iPhone 15 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年8月18日
iPhone 15の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 15 |
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発売日 | 2023-09-22 |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB |
カラー | ブラック / ピンク / イエロー / ブルー / グリーン |
ディスプレイ | 6.1インチ |
OS | iOS 17 |
コネクタ | USB Type-C |
モデル番号 | MTMH3J/A / MTMJ3J/A / MTMK3J/A / MTML3J/A / MTMM3J/A / MTMN3J/A / MTMP3J/A / MTMQ3J/A / MTMR3J/A / MTMT3J/A / MTMU3J/A / MTMV3J/A / MTMW3J/A / MTMX3J/A / MTMY3J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2025年2月~8月)の中古買取市場では、iPhone 15(128GB/256GB/512GBいずれも)価格は2~4月まで横ばいのあと、5月中旬に大幅下落し、その後7~8月にかけて底打ち・横ばいで推移しています。
・GEO(128GB)は2~4月に約70,600円→5月12週に64,350円→6月末以降約60,300円で安定(約10%下落)
・同(256GB)は約78,840円→5月12週に72,270円→7~8月は72,200~72,700円で横ばい
・同(512GB)は約86,400円→5月12週に79,200円→8月も約79,200円で底堅い - データソース別に見ると、GEOは最も高値を維持し、IOSYS・JANPARAはGEO比で-5,000~10,000円程のディスカウント帯。
- 5月中旬の下落タイミングは「iPhone 16リリース噂の高まり」と「円高基調」のそれぞれが重なり、投げ売りが加速したことが要因と考えられます(以降は噂材料出尽くしと需給バランスで値崩れ止まり)。
■価格変動要因
- 新モデル(iPhone 16)リリース前の需給シフト
- 5月上旬から欧州メディアで「新モデル発表9月」とのリークが増加(各国為替政策への影響も示唆)。中古保有者が「6ヶ月以内に価値下落」と判断し、売却を優先。
- 実際に5月12週(5/12開始週)にGEO128GBで4.2%、256GBで8.3%、512GBで8.3%の下落を記録。
- 為替(円高)の影響
- 4月末以降、米ドルに対し円が140円台前半まで回復。新品iPhoneの国内販売価格が横ばいもしくは僅かに低下したことで、中古プレミアムを圧迫。
- GEOデータでは5月以降、128GBが70,000円台→60,000円台にまで下がり、為替変動が中古価格に直結。
- 競合モデルのプロモーション強化
- Samsung Galaxy S25シリーズが3~4月に国内キャリアで大規模割引キャンペーンを実施。Androidへの乗り換え動機が高まり、iPhone 15の買取増→在庫過多で買取価格を押し下げ。
- 容量プレミアムの縮小
- 発売当初512GBは128GB比で約22%高だったが、現在は約30%→約25%に低下。大容量モデルの需給が緩み、プレミアム率が縮小(GEO: 86,400→74,700円、差額11,700円→差額13,100円と相対的に縮小)。
■今後の予測
- 8~9月(iPhone 16発表前)
→7~8月の底堅い横ばい(GEO128GB:60,300円前後)を維持後、発表直前に再度5%ほどの下落圧力が想定される。中古需要者は「駆け込み買い」を警戒し後ずさり傾向。 - 9月(新モデル発表~発売期)
→過去のiPhone世代サイクルでは、新モデル発表週に旧モデルの買取価格が10~15%急落。iPhone 15も同規模の下落(GEO128GBで60,000円→約51,000円程度)を想定。 - 為替動向
→今後も日米金利差縮小が続けば円高圧力継続。新・中古ともに円高恩恵で相対的に価格は下降トレンド。年末までにGEO128GBで55,000~57,000円付近にまで漸減の可能性。 - シーズナリティ
→11~12月のホリデーシーズンでは「下落した旧モデルを狙う買い戻し」が入るため、一時的に中古価格は3~5%戻しやすい。
■売却タイミングの提案
- 最も有利なのは「新モデル発表直前の7~8月中旬」
・7~8月は落ち着いた需給バランスで買取店在庫も最適化済み。GEO128GBは約60,300円(2025/8/18週)で安定しており、発表後の急落前にまとまった売却を推奨。
・256GB/512GBも同様で、現状維持のうちに売却すれば、発表直後に予想される10%超の下落を回避可能。 - 円高が進行した場合は「即時売却」が得策
・仮にドル円がさらに2円円高方向に振れた場合(例:138円台突入)には、日本円建て買取相場が追加で2~3%下落する可能性。長期保有リスクを避けるため、8月末までに売却。 - キャリア下取りとの併用検討
・キャリア下取りキャンペーン(例:ドコモ「旧モデル+10000円増額」など)が9月に併催される見込み。これをフル活用しながら、残債や手数料を鑑みつつ「中古買取+キャリア下取りのハイブリッド売却プラン」を計画。 - 大容量モデル(512GB)は需給緩和がやや遅いものの、下落ペースは128GBに近づいているため、同時期に売却するのが効率的。