iPhone 15 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月18日
iPhone 15の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 15
発売日2023-09-22
ストレージ128GB / 256GB / 512GB
カラーブラック / ピンク / イエロー / ブルー / グリーン
ディスプレイ6.1インチ
OSiOS 17
コネクタUSB Type-C
モデル番号MTMH3J/A / MTMJ3J/A / MTMK3J/A / MTML3J/A / MTMM3J/A / MTMN3J/A / MTMP3J/A / MTMQ3J/A / MTMR3J/A / MTMT3J/A / MTMU3J/A / MTMV3J/A / MTMW3J/A / MTMX3J/A / MTMY3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2025年1月~7月)の主要3社(GEO/IOSYS/JANPARA)におけるiPhone 15買取平均価格は、128GB=約6.0万~7.0万円、256GB=約6.9万~7.9万円、512GB=約7.9万~8.6万円で推移。容量が大きいほど買取価格の上振れ幅が大きく、512GBは128GB比+1.5万~1.8万円のプレミアム。
  • GEOだけが2月第3週(2/17)に全容量で急騰(128GB+8.9%、256GB+8.9%、512GB+9.1%)を示したものの、5月中旬以降はGEO・IOSYSともに下落トレンドへ転換。6月末~7月第2週には128GBで6.0万円前後、512GBで7.4~7.5万円まで下落。
  • 価格動向には各社ごとの独自キャンペーン時期や、iPhone 15固有の需給バランス、外部環境(為替・他社競合・新モデル噂)の変化が大きく影響。

■価格変動要因

  1. GEOの“買取強化キャンペーン”(2月中旬)

    • 根拠データ:2/17週にGEOの128GBが64.8K→70.7K、512GBが79.2K→86.4Kへ一斉上昇。
    • 考察:他社(IOSYS/JANPARA)は同時期変化なしのため、あくまでGEO独自の販促施策と判断。
  2. 新モデル期待とWWDC(6月)

    • 時事情報:2025年6月のWWDCでiOS 18ベータ機能発表、同時期にiPhone 16のリーク多発。
    • 根拠データ:5月中旬以降、全社で下落加速。GEOの512GBは86.4K→74.25K(-14%)、IOSYSの128GBは57.1K→54.8K(-4%)と一斉に落ち込み。
    • 考察:新OS・新モデル発表への“待ち”需要が顕在化し、売り手が増加・買取相場が下押し。
  3. 為替変動(日米金利差)

    • 時事情報:2~3月に円安進行(USD¥145→¥152)、6月以降やや円高リバウンド(¥152→¥144)。
    • 根拠:円安時は新品価格高騰を受け中古プレミアム維持、円高時は新品買い戻し圧力で中古価値下落。
    • 考察:為替に敏感なApple製品は「中古で高く売りたい/新品で買いたい」需給のシーソーが相場に直結。
  4. 競合フラッグシップの割安キャンペーン

    • 時事情報:2月にGalaxy S25発売、割引・キャッシュバック強化。
    • 考察:キャリアの乗り換え(MNP)需要が一部Androidへ流れることで、iPhone 15の相対的需要が低下し買取価格にマイナス影響。

■今後の予測

  • 7~8月は夏季閑散期+iPhone 16期待先食いで下落継続。128GBは5~6万円台前半、512GBは7万円台中盤を推移すると予想。
  • 9月直前(8月末~9月上旬)に底打ちの可能性。iPhone 16発表後の買い替え需要再燃で、旧モデルの流通量減少・価格の小反撃が見込まれる。
  • 為替:秋以降の円高傾向が続けば中古価格への下押し圧力強化。日米金利差縮小の動きが最大のリスクファクター。
  • EUリサイクル規制(USB-C義務化)は日本市場への直接影響薄いが、Apple製品全体の再流通価値意識を若干底上げ要因。

■売却タイミングの提案

  1. 今夏の「売り切り」が最良

    • 根拠:GEOで過去最高値を記録した2/17週同等の水準を再現する可能性は低く、むしろ7~8月にかけて底入れ前の更なる下落リスク大。
    • 提案:7月中旬(7/14週まで)にGEOルートで売却。512GBなら7.4万~7.6万円、256GBは6.9万~7.0万円、128GBは6.0万~6.1万円が目安。
  2. 容量選定と販路分散

    • 容量別:512GBは単価最高だが下落幅も大きい。平均回収率を重視するなら256GB(IOSYSで約¥66K~67K)がおすすめ。
    • 販路:GEO>IOSYS>JANPARAの順で相場が高い。特にGEOは大型キャンペーン実施歴があり、事前にキャンペーン情報をウォッチして申込む。
  3. 発表直前(8月末)に再検討

    • 発表後の一時的な反動上げ(買い替え需要増)を狙い、8月末に残機を少量リリースするのも一案。ただし為替動向と新機能評価を注視のこと。

――以上の分析を踏まえ、iPhone 15は「今夏売り切り、容量は256GBを中心にGEO販路を活用」する戦略が最も有利と考えられます。