iPhone 14 Pro Max 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年6月26日
iPhone 14 Pro Maxの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 14 Pro Max
発売日2022-09-16
ストレージ128GB / 256GB / 512GB / 1TB
カラーシルバー / スペースブラック / ゴールド / ディープパープル
ディスプレイ6.7インチ
OSiOS 16
コネクタLightning
モデル番号3L312J/A / MQ963J/A / MQ973J/A / MQ983J/A / MQ993J/A / MQ9A3J/A / MQ9C3J/A / MQ9D3J/A / MQ9E3J/A / MQ9F3J/A / MQ9G3J/A / MQ9H3J/A / MQ9J3J/A / MQ9K3J/A / MQ9L3J/A / MQ9M3J/A / MQ9N3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2024年12月~2025年6月)を見ると、GEOの128GBモデルは12月末~2月中旬まで「86,400円」で高値安定。その後5月中旬に「79,200円」、6月中旬に「74,250円」へ段階的に下落(データ根拠:GEO週次128GB AVG_PRICE)。
  • IOSYS・JANPARAも同様に1~4月は7.8万~8.3万円水準を維持したものの、5月以降に7.1万~7.4万円、6月は6.8万~7.0万円帯へ軟調推移(データ根拠:IOSYS/JANPARA平均価格)。
  • 3社間での価格乖離が最大2万円超と大きく、特にJANPARAは他社比で20〜30%安い水準。流通チャネルや在庫回転速度の差が顕在化。

■価格変動要因

  1. 世代交代による“トレードイン”増加
     ・iPhone 14 Pro Maxは2022年9月発売(A16 Bionic搭載、6.7インチLTPOディスプレイ)が2年半経過。2023年9月の15/15 Proシリーズ、さらに2024年9月の15 Pro Max発売で買い替えが加速。
     ・キャリア系の下取りキャンペーン増強により、中古市場への流入数が昨冬比で増加(GEOの高値安定→4月以降の下落)=供給過多が価格を押し下げ。

  2. Androidフラッグシップとの競合激化
     ・サムスンのGalaxy S24シリーズ(2025年1月発表・発売)やGoogle Pixel 8a(同時期)など春商戦向けモデルが投入。
     ・Android勢の“分割0円”、“独自ポイント還元施策”により、ハイエンド中華機も含め中古iPhoneの相対的魅力度がやや低下。

  3. 為替・経済環境
     ・2024年末~2025年2月は円安ドル高(USD/JPY=150前後)で新品iPhone価格が上昇。結果として中古需要を一時的に下支えし、GEOが高値維持。
     ・4月以降、円相場が140台前半へ反発すると、新品の割安感が戻り中古需要が軟化(5月の価格下落タイミングと一致)。

  4. OSサポート・WWDC2025
     ・WWDC2025で発表されたiOS 18は「A17以降」デバイスがフル機能対象。14 Pro Maxは将来の大型アップデートで対応機能が限定的になる懸念。
     ・“最新OS対応限界”がリセールバリューの天井を抑制。

■今後の予測

  1. 9月のiPhone 16シリーズ発表・発売
     – 過去モデルの経験則から、新モデル発売直前(8月末~9月)に前世代旧機種の買取数がピーク、価格はさらに10~15%下落すると予想。
  2. 為替の動向
     – 円高基調(135円以下)が鮮明化すれば新品価格低下→中古底打ち→反発の可能性。ただし、企業決算発表や金融政策次第で不透明。
  3. 中古需給バランス
     – 6~7月は夏商戦前の供給ピーク期。トレードインと販促の谷間となるため、一時的に底値圏で推移すると見込む。

■売却タイミングの提案

  • 推奨売却期間:7月上旬まで
    ・理由1:9月新機種発表前の“最終需要期”で、キャンペーン(キャリア・家電量販店)が強化されやすく、底値からの戻りを狙える。
    ・理由2:為替変動リスクが円安へ再振れする局面(予兆は6月末以降に出やすい)があれば、円安バウンドによる価格上昇機会を逃さない。
  • 条件別戦略:
    ・高容量(512GB/1TB)は流通数が少なく底堅いので、GEOなど高値維持チャネルでの売却優先。平均10万円前後。
    ・低容量(128GB/256GB)はJANPARAで15%低いが、オンライン買取の即時入金キャンペーンが発生しやすい。時間的余裕がなければ手早くキャッシュ化。
  • 付加価値を高める工夫:
    ・未使用付属品、外観美品、バッテリー最大容量90%以上など“状態良好”を明記すると、最低買取価格を引き上げやすい(データ根拠:各社MIN_PRICEのバラツキ幅)。

――以上のように、iPhone 14 Pro Maxは“シーズナル”、“為替”、“世代交代”の3大要因が価格を動かしています。特に7月上旬までの“新モデル発売前ラストチャンス”での売却を強くお勧めします。