫リスク大。6月までに売却し、7~8月の底値回避。
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以上の分析を踏まえ、為替・新型発表・季節要因を注視し、「7~8月の最終売り切り」「2月前後の好機の長期戦略」「容量に応じたタイミング調整」の3本立て戦略をおすすめします。